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日本の美食・美酒をテーマにした新しいコミュニティ運営(上)〜コロナ禍の逆境をバネに取り組む新規事業〜

JG食酒研究社設立とKOCコミュニティ運営


新型コロナウイルスの影響により日中間の人の往来がストップし2年半以上が経過しました。しかし、コロナ禍の期間ほぼ上海で暮らしている中で、中国での訪日旅行や日本食・日本文化に対する興味・関心は、衰えるどころか益々高まっていると感じます。

私の勤める行楽では日本に行けない中でもリアルな日本の情報を知りたい・体験したいというニーズに応え、2021年4月、日本流行のグルメ・ライフスタイルをテーマにしたブランド『JG(Japanese Gourmet)食酒研究社』を立ち上げ、新しいコミュニティマーケティングを開始しました。

具体的には”WeChat公式アカウント×ミニプログラム×视频号”に基づく会員コミュニティで、2022年7月現在会員数約52,000人、KOC(Key Opinion Consumer)約500人の規模となっています。
JG・KOCの主なメンバーは、メディア・アート・不動産・金融などの各業界で活躍し、9割以上は訪日経験があり日本での平均滞在日数は3.8日、滞在期間中の消費金額(航空券・宿泊費除く)の平均は43万円で、日本を身近に感じている"中国人プチ富裕層"です。

JG・KOC(Key Opinion Consumer)メンバーたち


リアルXオンライン〜各自治体との協業


この約1年間の取り組みの中で、多くの日本の自治体との協業を行ないました。昨年10月には、佐賀県観光連盟の事業として、佐賀県の魅力をPRするイベントをジャズクラブ「ブルーノート上海」で開催しました。
JG・KOCら約80名を招待し、県特産の日本酒を振る舞ったほか、お酒に合う料理とのペアリング、バーテンダーによるカクテルパフォーマンス、旅行の達人による観光地紹介をし、コロナ収束を見据えて誘客促進活動を行ないました。
県内各地をLIVEで繋ぎ、有名酒蔵や老舗旅館、普段は見られない歴史的建造物も特別にお披露目し、参加者からは「内容が予想以上に良かった。特に酒蔵との中継はとても親近感が湧き、自分が既に佐賀にいるようだった。」といった声が多く聞かれました。

有名酒蔵や老舗旅館、観光地を繋いでのLIVE中継

弊社では佐賀県の中国SNS(WeChat/Weibo)の公式アカウント運営を行っており、県の魅力を記事や動画にて随時配信していますが、イベントの前後1ヶ月を『佐賀 観光美食月間』として連動した情報配信を行い、期間中Weibo記事の閲読数は通常の約3倍となりました。その他上海市内10の日本食レストランとタイアップし、店頭での県産日本酒のPR、試飲・販売、アンケートなども実施しました。

(下)に続く


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