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酸素 5月22日~365日の香水

酸素って?
酸素のことをあまり考えたことがなかった。
英語のOXYGEN(オキシジェン)は、ギリシア語のoxys(酸)とgenen(生む)を合わせた言葉。日本語訳もその文脈で「酸素」とされたそうだ。
これは、発見された時点では「酸を生むもの」と理解(誤解)されていたため。
酸素を始めて発見した人はそれをすぐに公にしていなくて、その数年後に別に発見した人が出て、彼が科学史上の酸素発見者になっているということだった。
Wikipediaにすぐに出てくる情報だけれど、こんなことが、なんだか面白い。
あることが当たり前の酸素にも、歴史があり、近視眼的に見るか俯瞰するかで意味合いも変わる。
すでにあるもので、酸素が行う化学反応に何の変化もない。
けれど、誰が見つけて、解明して、どう意味づけたか、時の流れが見え方を変えてゆく。
もちろん、酸素についてまだ、私たちが”気づいていない”こともあるはず。

カルフォルニアの大自然
コレクションには長らくあったけれど、どこで入手したのか、なぜ入手したのか不明だったけれど、製造販売しているカルフォルニアノース(California North)の名で分かった。学生時代にホームステイしていたカルフォルニア州オークランドのホストファミリーを何年か後に尋ねた時に、デパートかショッピングセンターかそういうたぐいのところで見つけて買ったのだろう。あるいは空港の免税店かもしれない。
蘇った光景は、香水OXYGENの並ぶコーナーが目に留まり吸い寄せられるように手にした、という一幕だった。
考えてみれば、私とカルフォルニアの接点はホストファミリーだけなのだった。

カルフォルニアから遠く離れて
このブランドはカルフォルニアの大自然にインスパイアされて、ナチュラル志向のスキンケアやフレグランスを展開していた。
OXYGENとネーミングしたのは大自然との共存、カルフォルニアライフの源のようなメッセージが込められていたのかもしれない。
こういうポジショニングに、価値観の多様性や、今の私には遠く及ばないライフスタイルが存在していることを知って、心が表れていく感覚。

OXYGEN /California North/ ???
2000年代的なメンズフレグランスなので、今はユニセックス系と言っていい。爽快でハーバルでライト。ラベンダーがややメンズ風にやや寄せているけれど、誰にでも使いやすい感覚は変わらない。
心だけでも大自然に預けたいときに、一吹きしたい。
小さな場所に閉じ込めていた自分を、空気の綺麗な場所に連れて行こう。

香り、思い、呼吸
5月22日がお誕生日の方、記念日の方、おめでとうございます。


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