乳頭混乱その10 産後4週目後半 産科・小児科の1カ月検診

ついに産後1カ月が到来、3週間ぶりに入院していた病院に行き産科と小児科の1か月検診を済ませます。そして、息子が新生児期を卒業、この時期を過ぎると夫が遠隔地に行ってしまいます。

産科の1カ月検診

産科は子供の同伴が禁じられているので、息子は両親に預けます。妊娠中ずっと診察してくれ、帝王切開の執刀もしてくださった先生に久々に会います。子宮の回復具合・傷の状態を確認してもらいます。悪露(出血)も続いており、まだ痛みもありました。でも、回復も順調でもう帝王切開の傷は大丈夫とのことでした。約1年お世話になった産科もこれで卒業です。

産科での診察=相談ができるのはこの日が最後。この場でも、息子が母乳をまだ飲めないこと、おっぱいが張って辛いので母乳を飲んでほしいこと、乳腺炎などのトラブルの場合どこに行けばいいのかなどを訴えました。翌日に控えた小児科の分野に該当するか聞いてみたところ、小児科では該当しないらしく、かといって産科の先生の担当でもないらしいので、医師の診察後に助産師さんが対応してくれました。

産科の助産師さんの対応

まずはおっぱいの状態を確認してもらったところ、ここでもおっぱいの状態はむしろ理想的といわれただけでした。乳腺炎などの症状が出た場合、この病院は乳腺外来がないので地元の(この病院も家から近いのですが)乳腺外来のある病院か助産院がおすすめとのことでした。

息子の授乳ペースについては、授乳に時間とられすぎ回数多すぎと指摘がありました。確かに1回の授乳に2時間、それを一日10回前後ですから今思うとそりゃ指摘されるよねとも思います。泣く前(お腹空いた素振り)からではなくしっかり泣かせて空腹を感じさせてからでなければ胃が大きくならない。赤ちゃんを空腹でしっかり泣かせてから飲ませなさいと言われました。

とは言え、母乳を飲めるようになるためには、本格的に泣く前におっぱいにトライ+ちょっと哺乳瓶を飲ませた後におっぱいにトライという指示を守っていました。それに母乳育児用トレーニング用の母乳相談室の乳首は、吸いにくいためどうしても時間がかかります。

このあたりから授乳の仕方についても混乱しながらも、やるしかない状況に陥っていきます。しっかり泣かせた後のおっぱいトライは息子の泣きが激しく授乳の時間がさらに辛いものとなりました。だからといって本格的に泣く前におっぱいトライしても全く飲めるようになりません。矛盾する指導の両方を交互にやってみるしかない状況でした。

※助産院で教わった訓練法はこちら

小児科の1カ月検診

産科の検診の翌日に同じ病院の小児科に一か月検診のため受診します。まずは身長体重を手際よく看護師さんに計測されます。そのあと、新生児専門のお医者様の診察です。特に発育には問題がなさそうです。息子が母乳を飲めないことを改めて相談したら、「ああ、それは相性ですよ。母乳が飲めないことはよくあるんで気にしないでください」「ミルクをきちんと飲んでいるなら大丈夫です」とのことでした。口では言われませんでしたが「おっぱい飲めないことの何が問題なの?」という感じでこの苦しい状況を理解してはもらえませんでした。

もちろん息子が順調に育ってくれていることは、感謝すべきことなのはわかっています。ここまで問題なく育ってくれて有難い。発達に心配なしと専門の先生がおっしゃるんだからそれで充分だとは思うのです。でも、せっかく出ている母乳を息子はどうして飲めないのか?どうして飲めないことが当たり前なのか?せっかく母乳が出ていても搾乳して哺乳瓶に詰め替えるか・粉ミルクを飲ませなければならない辛い状況はどうにもならないのか?疑問が残ります。やっぱりせっかく出ている母乳を止めてしまうことはしたくない!でも搾乳に伴う手間やその手間の間、息子を泣かせたままにするのもかなり辛いものがあります。

3週間で15キロ痩せてた!気分が沈む再会

この日は、病院入院中に「あなた完全母乳できるわよ!」と言ってくれた同じ日に出産したママさんと偶然会うことができました。再会を喜ぶ気持ちもありましたが、「久しぶり!やっぱり完全母乳になったでしょ?」と聞かれたので、「いや、未だに息子は自力で母乳が飲めません、搾乳哺乳瓶と粉ミルクの半々です。このままだといずれは完全ミルクになるかもしれません」と答えました。母乳は結構な量が出ていることを伝えるとすごくびっくりされました。やっぱりおっぱい飲めない子って珍しいのかなぁと少し気分が沈みました。

※病院入院中に「完全母乳にできる!」といわれた話はこちら

また、この日は産科の入院中の担当医(外来ではなく入院中のみ)にも再開できたのですが、「おっ!久しぶりです。痩せましたね!母乳ダイエットですか?」と明るく声をかけてもらいました。お世話になった先生に再会できたのはやっぱりうれしかったのです。でも母乳を飲んでくれてるわけではないし、自分の食事を食べる余裕もほとんどなく授乳に20時間搾乳に4時間かかる生活に変わりがありません。ストレスと疲労が多い状態で産後すぐと比べると3週間で15キロ瘦せたんです。そうは言ってもほかのママさんだって大変なのは一緒だろうし、説明に窮して苦笑いするのが精一杯でした。

産後一か月での直母成功回数や搾乳量など

産後1カ月が経過しました。息子は新生児期を卒業します。助産院の院長に言われた「母乳が飲める臨界期」が過ぎようよしています。この時点で息子が直接母乳を吸えた回数はたったの8回。一日の搾乳は4回で合計250㏄ほどでした。いよいよ夫が遠くに行ってしまい、サポートが得られない時期に突入するのでした。

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