BPLアリーナ開催、そんなのあり〜な?

こんにちは、久々に2023年に戻った"観るe"あでりーです。色々騒がしい時期ですが、今日は久々に取り留めなく書きます。

tweet…postもしましたが、以前エイプリルフールの記事で

今年のシーズンファイナルは初の関西(2)での有観客開催。おおきにアリーナ舞洲の会場を埋め尽くす(3)ファンの前で試合が行われました。

と書きました。このうち一つが現実になるとはね、アリーナ開催。

ただ現実になったとはいえ、今の正直な感想は「こんなに早く!?」です。ちなみに船橋アリーナをホームとするバスケットボールプロチーム、千葉ジェッツの昨シーズンの観客動員数は4,394人。そのくらいのキャパシティの会場です。

1.アリーナを満員に埋めるために

アリーナを満員で埋める。これがどれほど大変なことか。
バレーボールのプロリーグ、Vリーグで会場を1万人で埋めることに挑戦するチームがあります。東京グレートベアーズ。

ちなみに昨年も同プロジェクトを行って8,142人の集客を達成。東京グレートベアーズの昨シーズンの平均観客数は(この試合を含めて)2,451人で、8千人超は当然上振れ値となります。
この値を達成するために何が行われたか。宣伝、営業、演出、Youtuberとのコラボ。昨季リーグ8位と順位的には振るわなかったチームが、8千人を超える人を集めました。

もう一つ、こちらは1万人を達成した例があります。バスケットボールB3リーグ、東京ユナイテッドバスケットボールクラブ。B3、つまりトップリーグB1から数えて2つ下のリーグに属するクラブです。

こちらは昨年、チームができたばかりにもかかわらず9千人を集めた時の、広報の方ご当人からの記録が残されています。

強豪チームでもない、下位リーグのチームでも達成できる、そう思うかもしれません。しかし一方で、みんながルールを知っているスポーツでも、会場を満員にするのはこれほど大変ということです。

2.アリーナを満員に埋めるということ

このうちの1つのゲームに私も訪れました。上位チームとのプレイレベルの差は分かりませんでしたが、会場の盛り上がり、演出、イベント、試合の興奮、十分に満足の行くものでした。
さて、1万人を集めるというのはどういうことか。先ほど1万人の成功例として挙げた東京ユナイテッドバスケットボールクラブの公式サイト内、partnerサイトを見てみましょう。

SUNTORY、UNDER ARMOR、SEPTENI(電通傘下)…ホームタウンの枠にとらわれない企業の名が並びます。もちろん地元有明の企業も名を連ねています。
人を呼べる、耳目を集めることができる。これほど広告効果に訴えかけることはない。

3.BPLはどうするどうなる?

前2章の例は1万人、しかし皆が知るスポーツ。多くの人がルールを知らないしバトルを見たこともないBEMANIがその半分近くの数を集められるのか。2階席に人を入れないとか、実はサブアリーナを使いますという手もありましたが、「BPL史上最多収容人数」と自ら謳ってしまっています。BPLS2(IIDX)の時の会場プリズムホールは最大2千人収容、目指すはその倍。さてどうなるのか。

シナリオ1:前シーズンのファイナルと同じく高価格~通常価格のチケットで会場が埋まる。

実は勝算あってのアリーナ開催。収入面でも興行面でも大成功に見えるけれど、ある意味現状維持。

シナリオ2:これまで以上の営業活動、告知活動、新規向けの集客策を用いて会場が埋まる。

ファンも関係者も選手も観たことのない景色での開催。ニュースになって実力を外に示すことができれば、スポンサー面を含めてBPLはさらなる発展へ。

シナリオ3:営業活動など八方手を尽くしたものの会場は期待したほど埋まらない。

連休ではない祝日の開催、都心とは離れた会場。不利な条件はいくらでもあった。計画を見直して再チャレンジ。

シナリオ4:営業活動、チケット価格は今までどおり。会場は埋まらない。

このプロジェクトは失敗。やはり無謀だった。BPLでこれ以上稼ぐのは難しいと判断。

いや、シナリオもその後の姿も私の妄想にすぎませんが、シナリオ4になってしまったら、この先のBPLのさらなる発展は難しいかもしれません。
じゃあいっぱい人を集めるために活動するとして、その元手はどこから?短期の赤字覚悟で先行投資できる?多分どデカいアド・バルーンをあげるには、後先考えないドン・キホーテ的なマインドが必要なんだよ。そんなこと、できるかな?

4.BPLのポジション

ところで話は変わります。
KONAMIのプロスピA・スピリーグの決勝(e日本シリーズ)。今年はプリズムホールなので2千人以下ですが、価格を見ていただきたい。4,500円~2,500円。BPLS2(IIDX)と同じ規模の会場で、です。

これが示唆することは何だろう。本業(アプリの収入)が非常にあり、しかも右肩上がり基調。イベントやプロリーグに多少”投資”しても、界隈の盛り上がってくれれば見返りが期待できる。
BEMANIはどうか。本体の売上面は分からないが数分100円ではワンクリック10連ガチャ何千円に敵うのか。そして同じ会場でこのチケットの価格差、さらに一方は土日にYouTubeライブ配信、こちらは有料化。
思い切り推測ですが、BPLはゲーム本体の収入からの運営費の補填は望めないのでは。BPLは広告塔として損金を垂れ流すことは許されず、自ら稼いでいかなければいけないのかもしれない。そうであるとしたら、プロリーグじゃないけど例えばシャドウバースのRAGEみたいに参加費無料の賞金大会を開きつつサイドイベント満載、なんてことは無理なんやろなぁ。

今度のアリーナでの決勝開催、どのようなイベントになるのか。今後のBPLを占う分水嶺であるとともに、KONAMIがどんなBPLの将来像を描いているのか透ける機会になりそうです。

5.なんでこんなことを書いたのか

突然なんでこんなことを書いたのか。

幕張メッセで。この価格で。
eスポーツはここまでお金を、人を集められるようになっています。BPLもそうだけど、他のプロリーグもまずはここを、そしてもっと上を目指してほしい。
ていう夢を見たので、つれづれなるままに書きました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?