『リボン』

小川糸さんの作品。

「すみれちゃん」「ひばりちゃん」と気軽に呼び合える仲が素敵である。

すみれおばあちゃんが髪の毛の中で卵を孵化させようとするシーンが面白かった。

風子さんと美歩子せんせのような関係も素敵だ。「お持たせ」という言葉の意味を知ることができたので、良かった。

絵本にすることもできそうな作品であると感じた。

印象に残っている文

私の知っている限り、すみれちゃんは一度もおみそ汁をテーブルにこぼしたことがない。

↑ 意外と難しいことであると思う。

「魂は心に守られ、心は更に体に守られています」

「わたくしの魂とひばりさんの魂は、永遠にリボンで結ばれているのです」

「二番目に好きになる人と一緒になるくらいが、ちょうどいいのよ。その方がね、細ーく長ーくおしまいまで続いていくんだから」

幸せだから絵を描くのではない。辛いから、絵を描くのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?