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生きる本質 7月9日〜365日の香水

LIFE ESSENCE~ライフエッセンス
この言葉を検索すると、鉱物由来の美容系の商品がたくさん検出された。ミネラルウォーターなどもある。鉱物から特殊な技術で人の肌や健康に良い物質を抽出して様々な商品に適用しているらしい。
技術が進めば、あらゆるものか、ESSENCEを抽出できるようになるのかもしれない。
それは錬金術と言える。
中世錬金術師は、森羅万象が何から作られているか、その大素を知りたくてあらゆるものを分解した。
蒸留器が発明されると、可能なあらゆるものを蒸留して大素をひき出そうと試みた。
アルコールはワインを4回ほど蒸留した時に生成されたもの。
当時は奇跡の水、命の水と呼ばれた。

エッセンスとは抽出された本質
ESSENCEの語源はラテン語の「essens」で、これは存在という意味。
本質や核心、そして植物から抽出した精油のことも指す。
これらは、私から見ればすべてつながっていて、確かに存在するこの世の中を生成している核を発見すべく、錬金術師たちが蒸留器を使って実験を繰り返した。その過程でアルコールもそうだけれど、植物から精油を抽出するということ、つまり精油を得ることに成功しこれが一般化した。
精油は錬金術師の視点では植物の本質とみられたのかもしれない。
確かに、薬用効果や毒性もこの中に凝縮されている。

ここで唐突に、個人的な怒りのエピソード
突然、個人的な話になるけれど、少し前にワークショップについて”依頼”があり、何度か打ち合わせをし、数パターンのプログラムデザインを出した。
その後全く返信がなく、問い合わせをすると責任者ではなく担当者が「今回は別の人にお願いする」と、要はキャンセルの申し出だった。
実は、彼らが欲しかったのはプログラムだったのだ。
予算も規模も私よりもはるかに大きい組織の人たちにこういう形で搾取されることがあるのかと、勉強になったと同時に「同じ事象の中にいるなら、彼らではなくて良かった」と思い直した。

エレガントな尊重こそ私の生きる本質
合ってる時の言葉が丁寧で、人前では低姿勢だとしても、他者への尊重がない今回の”手口”に触れて、エレガントでない人は切り捨てよう、同時に私はそうならないように本当に気を付けようと思った。
エレガントな尊重というのは、私にとっては生きていくうえで、他者と関係しながら生きていくうえでの本質かもしれない。
それはこれまでの日々や出会いから抽出された私なりの本質だ。

life essence /fendi/1996
パッケージデザインからもウッディなイメージがあるけれど、ハーバルなトップからグリーン、シトラスへと続き、ウッディが静かにラストノートを飾る。ナチュラルでデリケートな香り。
装う人を尊重しているようなバランスのとれた香り。

香り、思い、呼吸
7月9日がお誕生日の方、記念日の方、おめでとうございます。

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