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香水人狼のブラッシュアップ

人狼ゲームとは
人狼ゲームは村人の中に紛れた人狼を様々な駆け引きをして探し当てるもので、人狼が村人を殺めるのが早いか、村人が人狼をつい右方するのが早いか、というものですね。
香水人狼は、人狼だけが違う匂いを与えられて、ぞれぞれが匂いの感想を言い合いながら、誰が違う匂いを持っているか(人狼か)を当てるという仕組みのよう。

ブラッシュアップが必要なわけ
やってみて、このゲームにはもう少し仕掛けが必要だと思いました。
その理由は
嗅覚が五感の中で最も嗜好性が高い感覚器官であるということ。
加えて「香りや匂い」そのものを表現する言葉がほとんどないこと。


たとえば、視覚は、多少の個人差はあってもこれが何色か、
何色っぽく見えるかは特別の事情がない限り概ね揃うもの。

バラの香りひとつとっても、甘い、華やか、さわやかと人ぞれぞれに感じ方が違う。甘いを好む人も苦手な人もいる。
「白っぽい服で」と指定されたら、だいたいみんな白っぽい服装になる。
けれど「甘い香りで」と指定されたら、千差万別の香りの装いになる。

香りや匂い、臭いそのものを表現する言葉はほとんどなく、他の感覚器官の表現を拝借しないと伝わらない。
甘い、ビターなどは味覚、ツンとするというのは触感、爽やかとか優しいとかはいくつかの感覚が折り重なって出てくる形容詞。

ブラッシュアップのポイントは
だから共通記号的なものを遣わずに「香りの感想」だけで人狼ゲームをしてもほとんど運任せになる。
そこで、それぞれの嗅覚をマトリックスを使ったらいいと思った。

色彩(寒色系・暖色系・明度と彩度)
季節(春夏秋冬)
時間帯(早朝、午前、昼、午後、夕方、夜、深夜)
温度感(冷たい、ひんやり感、ぬるい感、暖かい、あつい)
年代や性別
形容詞(優しい、爽やかな、柔らかい、固い、滑らかな、軽い、神秘的なETC)

嗅覚の面白さを活かすなら一定の制約がある方がいい
他にも普段使っているものはあるけれど、嗜好性の高い嗅覚が受容した感覚を各々の文脈で言語化する前に、共通フォーマットの中に落とし込んでそれを情報交換しながら探っていく。
その方が推理力が働くし、悩みも逆に深まる醍醐味も味わえる。

色彩一つとっても同じレモンの香りを白っぽいと感じる人もいればブルー、イエローいろいろなので、決着がついた後のコミュニケーションも深まるし、ナレッジの蓄積で繰り返し行う面白さも出てくる。

なんていうことを香りつながりで体験させていただいた人狼ゲームに
思ったことでした。

#note100日
#コルクラボ
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