2021年自民党総裁選

9月17日告示、9月29日投開票の自由民主党総裁選挙の予想をしていきます。

【立候補者概要】
1 河野太郎
58歳・衆院議員8期(神奈川15区)
現・ワクチン担当大臣他/元・防衛大臣、外務大臣
父・洋平(元自民党総裁)/祖父・一郎(元副総理)
志公会(麻生派)

2 岸田文雄
64歳・衆院議員9期(広島1区)
元・外務大臣、防衛大臣
父・岸田文武/祖父・岸田正記
宏池会(岸田派)

3 高市早苗
60歳・衆院議員8期(奈良2区)
元・総務大臣
元夫・山本拓
無派閥/元・清和会(町村派)

4 野田聖子
61歳・衆院議員9期(岐阜1区)
現・自民党幹事長代行/元・総務大臣、郵政大臣
無派閥

【自民党総裁選の選挙方法】
国会議員票と党員・党友票による投票で行われ、国会議員は1人一票を投票できるのに対し、党員・党友票は国会議員と同数の票を各候補毎にドント方式で分配する。
ドント方式とは所謂比例代表制の選挙で使われる方式のことであり、現在自民党の国会議員は382名のため、合計で764票による投開票となる。

【自民党の派閥】
清和会(細田派):96名
→反池田勇人・福田赳夫を中心として生まれた保守派であり、05年郵政解散総選挙で党内第一派閥に成り上がった派閥。
安倍晋三が所属することでも有名。

志公会(麻生派):55名
→河野太郎の父・河野洋平をルーツに持つが、現会長麻生太郎が作り上げたと言っても過言ではない党内第二派閥。
現在の衆参両院の議長は麻生派出身者が務めている。(大島理森・山東昭子)

平成研(旧竹下派):51名
→竹下登の設立した経世会を系譜に持つ党内第三派閥。
会長の竹下亘が17日に死去

志帥会(二階派):47名
→森派から次期総裁候補の一件で離脱した亀井静香と山崎派の中曽根康弘らが合流して結成された派閥。
二階俊博は自民党幹事長のため、名目上無派閥扱いではある。

宏池会(岸田派):46名
→1957年池田勇人によって結成された現存する最古の自民党内派閥。

水月会(石破派):16名
近未来政治研究会(石原派):10名
無派閥:63名

【支持まとめ】
細田派(96):岸田・高市の2名支持
麻生派(55):岸田か高市か河野
旧竹下派(51):自主投票
二階派(47):高市支持
岸田派(46):勿論岸田支持
石破派(16):河野支持
石原派(10):自主投票
無派閥
河野太郎支持:菅義偉・小泉進次郎など
岸田文雄支持:中谷元など
高市早苗支持:安倍晋三など
野田聖子支持:三原じゅん子など

【国会議員票予想】
河野太郎:90〜120
岸田文雄:100〜130
高市早苗:70〜100
野田聖子:20〜30
ここに党員票がどう加算されるかだが、正直全く読めない位の混戦

【得票数予想(国会議員票/党員・党友票=合計)】
河野太郎:90〜120/150〜200=240〜320
岸田文雄:100〜130/100〜150=200〜280
高市早苗:80〜110/80〜130=160〜240
野田聖子:20〜30/30〜80=50〜110
→決選投票へもつれ込む予想。河野対岸田か高市

【決選投票予想(自民党国会議員のみ)】
河野太郎対岸田文雄の場合
河野太郎:120〜170
岸田文雄:200〜250
→岸田文雄の勝利か

河野太郎対高市早苗の場合
河野太郎:130〜180
高市早苗:170〜220
→高市早苗の勝利か

【自民党総裁予想】
◎岸田文雄
○高市早苗
▲河野太郎

【まとめ】
どちらにせよ野田聖子の勝ちはないだろうという総裁選
派閥の支持者一本決めが難しいが、投票先や落選によっては今後の政局が変わる重要な起点になりうる総裁選だろう。

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