キジバトの鳴き声
6時にかけた目覚ましはまだなっていない。
手にとってみると、5時半を過ぎたところだった。
カーテンを開け、ベッドに戻ってタオルケットをたたみ、それから朝の支度をする。
窓の外の空には、どんよりと灰色の雲が広がっているのに、街と山だけは明るく照らされている。
涼しく白い太陽が街と山を黄金色に照らす ーーー
雲は流れ晴れ間が広がるだろう。
心軽くなる光景だった。
公園に差し掛かるころ、上の方から「ぶぶぶぶっ」という音が聞こえた。
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