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石英 2月6日~365日の香水

クォーツ(石英)~クリスタルの思い出
直ぐに時計を連想するけれど、鉱物としては石英の名があり、その結晶のうち無色透明なものがロッククリスタル(水晶)とよばれるらしい。
さらに水晶の結晶が規則正しい六角形に並ぶとクリスタルになるという。
こちらを参照しました。
クォーツというとローズクォーツやアメジストも広義では含むらしい。
パワーストーンでいずれも良く知られているのではないかな。

昔、あるクリエイターさんにお会いした時、数キロはありそうなクリスタルの塊を持参していて「ちょっと肩がこるので」とそれを肩のあたりに押し当てていて、面食らったのを覚えている。あんな重いもの持ち歩く方が疲れそうだった。
クリスタルの思い出と言えばもう一つ、学生の時に行ったパリでルーブル美術館に近い小さな通りのアクセサリーのお店で花や鳥のモチーフが可愛くて自分用や友人のお土産をいくつか買ったら、おまけでエッフェル塔のレリーフされたクリスタルをくれた。12ユーロくらいのシールがあってなんだか大盤振る舞いだったなと思う。翌日もそのお店の前を通ったら、接客中なのに覚えていてくれて手をふってくれた。数年後に訪れたときはクリスマス休暇で店は休み、さらに数年後訪れると回転寿司になっていた。
その時に買ったとんぼ形のピアスだけは今も時々つけている。

パワーストーン
先ほど参照したサイトでは、クォーツは浄化や活性化のパワーがあるそう。魔除けにもなるという。
そういわれると不思議なもので、例のエッフェル塔の置物を手のひらに乗せると体内に浄化の空気が流れ込むような・・・気がしてくる。

QUARTZ/MOLYNEUX/1977
そんな浄化を香りで纏うなら。クォーツというとひんやりクールな質感を想像するけれど、モリニューのクォーツはウッディやシプレーが人肌の感覚をもたらしてくる。グリーンノートやホワイトフローラルが滑らかなのはクォーツの質感に通じる。ミドルに向かうごとに香りが透明感を増すのも面白い。浄化のパワーを香りで纏う。
一方でパッケージはとてもケミカルでデジタルな感覚だ。均等な縦線と横線にQを象る円とまっすぐに伸びる光の線のようなデザイン。

クォーツのパッケージ
調香師はRaymond Chaillanで、
キャシャレルのアナイスアナイスやYSLのオピウムにも参加している。

モリニューは20世紀前半に活躍したデザイナー。グレタ・ガルボやヴィヴィアンリーもその顧客であったという。オートクチュールデザイナーとしては1950に引退した後、自由な服作りをするためにプレタポルテをスタートさせたがこれも1977年に閉じている。香水のブランドはその後も継続していて、今でも市場に出ているものも少なくない。香りのリニューアルはされていると思うけれど、ロングセラーは、どんな形でも継承を歓迎したい。

香り、思い、呼吸

2月6日がお誕生日の方、記念日の方おめでとうございます。

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