瀬尾まいこさんの作品。
主人公は大学生の梨木くん。梨木くんには、人の心を読めるという能力がある。梨木くんは口の悪い店長がいるカフェでアルバイトをしている。新しくアルバイトでやってきた常磐さんに梨木くんが話しかけるが、心を開いてくれない。
家族の中では大した才能がないということになっている梨木くん。自分の得意なことが実は大したことではないと感じたとき、もしくは否定されたときに、自分が梨木くんだったらとても落ち込むだろう。梨木くんが全ての人間関係のバランスをとっているように感じた。店長の口の悪さは変わらないが、梨木くんと接していくにつれて変わっていくのがよく分かった。梨木くんのような人は、心理カウンセラーに向いていると思う。
印象に残っている文
↑とても共感した。