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実際に行ってみて分かったイスラエルの3つの特徴

イスラエルってどういうイメージをお持ちでしょうか。実はスタートアップがとても盛んなんです。中東のシリコンバレーと名高く、今や世界のスタートアップの中心にもなりつつあるイスラエルにGOB-IP Co-nect事業部の中山友貴が行ってきましたので、全3回に分けてその様子をレポートしていきます。

「イスラエル」と聞くと「危なそう」といったイメージをお持ちの方も多いと思います。実際、現地の日本人ジャーナリストは国防や戦争情勢を担当している方が多いため、我々はイスラエルについてはこのような情報を中心に受け取っています。一方で、現地の経済情報などを報道してくれる人はほとんどいないそうです。

このような背景もあることから、このシリーズでは、現地の生の経済の情報をお届けします。

第1回目は実際に行ってみてわかった「イスラエルの3つの特徴」についてです。

島国である日本国内で得た情報は、この情報社会においてもやはり現地の情報とはギャップが存在するものだと感じました。それはたとえ隣の国であっても…

今回イスラエルに行って圧倒されました3つのギャップという観点に絞ってお伝えしていきます。

1.野菜が美味しい

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イスラエルは国内での食料自給率が 93%以上と言われています。
これを聞いて、ちょっと待てよ?と思った方もいるのではないでしょうか。

それもそのはず、イスラエルは砂漠の上に建国されているからです。砂漠の上に作物が育つわけがない!と考える方も多いかと思いますが、イスラエルでは土に頼らない水耕栽培という手法でなんと国内の食料自給率を93%以上に保たせています。

彼らが輸出入に頼らなかったのにはいくつかの理由があるのですが、大きな理由として周りを敵国に囲まれた状態であるということがあげられます。すなわち、輸出入に頼りすぎて自国で食料を自給できなくなってしまったら、他国との交渉にも不利になるので、食料を海外に頼れないということです。

実際に現地で野菜を食べさせてもらいましたが、本当に美味しかったです。
国土面積自体が日本の四国程度しかないイスラエルでは、作られた野菜がほぼ産地直送の状態で届くということもあり、新鮮で美味しい野菜が手に入ります。

またイスラエルには、アグリテックベンチャー企業も存在していて、ドローンなどを活用して農薬散布数の管理や、生産数を一定にキープできるような肥料の撒き方などをテクノロジーで管理するといった技術も存在していました。

こういった技術的な背景もあるからこそ、食料自給率93%という安定的な食料生産を可能にしている面もあるものと思われます。

2.国防

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イスラエルは世界一入室国検査が厳しい国とも言われています。
実際に現地で出国する際は3時間以上かかりましたし、 入国時には目の前で別室に連れてかれる人もいました。(連れて行かれた人は、別室でさらに詳しい質問をされます。)

入出国検査時の質問はかなり細かい所まで聞かれます。
例えば「パスポートにある他に訪れた国で誰にあったのか」、「その人の名前は?」など。

そんなこと、聞いてどうするの?ってレベルの質問までされます。
実際に私の入国時の様子はこちら。
「今回の目的は?」
「仕事で」
「どんな仕事?」
「コンサル」
「なんのコンサル?」
「スタートアップ。今回は視察で来た。」
「どのくらいいるの?」
「5日間、ここに旅程もある(旅程表見せる)
「これ見ると、ロンドン経由してるけど、なんで?」
「乗り継ぎがたまたまロンドンだっただけ」
「なんでたまたまロンドンなの?」
「そんなの知らない。」
「あっそ」
という感じでした笑

でもしっかりと答えることができれば特に問題はなく、入出国することが可能です。

3.町中の様子

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私が滞在していたテルアビブというエリアは、イスラエルの中でも比較的治安がいいエリアです。海岸線が近くリゾート地とも言われています。

実際に街中を歩いたりもしましたが、特に何かのトラブルに巻き込まれるなどもなく、そういった心配もなさそうだなという印象でした。

朝、海岸線沿いを散歩していると、ランニングをしている人や犬の散歩をしている人が多く見受けられました。日本でも多いとは思いますが、やはり健康への意識が高い人が多いというのと若い人も多いなーという印象です。

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街中では、日本ではまだ一部でしか導入されていない電動スクーターのシェアリングサービスなども整備されています。

街中で自分のスマートフォンから電動スクーターを借りることで、スクーターに乗ってスイスイと移動することができます。返却するのも楽で、乗り終わったスクーターはその場で乗り捨てることが可能です。

私も実際に現地で乗ってみました。スピードは最高時速30キロ程度出るので、体感するとはじめはとても怖く感じるのですが、すぐに慣れました。

現地の方は自前のスクーターを持っている方も多く、彼らのスクーターは改造されていたりするので、推定50キロ近く出ているモノもありました。

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日本にはないもので、びっくりしたのは海沿いの公園の中にジム器具が点在していたことです。

これは公園の遊具のようなもので誰もが自由に使っていいというものです。

実際に現地の人々はここでトレーニングをしたりもしていました。
私自身も使ってみましたが、普通のジムに有るものと特に変わらないですし、青空の下でこういったマシントレーニングをするのは、新鮮な感覚でした。

4.終わりに

いかがでしたでしょうか。日本にいるとなかなか手に入らないイスラエルの情報を伝えることができたなら嬉しいです!

次の記事では「イスラエルのスタートアップエコシステム」についてお伝えいたします。

GOB-IP Co-nect事業部
中山友貴

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