『おしまいのデート』

瀬尾まいこさんの作品。


デートに関連する話が5つ載っている。

どれもいい話であった。


「おしまいのデート」

母の再婚をきっかけに、月1でしていた父方祖父とのデートを最後にする中三女子の話。

「ランクアップ丼」

やんちゃだった元生徒とそれを気にかけてくれた元教師が給料日に玉子丼を食べに行く話。

「ファーストラブ」

そこまで仲良くない同級生に男2人での遊びを誘われてデートする話。


洋食であろうが和食であろうが、出来合いのものはなんとなく味が似ている。味付けは物によって様々だけど、どれもわずかにピントがずれていて、そのずれ具合が同じなのだ。


短大の教育心理学の授業で、幼児期の子どもが自分の排泄物に愛着を持つのは自己愛の一種だって習ったけど、とてもそんな高尚なものには思えない。子どもたちは言葉の響きと、周りの人間の嫌がる顔を喜んでいるだけだ。

↑ 自己愛の一種とは知らなかった。

子どもは生ものなのだ。いつどうなるか予測がつかない。突然きれいさっぱり忘れたり、やりたくなくなったり、泣き出したりする。

↑ なるほど。

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