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サウナ市長こと冨田前市長が政界から身を引くべき3つの理由

大阪府池田市では、冨田ひろき前市長の辞職に伴い、8月22日告示29日投開票で市長選挙が実施される運びとなっており、既に前市長の冨田ひろき氏(45)、百条委員長として市長批判の急先鋒だった渡辺ちよし氏(67)、労組出身の内藤まさる氏(74)が出馬表明をされました。

先に、不信任決議案否決に前後して冨田氏は再出馬しないと明言したにもかかわらず約束を破棄したこと、大阪維新の会は冨田氏を一切支援しないこと、2年半前に冨田さんを公認した責任をどう取るか思案中であること等について書きましたが、この三人では選択できないとの声が改めて湧き上がっています。

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1.冨田ひろき氏

まず、冨田氏は、私たちに噓をついただけでなく、事前運動や虚偽の実績広告などがエスカレートするばかりです。彼のことですから企図してのことではないと思いますが、注意する仲間もいなくなり、思い込みが膨らんでしまって、法律違反と虚偽のオンパレードになっているのでしょう。

まず、選挙公約、重点公約と書いたツイートやビラを拡散し、あるいは全戸配布し、選管あるいは警察から警告を受けたのでしょう、ツイートは現在は削除をされています。こうした取り組みは、いわゆる「事前運動」といって公職選挙法で禁止されています。

また、実績として掲げているパネルも、誇大広告が激しいです。「市長退職金2400万円全カット」と書いたパネルを掲げてられますが、2400万円は任期満了の場合の退職金額。冨田氏は任期半ばでの辞職となったため、半期なら半額です。また、コロナを理由に辞職を延ばし、夏のボーナスは満額を受取った上で辞職されています。

また、大教大の「サテライトキャンパス開設」と書いておられますが、既存の会議室を使った遠隔研修を準備しているのみであり、池田市教育委員会は、大教大も『サテライトキャンパスという認識はない』と否定しています。1億円超の「事業見直し」も、コロナ禍の中で実施できなかった事業の出入りが中心で、それを今後5年の効果として引き伸ばしたものだそうです。

以上、1)不信任決議案否決の際の約束を守らない、2)法令コンプライアンス意識の欠如、3)思い込みに基づく誇大広告、という三つを取り上げましたが、大阪維新の会に所属していた際には、松井代表、吉村知事、そして私を含めた池田市支部の多くの仲間が冨田氏を支えていました。もちろん、市役所の中で起こっていたパワハラ等については注意のしようがなかったわけですが。

そうした皆に支えられて進んできた自らの「来し方」を理解せず、維新の同志に後足で砂をかけて出ていく。そういう人物は、やはり政界から去るべきである、とうのが私の結論なのです。

2.渡辺ちよし氏

渡辺氏は、サウナやパワハラを巡る市政混乱の当事者です。維新会派を排除して百条委員会を設置した際に最初に百条委の委員長に就任した人物ですが、いずれ実施される市長選挙にマイナスと考えたのか、2月に突然、百条委の委員自体を辞任、その後は、青風会の代表として、裏で政争の絵を描いてきた当事者です。

青風会の議員たちは、衆院選や市長選のたびに、自民党の小選挙区支部から池田支部を通じて資金の配分を受けてきた、当に金権政治の当事者であり、古い政治の権化のようなグループです。

また渡辺氏は、7月中に市長選への出馬会見を開きながら、市議を辞職せず自動失職を狙っているそうです。自動失職にすれば市長選同日の市議補欠選挙がなくなり新人が議席を得ることがないため、競争相手は一人でも少ない方がいいと考える現職の市議たちに恩が売れる、と言うわけです。

一事が万事。私自身は、渡辺氏が市長選に勝利するようなことがあれば、池田市政は再び馴れ合いの古い政治に回帰してしまうと危惧しています。

3.内藤まさる氏

内藤氏は、国民民主党の支部長でもあり、私も時折、意見交換をさせていただく間柄です。3名の中では、市政を巡る醜い足の引っ張り合いからは距離を置いてきた方であると承知していますが、74歳という年齢を不安視する向きが少なからずあります。

こうした立候補するのが高齢の政治家ばかりというのは、実は深刻な問題なのです。内藤氏の問題では全くないのですが、若い政治家が先輩議員に気を遣って手を挙げられない、そんな重たい空気が池田の政治に長らく横たわってきた結果だと私は考えています。

冨田氏の市長選挙で選対本部長を務めた私は、これまでも冨田氏の件で池田市民の皆さまにお詫びを申し上げてきましたが、もう少し言えば、冨田氏のような規格外れの政治家でなければ、そうした空気をはね返して市長選挙を勝ち抜くことは出来なかった、とも言えるのです。

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以上、僭越なことばかり書きましたが、私の意見というよりは、池田市内を歩いていて伺う市民の率直な意見として、紹介をさせていただきました。

松井一郎前代表は、冨田氏を公認し混乱を招いた責任があるのだから「われわれは一切、池田市長選にコミットしない」、胸を張って新しい公認候補を擁立できる立場ではない、との考えを示されました。全くもってその通りなのですが、他方、このままの三つ巴の選挙を見守るだけが責任の取り方なのか等と、支持者の皆様から様々なご意見を頂戴しています。

冨田前市長が開いた扉に誰が新しい風を吹き込んでいくのか。

今月22日の告示ですから、もう時間はありませんが、当に政治の責任を果たせるよう、丁寧に関係者のご意見を賜り、池田市の同志とともに、判断をしてまいりたいと存じます。

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