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G戦線

1人暮し歴ももう7年目。そろそろあれが出始める季節。Gだ。

[Gの話なので自己責任で読んで下さい]

正直こればっかりは全く慣れない。あのフォルムと脚の毛と、尻から生えてるあの2本の触覚みたいなもの、無駄に速い足、想像しただけで気持ち悪くなる。本当か分からないが、人類が昔猿だったころ、Gは遥かに今より大きくて天敵だったから本能的に恐怖を感じるようになっているらしく、自分もかなり見かけた瞬間生命の危機を感じてしまう。

毎回異空間から出現したときはビビりながら戦っている。いくら部屋を綺麗にしていても(そこまで綺麗でもない)、建物が古かったり、周りの環境にもよるから仕方ない部分はある。実は先週出た。
そんな1人暮し歴が長い自分が行き着いた攻略の仕方を紹介してみる。

主に使うのは2種類の武器だ。
1つは置き型の毒を盛る武器。これは正直効き目があるのかは分からないが、置いてからはGを見る頻度が減った。
詳しくは分からないが、Gがこれを食べて、Gの家に帰ってGがそこで死に、他のGが死骸を食べて更に死ぬらしく、一網打尽にできる。

2つめはスプレータイプの武器。人類の叡智がGに勝ったと言える発明品だ。これさえあれば怖くない。丸腰の相手を打つのは気が引けるなんて思う人もいるかもしれないが、戦場では悠長なことは言ってられない。
凍らせるやつもあるが、あれはあまり効かなかった。
初めて使ったとき、人類はとんでもないものを発明しやがったと思うレベルで最強だったのを覚えている。まず殺虫剤という言葉が強い。殺すために作られた、存在意義があるって冷徹でかっこいい。

この2つさえあれば鬼に金棒だ。
実家にいた頃は原始的で、Gが出て悲鳴が聞こえると親父が新聞紙を丸めて殴り殺していた。今は歳も取ったし同じように2種類武器を装備しているらしい。
G軍はもう人類に勝ち目はないのだからはやく白旗を揚げて、どこか知らない星へ行ってほしい。

(おわり)

毎日更新途切れてしまった。
反省。