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ブルガリプールオム 1月20日〜365日の香水

バズった最後の香水
15年くらい前だろうか、ブルガリのプールオムが大人気だった。男性用だけれど女性の愛用者も多く、多くの人に支持されていた。まさにブームだった。
これ以降、あちこちでその名を聞くような香水は登場していない。
現時点で最後にバズった香水がこのブルガリプールオムになるのではないか。

ブルガリプールオムとアクアマリン
この香りの流行よりさらに15年くらい前、アンサンセ ウルトラマリンというメンズフレグランスが同じように大流行していた。90年代の思い出はアクアマリン、この香りで元彼を思い出すひとが多い。
柑橘系だけに依存しないさわやかなメンズの香り、草食男子が注目され始めたのもこの頃だろうか。
アクアマリンがきっかけになったメンズの香りのライトでユニセックス化の総仕上げがブルガリプールオムだったのかもしれない。
現在は特にニッチフレグランスでは、男性用女性用のような切り分けはあまりされていない。
(これはかねてからの私の持論でもある)
そう考えると、(今のところ)バズった最後の香水であり、大成功した最後のメンズフレグランスと言えるのかもしれない。

Bvlgari pour homme/1995
シトラスとフローラルが一体感を持ったトップノートはとてもクールで、少しずつウッディが出てくるミドルから少しの温かみが出てくる。それでも全体にライトでデリケート。ブリガリのフレグランスはさまざまなティーフレグランス(お茶の香り)がメインテーマになっている。中国茶であったりブラックティであったり。プールオムにはteaとだけ記載があり何系かは特定されていない。
名作を多く持つジャックキャバリエのクリエイションの中でも群を抜いた成功作かもしれない。

共感のメンズフレグランス
ここ香りが多くの人に愛用されたのは「嫌味のなさ」にあると思う。
柑橘系のツンとした感じもなく、ハーブの薬草っぽさもなく、ウッディの荒い感じもなく、とにかく出過ぎたところがない、そういう性格の香りなのだ。
共感の時代にとても受け入れられやすい香調だったのだと思う。ブームが沈静化した今日でも、この当たり障りのなさ、に好感持つ人が多そうだ。
なんの変哲もない、わけではない。
とても巧みに、とても自然に、嫌味のない香りになっている。

香り、思い、呼吸。

1月20日がお誕生日の方、記念日の方、おめでとうございます。

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