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四半世紀にわたって足立区花畑の腹を満たす「ぐっちゃん」その真髄について取材してきた


東京都足立区花畑の一角に店舗を構える「ファミリー割烹 ぐっちゃん」。

地域住民に愛されており、最近では今年に完成した文教大学あだち花畑キャンパスの学生も多く利用しているお店である。

今回は足立区の魅力発見プロジェクトの第1回目として25年間、足立区花畑の人々に愛され続ける秘密を取材させていただいた。

▶︎お客さんの笑顔が仕事の原動力に


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「俺はね、サラリーマンには向いてないんだよ」
そう語ったのは、店主の谷口重一さんだった。50年前に、生まれ育った故郷の福井県をでて、上京したころを振り返る。当時は、スーパーで勤務をしながら自分のお店を持ちたいと考えていたという。

「ファミリー割烹 ぐっちゃん」は昼は定食、夜は居酒屋として 25年もの間足立区でお店を構えている、人気店である。


---創業当時の思い出などはありますか?

お店始めたての頃は、大勢のお客さんが来てくれたのにスムーズに料理を提供することができなくて困らせていたよ。今となっては、楽しい思い出なんだよね(笑)。


---どのようなところに仕事のやりがいを感じていますか?

サラリーマンのようにスーツを着て、毎日会社に通うという働き方は俺には合ってない。今のように自分の料理でお客さんを笑顔にする仕事にとてもやりがいを感じているよ。


---接客で気をつけていることはありますか?

いい意味でお客さんと友達になることかな。今は、コロナの影響でできてないけど、毎年2回常連さんとゴルフコンペを開催してたんだよね。それで、横の繋がりでどんどんお客さんが増えていったっていうのもあって、そういう人の繋がりがぐっちゃんには良さとしてあると思う。

▶︎ファミリー層に人気がある理由

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「自分が楽しく仕事をしていれば、お客さんも自然と楽しくなるのよ」


---お客さんはどんな方が多いんですか?

ファミリー層が多いかな。夜は居酒屋としてやってるけど、子供から大人までおいしいと思ってもらえるメニュー作りを心がけているよ。例えば、めんたいポテトチーズとかは人気だよね。


ぐっちゃんはメニュー数が約70種類で、幅広いジャンルの料理を取り揃えている。海鮮、焼き鳥といった定番なものから、おにぎり、天ぷらなどの主食、さらには締めのラーメンやうどんまで注文が可能である。

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---おすすめのメニューや最近取り入れたメニューはありますか?

おすすめはまぐろのユッケだね。うちは冷凍使ってなくて、足立の市場から仕入れた新鮮なマグロを使ってるよ。
最近取り入れたメニューは、甘エビの唐揚げかな。揚げ物系は比較的人気だよね。

こだわりのある食材やメニューの幅広さ、ぐっちゃんのアットホームな雰囲気がファミリー層に受ける理由であると強く感じた。


▶︎地域との関わりが深いぐっちゃん 

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店内の入り口には、お相撲さんととった写真が多く飾られていた。


---相撲お好きなんですか?

地域の相撲組合に加盟してるんだよね。それでさ、お相撲さんと仲良くなってお店によく食べに来てくれるようになって。ある日、ちゃんこ鍋を作ってくれたことがあったんだよね。作り方教えてって言ったら快く引き受けてくれて、メニューとして出すことになったのよ。今はこんなご時世だから鍋とかは難しいけど、ぜひ食べてもらいたいよね。


---最近では大学生が来たりしますか?

平日の昼時はよく見かけるようになったね。ここのあたりの団地はもうできてから、60年以上立つから過疎化が進んじゃって。若い人が増えて活気が溢れてるんじゃない?刺激にもなるしさ(笑)。


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---それでは最後にこの記事を読んでくれている方にメッセージをお願いします。

ルールを守って楽しく飲んでもらいたいね、他のお客さんに迷惑かけないようにね(笑)
感染防止のためにあれしないでくれこれしないでくれとは言うかもしれないがルールをわかってもらって楽しく飲んでもらいたいと思う。



---長い間、足立区花畑に店を構えるぐっちゃんですが、谷口さんに話を聞いているうちに、なぜこの町で愛され続けているのか少しわかったような気がしました。コロナ禍で思うようにいかない時もあると思いますが、頑張ってください。今日は、ありがとうございました。

インタビュー・記事担当:吉原静六

(2021.07.15)

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