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360m ~ #算数がすき ??

SnowManiaS1 に収録された ユニット曲、
6分弱の物語 日常に埋もれがちな 大切な時間を 歌っているのだが 
360m って ユニークなタイトルだよね。

歌詞にも この数字は入ってくる。
360m は 家路 ”たった5分”の 距離だそうだ。
時速にすれば 4.32km 20代なら やや余裕をもった速度でしょう。
365日という言葉もあって 単位は違うが360m や 5分とリンクする。

それがどこの 360mを指すかは 聴く人によって違うだろうが だれもが ある風景を鮮明に想像することができるだろう。

それが 数字の持つ力だと思う。

と書いてはいるが 個人的に 高校から後 "数学”は苦手科目。
中学までは苦労しなかったのだけれど 扱う対象が 数字から N になり 具体から抽象に変わった途端に ぜんぜん興味が持てなくなってしまった。
”あなたは数学が苦手”と ことあるごとに言われた。

それから ン十年も経って 高校生になった子供が言った。
「え?お母さんが数学苦手? ありえないよ」
宿題トークしているときの不意打ち。

ただの数字と 算数は ベツモノ? 
算数と数学は ベツモノ?
そうかもしれないが。
360mを 5分で歩くなら 毎分72m 
曲のテンポの 78bpm では 歩幅が 92cmも必要だから 
普通の脚長だと  もうちょっとピッチを上げないと無理ね〜 などという計算をするのが私は好き。
ワクチンの接種率 五輪経費の一人当たりの負担額 そんなものをちょいちょい計算してしまう。 
計算した数値が 何かしらの理解をもたらしてくれるからだろうと思う。

母が数学苦手なはずがないと言った子供は 私のそんな様子をずっと見ていたからだろう。
自分 算数が好きなのかもしれない と 初めて思った瞬間だった。

そんなことを言ってくれた子供は 教室で素晴らしい先生に出会っている。
確率?の授業だったらしい。
数学を受験科目に選ばないかもしれないそのクラスで 
「確率を求めるために必要な全体のケース数をどう計算するか」との問いに全部数える......  とポツリと答えが返ってきた。

その時  全部数えることの大切さを 先生は 丁寧に説明してくれたらしい。
実際に社会に出て必要なのは キッチリ数え上げ、ひとつひとつを検証する勤勉さと根気だと。
受験では リクツで さーっと いくつ って計算できるのがいいかもしれない。でも それだけじゃ 社会では通用しない。
だから 君たちがもし 試験時間を全部使って キッチリ数え上げたらそれは立派なことなんだ。

数字 という概念への確固たる信頼を感じるじゃないか...
難しい数学がわからなくても、身近な数字がきちんと扱えたら 
それが 算数がすき につながるんだよ。きっと。

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