見出し画像

パリの宵 eau de cologne 7月26日〜365日の香水

オリンピック
パリオリンピック・パラリンピックが始まる。
セーヌ川が開会式場になるという。
汚染がひどかったセーヌ川、水質浄化に2300億円を投じたという。
最後の聖火はどのように灯るのか。エッフェル塔、凱旋門、シャンゼリゼ、オペラ座、ルーブル、ノートルダム、誰もが知るパリのアイコンの多彩さ。
中世の城塞都市の名残りとナポレオン三世の治世下で進んだオスマン知事による街の整備。
競技と同等にパリもまたこの祭典の主役という感じがする。
住民の方々は通行の規制で買い物に行けないなど不便なことも多いようだ。
またパリのメトロは一回の乗り降りで2€というわかりやすい設定だけれど、この期間はこれが4€になるそう。

祝祭の地の祝典
スポーツはあまり詳しくないけれど、ヴェルサイユ宮殿での乗馬とパレ・ロワイヤルでのフェンシングは見てみたい。
競技目当てでパリに入った人々が、パリのどこを観光するのかも気になるし、各国の応援団でごった返すシャンゼリゼ通りの雰囲気も味わってみたい。
星を獲得しているシェフたちが監修した選手村の食事も気になる。
パリ自体が祝祭のような街なのに、そこにオリンピックという大きな祭典が重なる。
パリはこのスポーツの祭典をどう包み込むのだろう。
心がときめく。

パリの宵~ソワルドパリ Soir de Paris/Bourjois/1928
ソワルドパリの調香師はエルネスト・ボー(Ernest Beaux)。現代調香の父と言われ、何よりシャネルの5番(Chanel NO.5)で知られている。
ブルジョワの歴史は古く1879年の創業で、当初は女優用のメイクアップブランドだったものが、すぐに一般にも広がったという。
ソワルドパリが発売された頃は、ブルジョワ社もパルファン・シャネル社の経営者であるヴェルテルマー兄弟が経営していた。
100年前のパリオリンピック開催時にはまだ、このソワルドパリは誕生していなかったけれど。

香りはヴァイオレット、ローズ、ヘリオトロープ、古き良き時代全開の優美なフローラル。そこにNO.5 でおなじみのアルデハイドが、柔らかく絡む。
開会式はエルネストボーの処方のオーデコロンタイプで。
パッケージデザインはエッフェル塔で、アメリカへの輸出も視野にいれモダンで粋なパリを訴求したかったのかもしれない。
今夜、エッフェル塔はどんな輝きを見せるのだろう。

香り、思い、呼吸。
7月26日がお誕生日の方、記念日の方、そしてパリに集うすべての人に祝福あれ!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?