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【ADDress家守インタビュー】 京都から神奈川県清川村へ移住!畑づくりで地域と会員をつなぐ 「vol.01:清川A邸 家守 河野 潤さん」

全国にあるADDressの家には、ADDressの会員と地域の人々やお店との交流の架け橋となる『家守(やもり)』がいます。ADDressの家での暮らしがより充実したものなるために必要な『家守』という存在。バラエティ豊かに集まった会員の方々はもちろんですが、家守にもまた、さまざまな職業や経験、ライフスタイル、想いなどを持ったユニークな人たちがいます。

このコーナーでは、全国に広がるADDressの家の『家守』にスポットを当てて紹介していきます。

ADDressの『家守(やもり)』

家守とは、ADDressの家での生活をサポートするコミュニティマネージャーで、「家守=やもり」と読みます。全国に広がるADDressの家には家を管理しながら、地域の方や会員同士の交流の架け橋となる存在が必須です。
家守の役割は、地域の方や会員とのコミュニケーションに加えて、家の管理人として、利用者が気持ちよく使えるように、家を清潔に保っていただくのも大切なミッションとなります。

(▼ 家守についての詳細は下記リンクをご覧ください。)
https://note.com/address/n/nad1650b67f87?creator_urlname=address

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今回は、ADDressのサービスを知ったことをきっかけに、神奈川県清川村へ移住し、清川A邸の家守になった河野 潤さんにお話を伺いました。

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清川A邸の家守として清川村へ移住、全ては縁とタイミングだった

ーーーまずは家守を知ったきっかけを教えてください。

きっかけは、ADDressの会員だった知人が、ADDressに滞在したレポートをしていて、おもしろいと話していたのを聞いていて。その方を通してサービスを知って、とても新しいサービスだなと思いました。
その方から『家守』の募集をやってることも聞いて、それに応募したのがきっかけです。

ーーー実際に応募するに至った、決め手はどういった部分だったのですか?

いいなと思ったのは、募集していた清川の家では「畑ができる」という点でした。
実は以前にも1年間畑を借りたことがあって、月に1回無農薬栽培について教えてもらい、米作りをしたことがあったんです。
1年後、麦はできたけど米はいのししに食べられてしまって。
その時は1年で終了したけれど、そういった経験もあって、また畑を本格的にやってみたいと思っていました。
それに、今回はアドバイザーの方がついていると募集の際に聞いて、それなら趣味ではなく続けられそうだし、楽しそうだなと思って。

ーーー自宅のある京都から、家守の募集で神奈川県清川村に移住したということですが、大きな決断だったのではないですか?

10年ほど勤めた会社をちょうど退職したことと、子どもが親元を離れ、子育てが一段落したタイミングだったこともあって。

京都に家はあるし、親も元気で、今なら自分の時間が持てるかなと思って、第二の人生をスタートするのにいい機会かもしれないと、興味がわきました。

ーーー全てのタイミングや条件が一致したんですね。

そうですね。
ちょうど新しいことにチャレンジしてみようかなと思っていたタイミングで縁があったんだと思います。

それに、町おこし地域貢献にも以前から興味がありました。
知人が奈良県東吉野村で開催しているイベントに参加していたんですが、その時に地方の村にこれだけの人が集まるんだと衝撃を受けて。
人って場所ではなく、人に集まるんだなということを実感しました。

清川村でもそうなれたら、家守の仕事としても楽しそうだなって。
今は住むのにも慣れてきたので、これから地域の人ともっと関わっていきたいなと思っています。

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ーーー実際に家守に決まってから、清川村に下見には来られたんですか?

いいえ、決まってから下見せずに京都から移住してきたんです!

ーーーそれはすごい!

ほんとに、1年前は自分でも今のような生活をするなんて予測してなかったです(笑)

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清川A邸の家守になり、一変した日々の暮らし

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ーーー実際に清川村に住んでみて、どのように感じましたか?

京都に住んでいるときには耳にしなかった音が聞こえたりします。
例えば鳥の声がすぐ耳元で聞こえるくらい、澄んで聞こえたり。

縁があって良かったなって。今の暮らしを楽しんでますね。
ADDressに関われているのが楽しいです。

畑も一度、植えた苗が鹿に食べられてしまったんですが、それですら楽しめています。次はどうしようって考える、その過程が楽しい。
自分らしい暮らしをしながら、家守として地域と関わったり、経験を通した付加価値をすごく感じます。

ーーー清川村の方々との関係はどのように築いていったんですか?

本当に親切な方ばかりで。
台風19号で水が断水したことがあったんですが、ご近所の方が水を持ってきてくれて。知らない土地で初めて経験したことだったので、とても心強かったです。

最近は清川村に住む方と話したり、ご飯を食べにいったり、食事会のお誘いを受けることもあります。ADDressと何かイベントをやりたいと言ってくれている人もいますし、清川村の地域おこし隊の方とも交流しています。地域の人が積極的に声をかけて、周りの人を紹介してくれたり、まだ知らなかった場所に連れていってくれたりして。
それがきっかけで地域の方との交流も広がってきています。

ーーー新しく来た人を積極的に受け入れてくれるのはうれしいですね!

そうですね。
こうして地域に受け入れられてるのはADDressのおかげだと思います。

今は少しずつ交流の輪広がったり、清川村のおすすめの場所などがわかってきたので、将来的には、ADDressの会員さんが来て、どんなことがしたいか伝えてくれたら、それに合わせて紹介できるようになりたいです。

ーーー会員さんにとって初めて行く土地になることもあるので、それはとてもありがたいですね。

例えば、ガイドブックには載ってないけれど、ご近所の方に連れていってもらったところで、池に張った氷がとてもきれいで、隠れた写真スポットになりそうな場所があったり。
そういう情報って、住んでいる村の人しか知らない場所だったりするので、知らなければ会員さんにも伝えられないし、地域の方との交流は大切だなと思いますね。
機会があったらどんどん行ってみようと思っています!

ーーー清川村に住んでみてよかったですか?

自分にとっては素晴らしい場所だなって思ってます。
人口約3000人の村で、道に信号も少なくて、渋滞がない。
景色もいいし、人もいい。

以前住んでいた場所も郊外でしたが、マンション住まいで、駅から徒歩5分で、スタバにも歩いて行けるような場所でした。それでも田舎暮らしだってその時は思っていたんですよ。

ーーー以前とは住む環境が一変したんですね!

例えば、旅行に行くのは、新幹線の駅や空港からは離れているので少し不便です。
でも住むには不便どころかむしろ快適!渋滞もないですし。

買い物も、実際の暮らしにたくさんの店は必要ないと思っていて。クリエイト(神奈川県内にあるドラッグストアとスーパーを兼ねたお店。家から徒歩7分ほどのところにもあります。)が1軒あれば普段必要なものはだいたい揃います。それに今はネットショッピングもありますし。無駄がなくてちょうどいい
実際、海外旅行にも、行きたいってあまり思わなくなりましたしね。

畑づくりが上手にできたら、本当に豊かな暮らしができると思う。
人生でも貴重な体験ができているなって思います。

ーーー今の暮らしが充実してきているからでしょうか?

今の暮らしを楽しもうとしていて、実際に楽しい。会員さんが来たら話したりして、その出会いがまた楽しい。
家守になった最初の目的ではなかったですが、ADDressがなかったら出会えなかった人と出会えたり、ADDressがなかったら行くきっかけがなかった場所を知ることができました。有名な観光地なら、何かのタイミングで家族や友達と行くかもしれないけど、思いがけない楽しさがありますね。

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畑づくりを通して、人との縁がつながっていく楽しさ

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ーーー先日清川の畑でイベントがありましたが、家守としてオーガニック野菜を会員たちと一緒に作るプロジェクトに関わってみてどうですか?

家守をやりたかった理由にも共通していますが、元々畑をやりたかったということもありましたし、最初に植えた苗が鹿や猪に食べられてしまったけれど、そういった失敗も今は経験として楽しめています。

イベントを開催した時は、ADDressの会員さんだけでなく、「農園づくりの体験がしたい」という共通のことばで集まったみんなが、楽しそうに参加してくれてとてもうれしかったです。今後も、畑の成長に合わせて、イベントを定期的にやっていきたいと思っています。

(▲清川でのイベントについてのレポートはこちらをご覧ください。)

ーーー私も参加しましたが、みんなで協力しあって畑づくりをする時間は本当に充実していました。作物の成長の過程を、今後も楽しみに追っていけるのもとてもいいですね。

そうなんですよ!
「あれから苗は順調に育っていますか」って、気にかけて連絡をくれる方もいるんですよ。自分ごとに捉えてくれているのがとてもうれしいですね。

遠くから足を運んでくれた人もいましたし。タイミングが合って、偶然集まったメンバーだったかもしれないけれど、清川村で畑をやっていたから起きたことなのかなって。偶発的なことが起きることも楽しいです。

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今ある暮らしを楽しむ

ーーー普段の暮らしで、以前と変わったことは他にもありますか?

環境が変わって意識するところは大きく変わりましたね。
例えば、毎日気温を気にするようになりました。道が凍らないかなとか。あと、前回の台風のこともあって、防災意識が高まりました。

はじめての冬で、雪が降るのかなと思ってたんですけど、谷なので寒いけれど、標高的に雪は降らない地形だそうで、地元の人はスタッドレスタイヤもはいてないそうで。そういうことも地元の方に聞くのが一番ですね。

以前の暮らしと違って、より自然に近づいてる感じ。
鹿もいるし、猿もいるし、熊も出る場合があるから、熊鈴を常に携帯していたり。まだ出会ってないですけどね!

今もフルタイムで仕事をしているので、生活リズム自体はあまり変わらないですが、暮らし方は変わりましたね…。
敢えてどこかに出かけようとするよりも、この環境での暮らしを楽しむようになりました。
この場所に「暮らしている」ことを実感しています。

今回、清川村で夏と秋を過ごして、初めて冬を迎えるに当たって、四季を通して感じたことをこうして記録しておくことはうれしい。1年後、1年前の自分がどう感じてたんだろうって。

これまで知らなかった暮らしが楽しいですね。
違う地域に住むと、こんなにもあらゆることが違うのかって思います。

ーーー特別なことがなくてもそれで良くて、日々の暮らしが楽しいという感覚ですね。

そうなんですよね!
先のことを考えるよりも、今ある暮らしを楽しめるのがADDressのいいところかなって思います。

それを、自分で考えてつくっていく感じですかね。
まだ1年経っていないので、1年通して過ごすともっと村に馴染んでいるかな!?

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ーーーここに長く暮らすことも考えていますか?

今のところ、長いスパンで考えてはいますが、この先のことまではまだわからないので、計画などはしていないです。計画すると日々の暮らしを楽しめないかなって。今できる範囲で出会いを楽しみたいと思います。これからも、縁とタイミングかなって思ってます。

移住したことも、「思い切りましたね」「すごい行動力ですね」と言っていただけるんですが、すごい覚悟を決めて来たということではなくて、タイミングだったことと、楽しそうだなと純粋に感じたから。

実際に会員さんと話していてもそういう方が多いなって感じるし、いろんな地域に一度住んでみるという経験ができるのがADDressのいいところかなと思います。暮らしてみて気に入った場所ができたら、そこに定住するということもできますしね!

ーーー今後、この暮らしを通してやってみたいことはありますか?

今は畑づくりに想いがあるので、清川の家の畑で育てた野菜を収穫して、ご近所にあるイタリアンレストラン『四季~Quattro~』さんで清川産の野菜としてお店でつかってもらうという話があるので、それを実現したいです。

イベントなどで地域の方と関わることももちろんですが、みんなで育てた野菜をお店で使ってもらえるというのも、地域とのコラボの一つの形だなと思います。

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(写真:清川の家から徒歩8分ほどのところにある、イタリアンレストラン『四季~Quattro~』さん。この建物の2階には、ADDress会員が利用できるコワーキングスペースがあります。)

ーーー最後に、インタビューを読んで清川の家に遊びに行きたい!と思ったみなさんに向けて、おすすめのすごし方を教えてください。

例えば、仕事などで疲れている時は、のんびり過ごすのもとてもいいと思います。
家の目の前に見える、山の景色がとてもお気に入りなんです!秋などは紅葉を見るために、他の場所に行かなくていいくらいきれいですよ。清川村の水もおいしいので、来たらぜひ飲んでみてください!

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(写真:清川の家の個室の窓からの見える美しい山の景色。紅葉がまだ少し残っていました。)

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河野さんのお話はいかがだったでしょうか?
家守の募集をきっかけに、京都からこれまで一度も訪れたことがなかった神奈川県清川村に移住し、ADDressの会員さんや地域住民の方々と交流しながら、畑づくりにも取り組み、暮らしを一変させた河野さん。

私も参加した農園づくりの体験イベントでも、たくさんの方との交流を楽しみながら一緒に畑づくりに関わることができ、作物の成長と畑のこれからがとても楽しみになりました。

河野さんも、清川の家では、都会ではなかなか経験できないようなイベントを今後も開催していきたい」とお話しされていました。開催される時はぜひ参加してみてくださいね!

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今回のエピソードを聞いて、ADDressのことが気になった方もいらっしゃると思います。
ADDressってどんなサービスなの?どんな家に滞在できるの?などの詳細は、ADDress公式HPADDress公式noteの他の記事もぜひご覧ください!

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家守になりたい!

ADDressでは現在、全国各地の家守を募集しています。今回の記事を読んで家守にご興味を持っていただけた方は、ぜひ下記のフォームからのエントリーもお待ちしています!

▼家守(拠点管理者)募集エントリーフォーム

それでは、次回のエピソードもお楽しみに♪

(取材・記事・撮影:久米 恵)
(写真6:ADDress)


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