『こちらあみ子』

今村夏子さんの作品。

こちらあみ子、ピクニックが収録されている。


「こちらあみ子」では、周りの大人があみ子に対して「あの子に言ってもわからない」というような雰囲気が出ていて嫌な気分になった。

あみ子が野球部の子のことを好きになっていればと感じた。

「ピクニック」は読んでいて、だんだんと周りの人たちが怖いと感じた。

新人の子が最初はヤバい人だと思っていたが、だんだんとまともに見えてきた。


印象に残っている文

年取った大人が、それも自分の母が、料理も作らず掃除もせず、やる気のないままに一日中部屋にこもって姿を見せない。骨折したわけでも手術をしたわけでもなく、ただこころが悪いのだという。それだけの理由で部屋を占領し、その上入院なんてできるものだろうか。

ルミたちはひとりずつ順番に支配人の前に立ち、休みの許可を請い、丁寧にお辞儀をしたあと再び列のうしろに並び直すということを繰り返した。


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