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龍泉寺で明石の失われた技術との再会

龍泉寺(りゅうせんじ)

岡山市北区下足守にある日蓮宗最上教総本山の寺院です。

龍王池

龍🐉王池を八大龍王様の御神体としてお祀りしているそうです

確かに嵐の夜にドラゴンが現れそう

龍泉寺


本殿の赤褐色の瓦は兵庫県明石の塩焼き瓦です。
塩を焼成中に投入して熱で分解した酸化ナトリウムとケイ酸ナトリウムと反応して出来る独特の屋根瓦。昭和10年頃から導入された新技術です。



昭和50年頃までは明石のたくさんの瓦屋さんで製造されていましたが、今はもう製造しているところはありません。
20年ほど前に一軒だけ残っていた明石窯業さんが廃業し、失われた技術です。


塩瓦を焼くときの煙、これが宅地化が進んだ明石でもクレームがきたこと。 そして屋根瓦自体が時代の変化で需要が減ってしまったこと、そして阪神大震災で重い屋根瓦が敬遠されるようになってしまったことが廃業の要因のようです。

河原大工の名門、橘氏を祖とする瓦大工の明石住人・西山何某とある。

今は途絶えた瓦の技術。
思わぬところで再会し、
「やぁ、元気にしとるね、明石塩焼き瓦くん。いや結構結構。」
と親戚の叔父さんのような気持ちになりましたね。

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