ブロックチェーン(web3)によって人類は生物から進化するかも!?
急速に用語が増えていく(ように見える?)web3関連。
なんか頭の中がグルグルしてるので、放出するために徒然なるままに書いてみようと思います。
多分、話のつながりとか、あまり説明しないかもしれないので、『よーわからんぞー!』ってこがあれば、コメントしまくってください。
ブロックチェーンは何がイケてるのか、何がダメなのか?
何はなくとも、web3を知る上で必須になるのがブロックチェーン。
ここの基本的な考え方を知っておかないと、勘違いしてしまう。
あ、でもなぁ・・・。
その前に、ブロックチェーンを支えるのがインターネットであることを分かっておいてほしいw
これ、意外と忘れてるけど、インターネットありきの話だからね!
「そんなの分かってるわ!」
って言われそうだけど、インターネットであるということは、ベストエフォートがベースってことも分かっておいてね。
「ベストエフォート?? なにそれ?」
ってなる人のために・・・・
ベストエフォートって、「best effort」=最大限の努力という意味なんです。
インターネットって、品質保証の世界ではなく、最大限に努力するという仕組みになっているので、「100%確実にデータを送る」なんてことはありえません。
今は、コンピュータの性能も向上し、通信インフラも整い、電力供給もめったに落ちることがないので、なんとなーーーく、確実に届いてるように『感じます』。(あ、auがどえらいことになってたか‥^^;)
私がインターネットを知った1993年とか1994年のころは、メールもバケツリレーで送られていくので、途中で消えちゃったり、先に出したメールが後から届いたりするのは、珍しくありませんでした。
その頃から、インターネットの一番根本の仕組みは変わっていないので、未だに「100%」なんて怖くて言えないのですw
で、ブロックチェーンがすごい!って思うのは、こういうインターネットのベストエフォートの世界に、「証拠」を記録しようとする仕組みとして作られているということ。
ブロックチェーンの仕組みで、分散台帳と言われるのがありますが、ブロックチェーンに加わったコンピュータ(ノードと言われます)の全てに台帳がコピーされ、大量の『最新版の台帳』が存在すること。
これまでの台帳は、誰かが勝手に書き換えるとかしないように、1冊だけをしっかり管理していたのが、逆転の発想で、みんなが台帳を持つことによって、1冊や2冊の内容が違っていたら、それが間違っていると判断されるという状態。
例えば、家にずっといて、リモートで仕事している場合に、近所の人に、『リモートワークで働いている』ってのを伝えておくと
「あそこの旦那さん、家にずっといるみたいだけど・・・」
「あら、知らないの? なんでも海外の会社と
ネットでつないで仕事してるんだって。凄いわねぇ!!」
と、誤り情報が修正されていきますw
ところが、これを家族の中だけに、情報をとどめておくと、原本の台帳は守られますが、
「あそこの旦那さん、ずーっと家にいるわねぇ・・・」
「仕事ないのかしら・・・・ 奥さん、大変よねぇ・・・」
って、噂に枝葉がついて
「あの家の旦那さん、以前住んでたところで、何か事件起こしたそうよ」
「あー、だから、あまり外に出てこないのね・・・」
みたいなことになっても、訂正できなくなりますwww
従来の1冊だけの原本で管理する中央集権型台帳と、とにかく台帳をあちらこちらに作って常に最新の情報に修正していく分散型台帳とは、発想が違います。
そして、先に書いたように、インターネットのベースが、ベストエフォートであるからこそ、万が一、データが正しく送られなくて間違ったとしても、修正されていくブロックチェーンに意味があるのです。
もちろん、今の銀行などでは、データセンターの台帳をバックアップしたり、インターネットではない専用回線を使ってデータのやりとりをしたりするので、そっちはそっちですごい技術なので、それがダメとか言ってないですよ。
どっちがいいとかわるいとかではなく、ベースになる考え方が違うってこと。
こういう「選択」ができるってことが、とても大切! ← ここ、試験に出ます!! めっちゃ重要!!
ブロックチェーンは運用形態によって、モヤモヤする・・・(^^;
ビットコインから始まったブロックチェーンですが、運用形態によって、いろいろモヤモヤします。
何がモヤモヤするのかというと、分散型台帳=非中央集権ではないケースもあるから。
ブロックチェーンはインターネット上にあるから、誰でも見ることができて、正しいかどうか内容をすべてチェックできると説明されます(私も、セミナー等では説明しています)。
これが、「Don't Trust. Verify」(信じるな。検証しろ)と言われるところです。
関係ないけど、これって、『Don't think. Feel』が元ネタですよねw
超有名なブルース・リーの台詞。
って、こんな昭和なネタがぐるっと巡って、web3に出てくるのがオジサンとしては嬉しいwww
まあ、これ、いろんなところで、再利用されてますよね。
映画『マトリックス』でも、モーフィアスが言ってます。
Don’t think you are. Know you are.
(速く動こうと思うな、速いと知れ)
なかなか深い言い回しです。
話を戻して、「Don't Trust. Verify」(信じるな。検証しろ)が通用するのは、ビットコインやイーサリアムなどのパブリック・ブロックチェーンと呼ばれる運用形態の場合です。
分散型台帳を使うノードとなるコンピュータが、ものすごく数が多く、さらに、ノードとして参加することが誰でも自由にできるという状態です。
少し順を追って説明すると、いくら「ブロックチェーンだよ!」って声を大にして言ったところで、2台しか参加してなければ、台帳のデータが食い違ったとしても、どちらが正しのか分からない。ということは、訂正しようがない。
3台になれば、2対1で多数決になるのですが、3台とも違っていたら・・・・w
これが100台になって、100台とも違うデータになるってのは、考えにくいので(というかそんな状態になるなら、そもそもプログラムがおかしいw)、ある程度の数が必要なのです。
そういうこともあって、運用の歴史が長いほどノードになるコンピュータも増えていくので、それだけ信頼も高いことになります。
逆に言えば、どんなにすごい機能が追加された最新のブロックチェーンと言えども、運用開始したばかりのノードが少ない状態では、なかなか「本気」になれませんw
パブリック・ブロックチェーンという言い方に対して、クローズド・ブロックチェーンってのもあります。
インターネット上にはなく、企業の内部のネットワークに作られているブロックチェーンですね。
企業の中では、ノードとしてのコンピュータが何十台(例えば、全国の営業所ごと)があっても、外部からは、ブロックチェーンが見えない状態です。
その企業内では、分散型台帳かもしれないのですが、外部の人からすれば、従来の中央集権型台帳と何も変わりません。
なので、人によっては、「そんなものは、ブロックチェーンではない!」と一刀両断しています。
個人的には、使い方次第であって、どっちがいいとか悪いではないよなぁと思っています。
パブリックになると、そのブロックチェーンに関連する仮想通貨との取引に限定されてくるので、仮想通貨とフィアット通貨(円やドルなど国の中央銀行が発行するお金)との交換レートが影響してきて、価値が全く違うところで変動してしまうという厄介なことが起きます。
また、何かトラブルが起きても運営主体があるわけではないので、自分でなんとかする以外に方法はありません。
クローズドは、企業が運営するので、企業のルールで売買を行えばいいのであって、日本円で取引することだって可能です。もちろん、運営企業があるからこそ、サポート窓口が存在します。
ただ、クローズドの場合は、その企業が倒産やサービス終了したら、何も残りません。そもそも、そのブロックチェーンのデータが誰でも見えるわけではないので、情報が正しいと「信じる」しかありません。「限定10個のみ販売中!」と言われても、本当に10個なのかどうかは誰もVerify(検証)できないのです。ええ、「Don't Verify. Trust」(調べるな。信じろ)ってことになっちゃいますw
パブリックとクローズドを複合したようなコンソーシアム型と言われるブロックチェーンもありますが、どれにしても一長一短があり、何をリスクとして、どのようにメリットを作るかという選択だと思います。
そういう選択肢があるということが、とても重要です。 ← はい、2回目! めっちゃ重要!!
信じるしかなかったブロックチェーン以前の時代
ここからは、ちょい怖いお話w
ブロックチェーンの性質上、そこにすべて記録されているから、「Don't Trust. Verify」(信じるな。検証しろ)って言われます。
中央集権の場合は、その企業なり運営団体なりを信用するか、しないかということに帰着します。
たとえば、あなたの銀行口座に預けてるお金。
「預けている」って思っているのは、その銀行を「信用」しているからですよね?
『通帳の金額を勝手に変えられるかも・・・』と疑っていたら、預けられませんw
んじゃ、銀行の業績や経営陣について調べたかというと、そんなことしてません。なんとなーーく、銀行だし、悪い噂きかないし、使ってる人多いし、あっちこっちに支店があるし、きちんとやってくれてるはず・・・・
そう、根拠のない『信用』、信じるか、信じないかは、あなた次第です!(って、どこかの番組ですねw)
実は、今の社会って、こういう「信じるか、信じないか」での選択が多い。
いや、今だけでなくこれまでの人類史、生物の歴史と言ってもいいぐらい。
だからこそ、服装や言葉使い、礼儀作法といった『外見のツール』が重要になるのです。
生物でも、選ばれるオスになるには、キレイな色だったり、体格だったり、大きな角だったり、遠吠えの大きさなどなど、外部で判断できる情報で選ばれます。
その遺伝子が何億年と続いているから、人間だって、服装、髪型、持ち物、しぐさなどなど、外見にこだわらざるを得ない。
また、そういう外から見えるもので判断するという遺伝子が組み込まれているから、差別や偏見も起きてくる。
一方で、数学という道具を手に入れたことによって、信じるとか信じないとかではなく、『証明』ができるようになった。
「2+3は、いくらになりますか?」
「5だと信じます!」
「私は、4だと信じてます!」
「違う違う! 6だと確信してます!」
なんてことにはならないwww
そういう道具を手に入れたのに、社会の中には、まだまだ使いこなせていない。
だって、ATMで銀行のお金を引き出すのに、カードを入れて、暗証番号を打ち込まないといけないのは、なぜだと思います?
あ、ちょっと話が飛びましたね。
銀行のカードを入れて暗証番号を打ち込むと、お金を引き出せますが、あれって本人確認なんてしてないですよ。
「カードと暗証番号が一致したら、本人と信じます」
ってことにすぎない。
他人のカードを預かって、ATMに挿しこんで、暗証番号が一致すれば、お金が出てきますよね?
まったく別人が操作していてもです!!
これを『本人確認』と言ってますが、「本人だと信じます」なのですよ。
ウソだと思うなら、利用規約をしっかりと読んでください。ものすごい細かい文字で、暗証番号が一致したら、本人とみなしますって書かれてますから。
くどいけど、「本人確認」なんていう日本語に誤魔化されないでくださいねwww
そういうコンピュータが関係するようなIDとパスワードの話ではなく、役所の窓口でも同じ。
「マイナンバーカードや免許証など、本人確認できるものはお持ちですか?」
って、やりますよね?
で、窓口の人が、写真と見比べて、そこに書かれている住所と申請書類に書かれた住所とかを確認して、「では、少しお待ちください」って手続きに入ります。
写真に写っている顔と、今、目の前に座っている人の顔は、似ているから本人に違いないって窓口の人が「信じた」から手続きに入るのです。
これもすべて、「Don't Verify. Trust」(調べるな。信じろ)なのです。
「Don't Trust. Verify」(信じるな。検証しろ)の世界は始まっている
ここから、ちょっと逆じゃないのって思える話をします。
以前、ゴールデンウィークの合間の平日に、ATMでお金をおろそうとして、トラブルに巻き込まれたことがありました。
カードを入れて、暗証番号を打ち込み、金額を入れて「確認」って押した瞬間に、ガコンって音がして、ガガ―ってカードを入れるところが閉じちゃったのです。
係員が飛んできて、
「どうされました?」
「お金をおろそうとしたけど、カードもお金も出てこない!」
「では、窓口の方へお越しください」
窓口に行って、「本人確認」されて、んでもって、窓口の人が、ロール状に巻かれた紙に印刷された文字を見ながら・・・・
「あー、確かに、カードが入ったままで、お金も出てきてませんね・・・」
って確認して、カードとお金を渡してもらいました。
ええ、私のいうことを「信じる」のではなく、機械が記録したログ(履歴)を「検証」していたのです。
実は、このように機械化(デジタル化)されていくことで、「Don't Trust. Verify」(信じるな。検証しろ)の世界に入ってきています。
もっと身近な例では、駅の自動改札ですね。
『ピンポーン、ピンポーン』って大きな音がなって、ゲートがバタンって閉じる。
そして、
「え? どうして? ちゃんとタッチしたのに!!」
「どうされました? 確認してみますね・・・
あー、お客さん、残高が足りないですよ」
「・・・・」
となります(笑)
あなたは、『チャージ金額は十分ある』って『信じて』います。
自動改札には、毎回、通るときに、残高が表示されているのですが、『検証』してませんw
アプリで『検証』することもできるのですが、面倒なので、やってませんw
こういう検証が重要になってくる社会に、いつの間にか変わってきてるのですよね。
そして、この検証というのは、自己責任にもつながってきます。
誰でも検証できるのですから、『信じる』のではなく、『検証する』責任が伴うのですよね。
やたら自己責任って言われますが、検証とセットになって、初めて自己責任が可能になる。
オンラインショップでも、購入履歴を検証できるようになってこそ、自己責任であって、そこが検証できない、信じるしかない状態だと、それは本当の意味での自己責任なのか?とか思います。
ちょっと話がややこしくなったのですが、こういう検証する仕組み、自分で確認できる仕組みが広がっているということは分かっておいてください。
だんだん、信じるか信じないかではなく、検証したのか、してないのかになりつつあるのですよね。
『本人確認』は検証できるのか?
ただ、いつまでも大きな課題になるのは、『本人確認』。ここをどうするのかが、なかなか難しい・・・
クレジットカードの不正利用を防ぐために、さまざまな工夫がされています。
東京でクレジットカード決済が行われた1時間後にフランスで決済される・・・
あり得ないですよね?
こういう情報をチェックして、システムがアラート(警告)を出します。コールセンターの担当者がカードの持ち主に電話して、
「今、フランスでカードが利用されたのですが、ご利用になられました?」
「ええ、使いました。今、パリにいるので・・」
「では、1時間前に東京で決済があるのですが、そちらはお心当たりあるでしょうか?」
「え???」
ということになります。
他にも、急に金額の大きな決済が立て続けに行われるなど、その人のこれまでの履歴から大きく異なったパターンの決済があると、アラートが出るようになっています。
なんせ、クレジットカードの不正利用って、2021年では前年比の3割増で330億円にもなっているのです。そりゃ、いろいろと対策してますよ。
この根本的な解決をするのは、『本人確認』
「本人とみなします」という『みなし本人確認』ではなく、本人であることを証明できる『本人証明』ができれば、万が一、クレカ番号が盗まれても使うことができません。
本人証明をどうやって行うのかは難しい課題なのですが、例えば、スマホのGPS情報を常にオンにしておいて記録していれば、クレジットカードが使われたお店の位置とGPS情報が一致したら本人だよねって確認しやすくなります。
あ、敢えて『確認』って書いたのは、
「お会計、こちらになります」
「では、このカードで・・・」
「承知いたしました。お預かりします」
という、高級なお店では、個室にいながら会計も終わらせますよねw
本人が承諾して、お店にカードを渡すことがあるから、『確認』なのです。
ただ、こういうのも時間の問題で、顔認証などさまざまな認証を組み合わせて、何も決済行為などしなくても自動的に処理されるって状態になるでしょう。
例えば、アマゾンGOのようなことが当たり前になってきます。
こうなってくると、そもそも『決済』の定義自体が変化してきて、20年もしたら、
「じーちゃん、今日、博物館で、
『お金』って見たんだけど、
じーちゃんは、使ったことあるの?」
「おー、使ったことあるぞー
あれはなー、サイフに入れて
持ち歩いてたぞー」
「サイフ??
あ、横に置いてあった手袋みたいなやつ?
お金って、どうやって使ってたの?」
「レジに欲しいものを持って行って・・・
あー、そうか、レジって
言ってもわからんか・・・
お店の人が立っているレジという
場所に行ってな・・・」
「よくわかんないから、
また、今度にしてー
それより、一緒に
アイスクリーム、取りに行こうよー!」
「・・・・」
そうなんです。
未来の子供たちには、「買う」という行為の意味が分からなくなっていて、欲しい物はお店に「取りに行く」だけなんですよねwwww
余談ですが、決済の行為も
「お金を払う」
↓
「ピッってする」
という言葉の変化が起きています。
小さい子供を連れたにお母さんがスーパーで
「まだよ。ピッてしてもらってからですよ!」
って、言ってるでしょ?w
昭和な時代には、「お金払ってからですよ」って言ってたのにねw
(この辺、「キャッシュレス決済」のセミナーでよく話してるのですが、現金からキャッシュレスになって、言葉の使い方や感覚が大きく変化してるのですよねー。ほとんどの人が気が付いてないんだけど、ものすごい変化が起きてるのです)
なんか、脱線が多いですが(^^;)、ブロックチェーンに戻ると、こういう本人確認についても、ブロックチェーンにさまざまな行動履歴を記録していけば、改ざんされない(改ざんされにくい)こと、そして、誰もが検証できるからこそ、本人証明になっていきます。
また、ブロックチェーンはデジタル情報なので、コンピュータによって「本人証明」が可能になってきます。そう、人間が判断するのではなく、コンピュータのロジックで行えるので、判断する人による個人差など起きません。
またまた、ちょっと脱線しますが、お役所や金融機関などの「審査」は人間がやってます。なので、どうしても担当者による差が出てきます。
いや、逆に、そこを突いてくる連中もいて、担当者にすり寄ってきて、袖の下を使ったり、脅したりすることで、審査を通そうとすることも起きています。
コンピュータのロジックで行うようになれば、そういうことってなかなかできないですよね。
コンピュータに対して、「おいしい電気」を供給するとか、「メモリー増設」するとかで喜ぶのであれば別ですけどwww (天然オイルで喜ぶタチコマ状態w あ、分かる人だけ笑ってくださいw)
こういう個人の行動履歴をブロックチェーンに記録していくことで、だんだんとIDやパスワード、あるいは、写真付き証明書のようなものは不要になっていきます。
私がマイナンバーカードが嫌いな理由の一つに、現状のローテクな「顔写真」を窓口担当者が見て判断するってことに違和感があるのですよね。カードなんか持たなくても本人確認、本人認証ができるような10年先も使える仕組みを考えて構築しないと10年後には廃棄するシステムに莫大な投資をすることになります。(そもそも、住基ネットがうまくいかなかったのに、なぜに、同じことを繰り返す!! 他にもたくさんありますが、それを書き出すと止まらないのでやめときますw)
ブロックチェーンと自己責任とプライバシー
さて、ここからがやっと本題(え?)。
今の仕組みでは、本人確認ってのが、かなり危うい方法で行われているのが分かったかと思います。
まあ、今の仕組みでは、ここが限度なのかなぁとも思いますが、この先に進むには、どうしてもプライバシーの問題は避けて通れません。
位置情報や各種生体情報などを組み合わせて、カードなど持たなくても本人証明ができるようにするには、かなりプライベートな情報もパブリックにさらすことになります。
位置情報なんて、なかなか難しいですよね。
自宅がバレるだけでなく、いつも買い物する店がどこか、友達の家はどこか、実家はどこか、立ち寄る居酒屋はどこかなどなど、すべて見えてきます。
さらには、恋人の家に週末は遊びに行ってるとか、先月は花火大会に行ってたなどもバレバレ。
芸能人や著名人は、いろいろな噂をされて大変ですよね。
議員などのVIPな人達も、病院へ立ち寄っただけで「ストレスで体調を崩してる」とか言われかねません。(というか、こういう情報って、絶対に外部に漏れてはならない極秘事項なんですよ。国外の人と会談するような場面では、体調不良など知られると駆け引きに使われます。)
どこまでの情報をオープンにして、どこまでを隠すのか、そういう選択が個人に任せられるような時代になろうとしています。個人の情報を情報銀行に預け、どの情報をどこまで公開していいのかを決めて運用するようになるのです。
参考
https://www.soumu.go.jp/main_content/000791752.pdf
総務省 情報銀行の取組(令和4年1月)
そして、ブロックチェーンを引っ張っていっている大きなコミュニティの一つイーサリアムを立ち上げたヴィタリック・ブテリンは、さらに一歩進んで、匿名であっても本人であることが証明できるような方法を編み出そうとしています。
この技術は、NFTをさらに応用したもので、SBT(Soulbound Token、ソウルバウンドトークン)と呼ばれています。今、熱く議論されているところで、2022年の後半から来年にかけては、NFTからSBTが話題になってくるでしょう。
まだ、私自身は、SBTについて調べているところなので、まとめられてないのですが、このSBTから始まる時代は、本人確認さえもが「Don't Trust. Verify」(信じるな。検証しろ)になってきて、『本人証明』をコンピュータが自動的に行うようになってくる可能性があります。
これが実現すれば、IDやパスワードが不要で、クレジットカードすら持つ必要のない時代になってきます。大げさに言えば、生物としての人類から、遺伝子によって決まる生物と情報によって決まる人格や個性の両方を扱えるハイブリッドな人類へと進化することになるのでしょう。
って、ついてこれました?www
マイナンバーの話とNFTを絡めて、書籍『だれにでもわかるNFTの解説書』の5章では、この辺のことを少し書いています。ほんと、本に書いたことが、次々、現実になっていくのは、なかなか痛快!w
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