完全妄想 『ゴジラ-1.0』

お盆前、会社で完全に気が緩んでいる状況の昼休み。先輩と一緒に山崎貴監督が手掛ける『ゴジラ-1.0』のストーリー展開を妄想して盛り上がったので思い出として残しておきます。

 ーーーーーーー以下、完全に妄想です。ーーーーーーーー 
 ーーーーーーー特報しか見てないです。ーーーーーーーー



【ストーリー序盤】
 特報を見ると無からマイナスになると謳っている割に電車や建物がしっかりしているのでおそらく原作の初代ゴジラと同じ1954年が舞台。
 Always 三丁目の夕日を思わすカットが使用されて序盤から「おいおい、『「無」から「マイナス」へ』という割に意外ともう+0.2くらいまできてんじゃないの?」という感想を観客に思わせた直後、不穏な音楽と共に新聞受けの新聞には「アメリカ、水爆実験を実施 加熱する米ソ核開発」の見出しが。なんだか怪しい雰囲気が漂うのがこの辺り。

 物語は新聞受けから新聞を取り出した鹿児島出身で都内在住、現在航空自衛隊に所属する男性家族を中心に回ってきます。男性は戦後鹿児島で働くも警察予備隊の発足に伴い、東京で出てきて妻と5歳くらいの子供の3人で生活。主人公は口数は多くないものの妻からは「自分の言ったことは守る男」と言われており、家庭の中では女性の方が強いみたいな描写も適当に放り込まれています。

【ストーリー中盤】
このへんはおおよそ初代ゴジラをトレースした感じになっていると思います。

①日本の太平洋の小島でゴジラ確認。東京に来たらやばいと盛り上がる。
②対策本部みたいのが設置されるもアメリカがすごいちょっかいをかけてくる
③日本独自の対策を作らねばならない中で芹沢博士とオキシジェンデストロイヤーの存在が明らかに。
④アメリカの太平洋艦隊が東京湾沖でゴジラに全滅させられる。お前マッカーサーだろみたいなやつが後ろ姿で「日本とは太平洋で繋がっている。いつアメリカに来るかもわからない。ゴジラは東京で、核で始末する」

みたいな感じでいよいよ物語はクライマックスへと向かいます。

【ストーリー後半】
 徐々にゴジラが東京湾へ近づくなか、アメリカから日本政府へある計画書が手渡されるそれが「日本-1.0プラン」です。
 ゴジラが米軍基地への攻撃を行うことが予想される場合、アメリカは自国基地の防衛のために核を落とすという計画、当然受け入れることはできないと突っぱねるもアメリカは我々の判断で核を使用すると言うのでした。
 日本は何としてでも核の使用を避けるべく芹沢博士のオキシジェンデストロイヤーを使用した計画を考えるも、この兵器自体も危険が大きく地上への使用は効果が薄く、水中で使用すればゴジラは倒せるものの、仮に東京湾で使用した場合東京湾は死の海になるといったものでした。

 日本の計画は一向に決まりませんが対策は取らないといけない状況で、とりあえずオキシジェンデストロイヤーを最悪空から海に落せるように準備します。そこで選ばれたパイロットが主人公。実は主人公は戦前鹿児島の基地でパイロットだったことがここでわかります。任務の連絡を受け家へ帰宅。
 主人公は妻へ今すぐ鹿児島へ出る支度をするように、朝一の便で出ろと言います。妻は「あなたも一緒に鹿児島へ帰りましょう」と言うも任務だといって聞きません。むしろどこかここを死場所だと思っているような節も。ここで主人公が特攻隊との繋がりがあることが仄めかされ、主人公は戦中に亡くなった戦友に引け目を感じていることを妻も理解しているものの、主人公は頑なです。
 半ば喧嘩別れのような形で主人公は家を出て任務に向かってしまいます。妻は最後に、「自分に何が合っても生き残ってほしい」といって見送ります。


 ゴジラは明け方、東京へ上陸しようとします。しかし日本はまだ作戦を決めきれず、なし崩し的に陸で戦うことを選択しました。
 ここからはゴジラの見せ場で、東京をこれでもかと破壊しまくります。アナウンサーのおじさんも放送と共に殉職してしまいます。主人公の基地も攻撃を受けそうになり、主人公はオキシジェンデストロイヤーと一緒に先に空へ飛び上空で待機します。
 その待機してる際に東京の上空を飛んでいると自宅周辺が完全に破壊されていることがわかり、主人公はここで死ぬ決心を決める。
 アメリカはどうしても核を落としてゴジラを殺したいと思っており、アメリカ軍はゴジラを殺し損ねている日本軍の支援という名目で東京湾から戦艦でゴジラに攻撃を開始。ゴジラは戦艦、そして横須賀の方へ移動を開始。
 マッカーサーみたいなやつが再登場し、「日本に統治者は二人もいらないと思わ
ないかね?」と部下に言い、東京上空での使用を予感させます。

 ここで日本は重たい腰を上げオキシジェンデストロイヤーの使用を許可。主人公は使用許可の報を受け取り、ゴジラへと向かいます。出発の直前芹沢博士から、「ゴジラの体内に打ち込むことができればゴジラも東京湾の生態系も守れる可能性がある」と言われ自爆覚悟でゴジラの顔へ突っ込むことを考えていました。
 いざ行かんとゴジラの眼前までたどり着いた時、最後の妻と別れる時の言葉を思い出し、自らを犠牲にすることなく、ゴジラの口の中に爆弾を入れることに成功します。

 基地について、主人公は生き残ったことに対する後悔と妻と子の生死を案じていました。しかし、東京は焼け野原。生死を確認する術もありません。数日基地で過ごしていたころ、基地に妻と子が訪れます。
 「なぜ鹿児島にいないんだ」「あなたは約束を守る男。戻ってくる場所はここだと思っていた。」と再会を喜びます。
 東京の自宅付近に犠牲者を悼みつつも復興が始まっています。人の強さみたいなものを感じさせつつエンドロールです。



【総評】
75点!(妄想内での評価)

 いろんな評論家やゴジラファンからは「ゴジラの活躍が少なくドラマパートが多いと感じた」「CGは頑張っていた。」「CGのアラが目立ち集中できなかった。」「ゴジラ映画でなければ割と良作では?」と色々な意見が出ていますが、シンゴジラとは別の方向でゴジラを使った映画として面白かったと思います。
 当時の日本とアメリカの関係性についてが強調されており、この点で現在の日米関係にも踏み込んでおり、山﨑監督の新しいチャレンジを感じさせるものの、考証不足な点や、ゴジラ(災害)と日本との関係という原作の持っていた大きなテーマも処理できていないため消化不良感が残りました。
 しかし、エンターテイメント作品としては普通に楽しめ、シン仮面ライダーと同じくらいの満足度は映画館で感じました。


以上、皆さんもぜひ映画館へ観に行ってください!!




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