見出し画像

「あきらめた」ことに向きあう

どーも、あだんです。わたしは6月に所属していたMPというサークルが終了したとき、周囲から「無理だ」と言われたことを自分なりに乗り越えた達成感よりも、みんなからのサポートに対する自分の貢献度の低さと専門的知識と英語力の高さへの憧れから悔しさで胸がいっぱいになりました。そしてこの夏はいろいろなことに挑戦しようと意気込み、苦手だったレポートも大学のサポートを受けながら7月中に9割を書き上げることができ2か月という猶予を得ることができました。しかもその間に発達障害の検査や信頼していた友達からの勧誘騒動、さとうみきさんや丹野さんとの出会いなどで既にグラグラだった「障害」というわたしの地盤が完全なる崩壊を経て新たに構築させるという数年ものの一大プロジェクトを同時並行で抱えていました。
8月のわたしには早く次のステージに進むことが要求されていました。しかしわたしにはそのやり方が全く分からず…
とりあえず多読のために洋書を借りまくり(そして完全に積読で終わり)、留学と障害の治療?という同級生2人の一大決心を応援し、会いたい人に会おうと(健常者・障害者両方の)インフルエンサーのイベントに行きまくった結果憧れが爆発し、そして極めつきにパラサーフィンで転覆の末の成功を体験するという頑張ってないくせに濃い8月をいつの間にやら経験していました。
そして今になってようやくわたしが何に挑戦したかったかということに気がつきました。
わたしは一度諦めたことに向きあいたかったのです。わたしはこれまでの21年間、幸せに暮らしてきました。障害があっても歌を歌うことができて、まとまらずとも言葉を紡ぐことができて、ひとりで外出することもできて、大学生になれて、家族に愛されて、おいしいご飯が食べられる。これは十分幸せなことです。でも、その裏にはたくさんの諦めたことが隠れています。立てないことや歩けないことなどできなくても別に良いこともあるけど、本当にやってみたくとも諦めざるを得なかったこともたくさんあって…
さっきのサーフィンもそうですが、一番はギターです。それとテニスも。どちらも麻痺があると難しいものですが、麻痺している手で弦を弾いたり、ラケットを振る姿に希望をもらっていました。
それから、なんとなくお分かりかもしれませんが、人前に立つこと、というか芸能人になることがずっと昔からの夢でした。歌ったり、演じたり(あとあまり経験がなくて分からないけど多分踊ることも)本当にずっとずっと大好きなんです。MPのとき、伝わっていなかったかもしれないけど、本当に楽しかった。知識も技術もないけれど、CASTに、いや主役になりたいと本気で思った。そんな気持ちとは裏腹に未だに近くの人に荷物を取ってもらうことすら躊躇うわたしがまだここにいます。なぜ躊躇ってしまうのか、その理由を考えたとき、性格と、特性もあるとは思いますが一番は自信のなさか原因だと感じました。
そして、ギターもテニスも自信の無さも諸悪の根源は体幹にあることに気がつきました。
ギターとテニスに関してはこれまでずっと、手の麻痺のせいだと思っていました。でも実は麻痺ってわたしの場合ほとんどなくて。(1番大きなところは左手首回転しないところなのですが、ずっと関わってくれているヘルパーさんですら、初対面から一年たってようやく気付いたほど笑)
ギターは弾けないんじゃなくてそもそも持てないことに、テニスはラケットを持つことはできるけど、重くてバランスを崩してしまったり、猫背すぎてタイヤとの距離が近くなり漕げないことに、今更気がつきました。
それから自信のなさは100%姿勢のせいです。
姿勢のことは幼い頃からずっと言われ続けてきたのですが、頑張って良くするのって辛いじゃないですか!だから5歳くらいで諦めたのですが、結んでないと落ちてくるから好きな髪型も出来ず、親からはぬぼーっとしてると100回以上言われ、なぜか身長が低いし目線も低いです。脳性麻痺どうしで写真を撮ってもいつも一番姿勢が悪くて、1人だけ首がなくて、そのことを初めて指摘された日は一人で涙を堪えました。早々に諦めたので意識していないつもりが、たかが10㎝でもその分自分の価値も下げていたのかもしれないと思いました。でもやっぱり頑張って良くするのは大変だし、思い通りにならないので、体幹を鍛えて姿勢を保てるようになりたいと思っています。体幹機能障害だから体幹がないと思っていたわたしは、脳の障害だから一応筋肉はつくと教えてもらったとき、本当に嬉しい気持ちになりました。わたしは顔がいいわけでもないし、姿勢が良くなったとてそこから学ばなければならないことも本当に多いとは思います。けれど、自信がつけばもっと貪欲になれるだろうし、その姿がCASTの夢に繋がっていると思うから、頑張ります。どこがゴールかはわかりませんが24歳の誕生日までに達成したいと思います。ちょうど今月で21歳なのであと3年です。期限を決めた理由は先延ばす特性対策と長く伸ばすことで苦しくなるのを防止するためです。24歳は憧れのインフルエンサーの方たちが発信を開始した年齢であり、わたしが大学を卒業する年であり、MPラストイヤーでもあります。
わたしの決意はこれまでになく固いです。それなのになぜか行動を起こすことができず、ずっと不思議に思ってきました。しかし最近ハマっている
初恋、ざらりというドラマの第8話をみてその理由がわかりました。主人公の有紗には知的障害があり、彼女に対する周囲の反応や彼女自身の障害の捉え方は重なる点が非常に多く、いつも感情が昂って泣いてしまいます。
第8話で彼女は自分の力不足を実感し、自分を変えようと難しい仕事に挑戦することを決意するのですが、自分自身でも苦手だとわかっていながらも挑戦を挑む姿が今の自分と重なりました。有紗は「普通になりたいと思ったらダメですか?」と聞くのですが、このときわたしも普通になりたいと思っていると気づきました。それから、できないことを理解した上での申し出に無理と返される辛さや、本人を思って止めてくれる人との壁、そしてまだ観ていないのでわかりませんが、予想通り上手くいかなかったときの辛さなど、今後わたしが向きあうであろうことが描かれていて、不安の原因が発覚したと同時に挑戦することが怖くなりました。
一度諦めたことに対峙するのは相当な覚悟と根気、そしてもちろん、とてつもない努力が必要です。それでも残念ながら結果がついてこないこともあります。
でも、今のわたしならどんな自分も受け止められると思うから、挑戦します。
3年後の私に「あの選択をしたから」未来を変えることができたと思ってもらえるよう、いま全力を尽くします!

Give me some money!私に社会的価値をください‼ (噓ですごめんなさい笑)ほんとに一円とかでも泣いて喜びます…こいつに労働とかいうものを体験させてやってはくれませんでしょうか?