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その電話の相手、本当にあなたの知人ですか? フェイク音声が招くカオスな未来

ChatGPTをはじめ、さまざまなAIが劇的に進化していく中で、楽しすぎる時代に生きていて、よかったなぁ!!って日々、実感している足立 明穂ですw

とはいえ、単に楽しめる話だけではなく、こんな記事がありました。

バイデンの声で電話がかかってきて、民主党に投票をするようなことを話しかけてくる・・・

いやはや、他人の声を「借りる」ことが、こんな簡単にできる時代になるとは思ってもみませんでした。

これまでは、その人の声を真似た音声合成を作るには、膨大な音声データが必要で、さらに、高性能なコンピュータが必要でした。

それが、クラウドで動作するツールが開発され、しかも、スマホやパソコンから使えてしまう・・・

そして、そこに必要な音声データが数秒もあれば十分・・・・

スマホで写真を撮影するのと変わらないレベルで使えるようになってきているのです。

さて、そこから、どんな未来になるのでしょうか? そんな妄想の話です。

日本の「オレオレ詐欺」のハイテク版? 娘の声で身代金を支払うように電話が・・・

電話を取ると「ママ!」と叫び、泣いている娘の声が聞こえました。

デステファノ氏が何があったのか問うと、娘は「めちゃくちゃにされたの」と言ってすすり泣いていました。娘の声を聞いて混乱していたデステファノ氏はその後「後ろに下がって横になれ」という男の声を聞き、恐怖したと報告しています。

電話口で男は「よく聞け。お前の娘は俺が預かった。警察を呼ぼうが誰を呼ぼうが、俺は娘に麻薬をたっぷり飲ませてメキシコに送ってやるんだ」とデステファノ氏を脅迫しました。男の背後では娘が助けを求める声が響いていたとのこと。

これ、2023年4月の話ですよ。そこから、今は、どれだけ進化しているか・・・・

そう考えると、あなたの留守電に残っているメッセージ、あるいは、SNSで届いたボイスメッセージ、本当に、あなたの家族ですか? あなたの知人ですか?

スマホなどの音声は、そもそも、相手の声がダイレクトに届いているのではありません。

この記事でも書きましたが、なんでもかんでもデジタル化されている中では、あなたの声は、なんらかの形で変換されていて、情報が抜け落ちているのですよね。

アナログなレコードのような状態から、デジタルのCDになって以来、さまざまな情報が編集されているのです。

その結果、デジタルな音や映像に慣れっこになってしまって、より、AIによるフェイクに騙されやすくなってるのではないかなぁ??とか思ってしまいます。

その会話の相手、本物ですか?

あなたのスマホに残された留守電のメッセージ、本当にあなたの家族でしょうか? あなたの知り合いでしょうか?

ディープフェイクが広まっていく、いや、生成AIなどの普及により、さまざまなことが自動化されていくことで、メッセージの相手や、話している相手が本当に「人間」なのか怪しくなってきています。

 2030年までに、1つのタスクに対して、1人で10体以上のアバターを、アバター1体の場合と同等の速度、精度で操作できる技術を開発し、その運用等に必要な基盤を構築する。

これ、内閣府のムーンショット計画に書かれていることです。

一人の人間が、同時に10体以上のアバターを使っている世界が2030年に実現しようとしてるのですよね。

つまり、あなたが、話している相手、チャットしてる相手は、「家族のアバター」だったり、「知人のアバター」だったりするのは当たり前という世界がすぐそこまで来てるのです.

っていうか、あなたも、「アバター」を使って、家族や知人とやりとりしてるのかもしれませんが(笑)。

いったい、コミュニケーションって何??

昭和な大人は

「いやいや、やはり、そこは、膝を突き合わせて話をしないと・・・」
「コミュニケーションは、飲みにケーション! 会って飯食って、酒飲まないとね!」
「同じ釜の飯を食うっていうじゃないですか! そこ、大事ですよ!」

とか言いますよねw

確かに、昭和な大人の感覚では、実際に同じ場所にいて、相手の表情や仕草などを目で見て、温度感を感じて、話をすることが大事だと思っています。

しかし・・・・

それって、リモートでは伝わらない、リモートでは、リアルよりも情報が少ないって思っているから。

そりゃ、そうです。電話は、人の声が聞こえやすいように設計されているので、それ以外の重低音とか、甲高い音とかは伝わらないようになっています。

私の好きなドラマ「SPEC」でも、鈴虫の声が電話では聞こえない(高音域なので、聞こえない)ということから、真犯人が分かるというのがありました。

ただ、これも、電話が高性能化してきて、聞こえるってな話もw

そうやって、センサーや、デジタル変換などの技術、そして、なんといってもコンピュータが高速化していくことで、必ずしもデジタル化されたことによって情報量が少なくなるわけではありません。

例えば、カメラなども8Kになってくると、人間の網膜の解像度よりも上回るので、人の眼では見えていないものが記録されています。高速シャッターも、人が認識できない動きも記録できるようになっています。

このようにデジタルに変化するデバイスの高性能化によって、人間のとらえられるよりも多くの情報を入力し、再現できるようになってきています。

こうなると、昭和な「ここは、ひとつ、膝を交えて・・・」っていうよりも、リモートで会った方が、リアリティがあるというおかしなことが起きてきますw

BMIが広がると常識がひっくり返る

あ、「BMI」って、あの健康診断でメタボとか判定するあれじゃないですよwww

ブレイン・マシン・インターフェイスを略してBMI。

イーロンマスクが、ニューラルリンクという会社を作って開発してる脳にチップを埋め込んで、コンピュータと接続しようとしてるのをBMIといいます。

このBMIが普及してくると、人はコンピュータから直接情報を受け取ることができるようになります。

例えば、スマホの画面を見なくても、直接、脳にチャットの内容や動画が送り込まれてくるようになるのです(これは、かなり先の話ですけどね)。

単に、モニタを見たり、スピーカーの音を聞いたりしなくていいという話だけではなく、「データを直接受け取れる」ということは、これまで意識していなかった現象、とらえられなかった状況を知覚できるようになるのです。

例えば、「ここ、wifi、使える?」ってわからなかったのが、脳に直接データが送り込まれるので、「なんだ、ここ、wifiがうるさいなぁ・・・」とか思うようになるのですwwww

そうなってくると、東西南北どころか、位置情報をGPSから直接受け取れるので、「道に迷う」なんて、だれも言わなくなりますw

多分、誘拐されるときは、電波を遮蔽するシールドしたトランクの中に密閉されるのかもしれません(死ぬやん!)。

いやはや、ほんと、このところのテクノロジーの進化は、さまざまな感覚を一気に変化させるので、まったく違った世界が広がってくるのでしょうね・・・

ということで、なんの話をしてるのかわからなくなってしまいましたが、フェイクがどうのこうのとか言ってますが、ここから先は、そんなことすら問題にならなくなる、デジタルを介してやりとりするのが当たり前であり、相手が「生身」だろうが、「アバター」だろうが、それをどうこう言う場合ではなくなります。

そうなってくると、「フェイク」ってのは、一体なにを指すのかわからなくなります。

結局のところ、センサーなどを通じて記録されている個人の行動履歴などのライフログが正しくて、それ以外はすべてフェイクということになってしまうのかもしれません。いやはや、「真実」と「嘘」の境目すら曖昧になり、ボーダーレスの多様化時代になってきますよ・・・(^^;

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