『青くて痛くて脆い』
住野よるさんの作品。
人付き合いが苦手な僕は、大学で秋好寿乃と出会う。彼女は、人からどう見られるかは気にせずに自分の理想を追求するあまり、周りから相手にされないでいた。そんな僕と秋好は、秘密結社サークル「モアイ」を作る。
大学生についての僕の心情がとてもリアルである。
就活生というのは、なんて気持ちの悪い生き物なのだろうと、改めて思った。
大学生といういきものには、自分が盛り上がりの中にいないと不安でしょうもない人種がいて、今日もそういう人達が含まれているようだった。
川原さんと董介といった脇役も魅力的で、こんな人と友達になりたいと思わせてくれた。
隣で川原さんが「あの」と、話を始める助走を言葉にした。
大学生の時に感じる無敵感のようなもの、それは今振り返るとまさに青くて痛くて脆い。