見出し画像

美術館 ミナペルホネン【つづく展】

初めまして、こんばんは

自宅待機要請がつづく中
またゆっくり美術館に行きたいなあと思うことが増えました。
今となっては、次に行く展示はどれにしようとワクワク胸を踊らせている自分ですが、当時は全く美術館に興味がありませんでした。
日々の生活を振り返る時間が増えたからこそ、美術館に恋をしたあの瞬間について残しておきたい!と思ったので、きっかけになった展示について綴ります。

私は生まれてこのかた
“美術館” “芸術”なんて言葉とは無縁の人生を過ごしてきました。
大学の課題で美術館に行きなさいの指示は
課題をするだけ
他の目的なんかもちろんなく、収穫もない
時間の無駄なんて考えは毎回でした。
(今思えば本当にもったいなかった、、!)

何が面白いの?
ただ絵とか写真が置いてあるだけでしょ?
つまらんやーんって、何となくのイメージしか持たずに決めつけていました。


そんな考え方に終わりを告げたのは
ミナペルホネン【つづく展】に行った時

お世話になっている方に美術館に行っていろんな感じ方を体験してみるのもいいことだよと言われたこともあって 
仕方ない行くかーと重い腰を上げて美術館に行くことにしたんです。
元々洋服が大好きで、これなら見飽きないんじゃ?なんて考えで行くことに
でもこういう服は着ないしなあーっていう不安も抱えながら

入ってみると、インスタ映えMAXのクッションが、、!!!
ワー!映えー!って友達と騒いだりなんかして笑

私はそれだけで終わりなんだと思っていました。

でも、進んでいくごとに見えてくる作者のこだわり
どんなふうに思って、このデザインにしたのか
何をイメージして描いたものなのか
理由を知れば知るほど楽しくて、絵からも文からも目が離せませんでした。

その日にあった出来事を絵にして残す
日々の生活の中から作品が出来上がる
知らない考え方に触れることが最高に楽しかったんです。

この展示で1番衝撃だったことは
このブランドの服と一緒に人の人生の流れを感じられたことでした。

会場には映像が用意されていて、ミナペルホネンの服を見に纏った人の生活が映し出されていたり
服を購入した人自身の、その服と過ごしてきた出来事や感じられたことが文章に綴られて、実際に着ていた服と展示されていたり

高価でありながらも大事な服を長く着るって、こんな感覚なんだと感じました。

真逆の位置にあるファストファッションにも良さはあるし、若い自分もそれに共感を覚えることが多かったけれど、長く長く着続けられる服ってこんなにも可能性に満ちているんだなと感じられて、自分自身もそんな服を選びたいし、なんでも大切にし続けられる人になりたいと気づかせてくれたような気がしました。

この日から
私の中での美術館は
大切なことに気づかせてくれる学びの場となりました。レジャー施設とか人と遊ぶのとかと同じくらい最高に楽しくて可能性に満ち溢れてる場所だと私は思います。