シンガポールガール 8月9日~365日の香水
シンガポールをリピート
パリと同じくらい、シンガポールにはよく訪れていた。
最初に行ったのは学生時代のパッケージ旅行でクアラルンプール、ペナンと廻った最後に訪れた。記憶はどこかの記念公園で日本の歌を歌っていたインド系の男性のこと。二度目はマレー半島のコタキナバルに長期滞在した後にやはり立ち寄った。この時も学生だったと思うけれどインターンをはじめていたので、ヴァンクリフ&アーペルに入って香水を買ったり、初めてイッセイミヤケに入ってシルクのゆったりしたラインのメンズスーツの裾上げをして自分用に仕立てたり「頑張った」記憶。
それがふた昔前くらいだろうか。
ラッフルズをリピート
その後久しぶりに訪れて、シンガポールにはまった理由はラッフルズホテルだった。
コロニアル風のスイート、コンシェルジュがホテル内のあらゆるリクエストに応じてアテンドしてくれること、中庭のモヒート、ライツバーのシャンパン、もちろんシンガポールスリングも、何もかも心地よく安心できる異日常だった。
その頃、ラッフルズのアメニティは南仏フラゴナール社のものだった。ソープもシャンプーもデリケートなスイートな花の香りがいつまでも持続していた。
独立記念日
英国から独立したマレーシアから追放される形になったシンガポールはその流れで1965年に独立する。リー・クアンユーが人民行動党を率いて求心力を発揮、経済、教育、産業あらゆる面で東南アジア一豊かな国家に成長させた。
現在は、政府の政策に反対するデモが起こるなど、少しずつ求心力のあった国家運営にも変化がでてきているという。
行けば、心地がいいとわかっている場所。
今日がシンガポールの独立記念日。
singapore girl/dadi/1970年代
クリスティーナ・ストーンという女性が設立した香水会社で、dadiとは彼女の二度目の夫の名のようだ。シンガポールではとても人気のブランドだったそう。
シンガポールガールは70年代に登場。
ブランドは2008年にクローズされたけれど、現在は別の会社のもとで「シンガポールガール」は復刻しているそう。
勉強中だった私にこの香水をくれた人は、今どうしているかな。
イランイラン、ジャスミンにサンタルやムスクが優しく寄り添うような香りで、ラッフルズホテルのエントランスを想起させる。
私のサロンのベースに「asian beautyリュクス」があるけれど、奇しくもこのシンガポールガールにフルーティな要素を加えたような香調。
東南アジアのラグジュアリーに通底する感覚なのかもしれない。
香り、思い、呼吸。
8月9日がお誕生日の方、記念日の方、シンガポールの皆様、おめでとうございます。
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