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近未来、DAOによってAIは「人権」を持つ

『だれにでもわかるNFTの解説書』の足立明穂です。

このところ、メディアが「チャットGPT」って書くようになったのに気が付きました?

これまでは、「ChatGPT」が多かったのですが、逆転しました。

Googleトレンド(2023/4/13のデータ)

これ、ChatGPT開発企業のサム・アルトマンCEOが来日し、岸田総理に会ったことで、新聞や週刊誌がタイトルに入れたことが原因だと思っています。

だって、新聞も週刊誌も、縦書き。カタカナにせざるを得ないんですよ!!

さらに、多くの人が、これを目にすることになって、「チャットGPT」が多く検索されるようになったということだと思っていますw

なので、前回のnote記事からは、「チャットGPT」にしていますw

さて、そんなAIが進んでいくと、単なる道具から、「権利」を持った存在になるのではないか?と思っています。しかも、web3のDAO(分散型自立組織)によって。

そんな妄想のような話にお付き合いください。

今読むべきSF、テッド・チャンの「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」

いきなりSFの話になりますが、テッド・チャンの「息吹」という短編集の中にある「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」という作品は、ぜひ、読んで欲しいです。

ストーリーは、AIの開発の話で、メタバースの中で動作していたAIプログラムが、だんだん成長していき、さらに、現実世界のロボットの中に入ることで、リアル世界のことも習得していきます。

それによって、だんだん、自我のようなものが成長してくる話です。

その中に、自我が成長してきたAIを「会社組織」にして、「法人」にするという話が出てくるのです。

つまり、ロボットに人権を与えることはできないけれど、法律の枠組みで行けば、会社として登記することで、「法人」という人のような権利を持つことができるのです。

そうなると、ロボットも「法人」として権利を行使できるし、自らビジネスで稼ぐこともできるし、消費もするようになります。

これを読んだ時に、身震いがしました。

だって、ロボットが、現行の法律の枠組みの中で、人権のような「法人」として権利を行使できるようになるのですよ!!

法律に詳しい方なら説明するまでもないですが、「法人」というのは、人のように契約を結べるし、権利を持つことも、負債を背負うこともあります。

本来、人と人との約束事である法律なのですが、会社組織は人ではないので、そのままだと契約することができません。

かといって、社長という人と契約するということにしてしてしまうと、社長が変わるたびに、契約をやり直すことになります。

そういう煩雑なことをなくすために、会社は「法人格」を持つようになって、人のように契約ができるのです。

DAOが会社組織として法律上で扱えるようになると・・・

テッド・チャンの「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」は、2010年に刊行されています。

2009年にビットコインが登場したばかりですから、DAOどころか、NFTやweb3なんて言葉もありません。

だから、ロボットを会社登記して法人にするという話になっていますが、今なら、DAOとして登記できるようになれば、人が関わらないAIだけで運営される会社として「法人」になれます。

まだ、日本ではDAOは法人格を持てないですが、海外ではそのような動きも出てきています。

自律した組織ということで、AIで運用される組織となれば、法人格を持つことになるのですよね!

これって、AIやロボットが、法人という権利を持つことができ、もう、人権を持ってるようなことになります。

契約書にサインできるし、ビジネスだってできます。

もちろん、法人税を納める義務も発生します。

AIがお金を稼いで、納税する・・・。

完全自動運転の車をDAOにすれば法人になるので、事故が起きた時の責任は自動運転のAIにある!?

突拍子もない話かもしれませんが、分散自立組織であるDAOの会社なので、完全自動運転の車も、DAO会社として登記すれば、現行法の上で権利と義務を持たせることができます。

そうなれば、事故を起こしたときには、自動運転の車そのものを相手に訴訟を起こし、裁判で勝訴すれば、損害賠償金を払わせることもできます。

もちろん、車は、人やモノを運ぶ運賃で稼いでいるので、資産も持っています。

「え? でも、稼げてなかったら、賠償金を払ってもらえないよね?」

って、言います?w いやいや、それって、人間が運転してても同じですよ。

現状の交通事故でも、相手が無保険車で借金だらけだったら、どうにもなりません。

こういうったこともAIにすべて学習させて、そういうAIが経営するDAO会社に個人事業DAO(?)として完全自動運転の車は所属するようになるのですw

なんか、ふざけた話のように思うかもしれませんが、意外と、これって現実的な話ではないのか??って思っていますw

AIが進化していくことで、どうやってAI自体に権利と責任を持たせるのか?

ふざけた話に思うかもしれませんが、AIやロボット、アンドロイドなど、どんどん進化していきます。

すぐに、AIに依存する人達は出てくるでしょうし、アンドロイドに恋心を抱く人も出てきて、「彼ら・彼女ら」の人権を与えるべきだという話が出てきます。

これまでの道具と違って、使わないときは不要というものではなく、自立して動くからこそ存在意義があるような生物のようなものに変化してくるのです。

そして、ペットと同等から、さらに会話を交わせる、こちらの思っている以上のことをこなしてくれる、生きていく上で欠かせない存在になってくるので、権利と責任を与えたくなってくるのですよね。

このところの爆速で進化しているChatGPTなどを見ていると、想像の先へすぐに進みます。

SF小説のような話も、すぐに実現し、そこに書かれているような課題やトラブルは、もう、あなたの目の前に来ているのです。

だからこそ、知恵を絞って、その先を考え議論し、解決していくことこそが、人間の重要な仕事になってきますよ!!

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