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貴方が貴方のためだけに使う「何故」

香りと向き合うことで自分と向き合えてくる、自身に問うことの効果についてのお話です。

「香りと語り香りに聞く」
嗅覚ワークショップでやっている香りのデザイン、創香自体はとても簡単。
香りを嗅いで混ぜるだけ。
特別な手先の器用さや一予備知識など必要ない。
子どもの頃の砂場遊びのように、あるいは好き放題に絵の具を使うように、
気持ちを開放して、泥んこの代わりに、絵の具やクレヨンの代わりに香料で楽しんでほしいという思いが根底にある。

香りは形がなく、嗅覚は嗜好性の高い感覚器官なので、何をどう感じるか、
人ぞれぞれで、感じ方に間違いはないし、何をどう感じるかが人によって違うから面白い。

嗅覚、心のブロック
どこかで「このように感じないといけない」と思ってしまっているブロックが外れると、香りを直感的にとらえていくようになってくる。
「このように感じないといけない」というのは、他の感覚器官に倣って「白いものを見たら白と認識しないといけない」とか、「砂糖は甘いと認知しないといけない」とか、その延長で嗅覚をとらえるからかもしれない。

ブロックが外れたら
このように感じないといけないというブロック、ある意味でこの香りはこう感じるもの、というバイアスともいえる。
きっと、まずは”そういうバイアスがかかってる”ことを認識しておくことが大事なんだろうと思う。
一端そのバイアスは横に置いて、さて、どう感じる?何が見えてくる?
これが「香りと語り、香りに聞く」の始まり。

振り返る
感じて受け止めて思い描いて、その日の作品が出来上がる。
何が出来上がったか、よりも、
何故その香料が選ばれたのか、何故使いたいと思ったのか、
作品への感想、何故、そういう思いを抱くのか、
WHYを大事にしたい。
問うて簡単に答えが出なくても、そのむずむずをしばらく抱えることも
人生には大事な時間。
つまり、あなたがあなただけのために使う時間。

何故は貴方が貴方のために使う時間だから、大事にしてほしい。
余談だけれど、私も良く香水をコーディネートしてほしいというご依頼を頂く時、その人のための「何故それか」「それでなければならない理由は?」を、とことん考える。巡り巡って、何故に費やした時間は、私のためだったような気がしている。(このことはまた別の時にNOTEに書きたい)

香り、思い、呼吸

#note100日
#コルクラボ
#adams

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