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動画企画制作業 Ad Arch 7期目までの道のり#3〜2期目の一歩〜

企業のWebCMなど、動画の企画制作業を営んでいるAd Arch(アドアーチ)株式会社代表の白川裕喜です。

今回は、2期目の話です。無事に2期目を迎えられたとは言え、まだひよっこ。企業の大切なPRをお任せいただくには、社会的な信頼を得るにはまだまだでした。

状況を打破するために、業界雑誌に実績を掲載してみました。

CREATOR 2017

「効果の高いクリエイティブを実現するためのパートナー探し」と銘打った制作会社リストです。2期目を迎えるにあたって、どうしても仕事上のパートナーを探す必要がありました。
直接的な効果はありませんでしたが、冊子に載ったことで少しだけ提案時の反応が上がってきたのもこの頃です。
2期目の話を書くにあたって、当時どれだけ提案していたのかを数えてみました。毎月15〜20件の提案に参加し、年間180本近い企画提案ノック。
倒産を意識しながら進めるヒリヒリする1年の始まりです。


〜新しい仲間の参入〜
2期目早々に新しい仲間が加わりました。

アドアーチ記念すべき社員1人目は、香港人のミシェルでした。
大々的に採用募集をしていた訳ではありませんが、少しずつ会社サイトから応募してきてくれる人が増えていた中、僕の考えていた会社イメージと合致した価値観を持つミシェル。映像制作経験もあり、なんと5ヶ国語喋れる国際派。

この頃に、現在も一緒に働くアメリカ人のエーブルとも出会うことになります。インターンの種ぴーに、韓国人のチェさん、大学同期の森本さん、その同期の中野さんなど、多くの仲間が参画したのもこの年になります。


〜いざ、海外へ〜

1期目の反省を活かし、「アドアーチ=●●」という看板を作ることを目指した2期目。
そう言えば、会社名も海外対応を意識して英語にしていたため2期目の目玉は「海外向け」に決めました。

当時日本では2020年に向けた東京五輪インバウンド特需。(その後あんなことになってしまいますが・・・)弊社でも「インバウンドmovie」という新サービスを立ち上げ、国内外に向けた動画制作を開始しました。

映像・動画は世界共通言語であることに着目し、国内外の視聴者に正しく魅力的に届く動画制作を行います。
それは、僕自身が留学中、それほど英語が十分ではないのにも関わらず、映像制作の過程において意思疎通ができた経験からも来ています。

言語や文化の異なる国の映画を観ても、感動したり怒ったり感情を揺さぶられるように、映像には全人類に伝えたいことを伝えられる可能性があると今も信じています。

〜2期目を支えた3つのプロジェクト〜

2期目は海外に振り始めた初年度です。

一つ目は、JR西日本ホテルズグループの海外向けPR。
西日本に拠点を持つ、5つ星ホテルを要するホテルチームの全ホテルのPRをご一緒させていただきました。

中国人の方々がホテルを選ぶ時に気にするのは「フロント」であったり、各国の文化特徴を意識した動画制作を行いました。そもそも、人種によって眼の見え方も若干異なっており、日本人の眼と別の国の方の眼では見え方が違うこともあります。

文法だけではなく、どんな相手にも伝わる動画とは何か?をクライアントの皆様と共に真剣に議論しました。


二つ目は、群馬県高山村の海外PRです。
毎月のように村に通い、村の方々と時には花火やBBQをしたりと、交流しながら1年かけて撮影を続けたプロジェクトとなりました。村人が考えた歌詞を楽曲にし、今や村の夏祭りに歌われるテーマソングにもなっています。


三つ目は、ミャンマーロケです。
今や国が大変なことになっているミャンマーですが、ご縁あってお仕事でロケに行くことになりました。
クライアントの皆さんも、撮影中に出会った人も全ての人が素敵で、心に残る毎日を過ごすことができました。

動画制作において、海外ロケの経験は非常に大きいように思います。
言語や文化が異なる場所で、伝えたいことを正しく伝えるために撮影・演出することは、捉えるべき本質を捉えなければ成り立ちません。

なぜそのカットなのか。どのような画面構成にするのか。どのような質問をするのか・・・、様々な要素を組み合わせる上で、日本人だけではなく全世界の誰もに伝わる動画は、僕の中で一つのテーマとなりました。


2期目はこうして終わっていきました。事業の面白い所は、一つひとつの仕事に真摯に向き合うと、その仕事が次の仕事を呼ぶという所だと実感しました。1期目の仕事が無い期間を経て、仕事があることに幸せを感じた結果、新しいワクワクする仕事に出会うことができました。

翌年はいよいよレギュラー案件が入ってきます。


つづく。

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