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【AfterEffects】カウントアップ表現の相棒 「time*」と「Math.floor()」

カウントアップっていうのは数字がどんどん上がっていく表現です。
なんかの大会のオープニング映像とかで「今回の応募総数は、過去最大の6500組!!!」とかいってるときに数値が0からどんどん上がっていって6500になったりするやつです。経過時間の表示もカウントアップの一種です。

馬鹿正直にあれを作るとなると数値が変わるごとにテキストを変えるって方法になるけど、そんなんしんどいよね、できないことはないけど。
それに時間かけるよりは他のモーションとかデザインに時間かけたいもの。
ってことでカウントアップを効率的に作るときに使えるのがエクスプレッション「time*」と「Math.floor()」。

time*

これは適用したプロパティの数値が、指定した分だけ増え続けるやつ。
「time*x」って書き方をするんだけど、「x」のところに入れた数値が大きいほど増え方も大きくなる。

例えば「time*100」をスケールに適用したら1秒後、スケールの数値が100大きくなり、2秒後には200大きくなる。10秒後は1000。

「x」に入れた数値は1秒間に増える数値ってことです。

「0」という文字のテキストレイヤーのソーステキストにtime*を使えば勝手に数値が増えていく表現ができちゃう。
ただこれは増え続けちゃうので、任意のところで止めたい場合には向いてない(多分また別のエクスプレッションで止める方法あるんだろうけどわしは知らん)。


Math.floor()

これは小数点以下を切り捨てるエクスプレッション。
これだけだと意味わからんですよね

まずこれを使わない場合。

スクリーンショット 2020-12-27 15.26.19

テキストレイヤーのソーステキストに2人のキーフレームを配置しました

0秒のところで「0」の女の子、2秒で「63」の男の子です。二人はセックスフレンドです。

この二人はうまくいってそうですが

スクリーンショット 2020-12-27 15.26.35

途中のフレームを見てみると意味わからんほど小数点以下の数字が
出てきます。0子ちゃんは63太郎くんのことが好きだったんですね。
まだ割り切った関係ではないと。

ここにMath.floorの出番です。ソーステキストに投入します

スクリーンショット 2020-12-27 15.28.08

このとき、Math.floor()の後ろの()で二人を優しく包み込んであげてください。優しく、そして寄り添うように。


すると

スクリーンショット 2020-12-27 15.28.11

なんと。整数になっています。一応他の箇所も見てみます

スクリーンショット 2020-12-27 15.28.17

うん、完璧ですね。未練なし、0子ちゃんは自分の気持ちを切り捨て、
割り切った関係を受け入れました。めでたしめでたし

ちなみに切り捨てる意外のエクスプレッションもあります

Math.floor() = 切り捨て
Math.ceil() = 切り上げ
Math.round() = 四捨五入

その時の二人にあったエクスプレッションで関係を修復させてあげましょう

ちなみにエクスプレッションは大文字小文字を間違えるとエラーになるので
気をつけよう。Mathの最初は大文字、floorは最初の文字も小文字ね。

まとめ

セックスフレンドは後々めんどくさいことになるからやめておこう

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