『さるのこしかけ』


さくらももこさんの作品。


<収録作品>

痔の疑いのある尻

ポール・マッカートニーに会う

遠藤周作先生

台風台湾

インド旅行計画

インド駆けめぐり記

ミッキーマウスの繁殖力

見当ちがいな熱血

名前の分からない物の買い物

ぐうたらの極意

夢が叶った悪夢

まる子三ヶ年計画

フケ顔の犬

近所のじいさんの消息

スタミナドリンクの効用

夏の病院

前世日本人の疑い

お見合い騒動

いさお君がいた日々

おさるの住む家

集英社に行く

飲尿をしている私

実家に帰る

「ポール・マッカートニーに会う」「遠藤周作先生」「ぐうたらの極意」がとても好きである。


印象に残っている文


主人は王様に「王様というのは一体何の仕事をしているのですか」と、小学校の社会科見学の工場のおじさんに質問するようなことを尋ねた。

私と主人は「インド人が偉大だったのは、0の発見とタージ・マハルを建てたことだけだ」という結論に至った。

物を創るということは、創り手が全てわかっていなければならないのだ。全てが作者の掌の上でなくてはならない。それが粋というものであり、創り手がわかってない作品というものは野暮なのである。

「べつにいいもん。だって……だって……あの人、ドイツ人と日本人の国民性の違いなんて質問してくるんだよ。」

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