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「30才で貯金1200万」新卒から8年の給与のみで一財産貯めた女性の存在|蓄財の重要性を考える

僕の友人に30歳で貯金が1200万に達していた女性がいます。新卒からサラリーマンの給与のみで8年。1000万を超える貯金に対して「多いとも思いません」と微笑みながら言ってのけるレベル。

「どうやって貯めたんだ!」

昔の僕なら衝撃的過ぎて「どうせ女を使ったんだろ」と悪態をついてしまっていたかもしれません。30代の世代平均貯金額が金融資産の保有者で500万程と言われる中、彼女は2倍以上の開きを見せます。このままいけば34歳の段階で2000万近い貯蓄を可能にするのでしょう。

果たしてどんな生活をしていればそこまでの貯金が出来るのか。これを知ることで「今の金が貯まらないあなた」を見直すきっかけになればと感じています。特に20代で「今しか出来ないことあるからぁ~」と別に今じゃなくても出来る事で浪費している人は必見です。

今回は「稼ぐ」などではなく「純粋に給料だけで慎ましやかなりに豊かな未来を見たい」と考えている人に向けた記事です。

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※サラリー(給料)以外でビジネス的に少しでも勝負を仕掛けたい方は知って欲しい「パイの考え方」を記載しています。

彼女が言った「毎年150万を貯めるだけ」

8年間で1200万を貯めるとなれば毎年の貯金額は150万になります。30歳になったばかりの彼女は「給料20万(手取り)の中から使わない分を毎月8.5万ほどを貯金ボーナスも使わないのでそのままですよ」と言います。

大体収入の半分くらいを残して毎年150万貯めるだけ」

実にあっさりとした表情で言ってのけるあたり常人離れしています。年収は額面で400万、年間の手取り収入で見ると310万。女性としては多めの給与を貰っているのも一つのアドバンテージではあります。

20代の女性の平均年収は321万となっています。新卒22歳では272万が平均で29歳時点で363万となります。
(doda-女性の平均年収ランキング最新版-)

「私はそんなにも貰ってない」
「俺だってそんな給料じゃねぇよ」

そんな声を浴びせたくなった場合は貯金の割合で見てみるのも良いでしょう。

彼女の貯金額を割合で見る

<収入>20万
<貯金額>8.5万
<貯金率>42.5%

こうして見ればあなたに当てはめた時にどのくらいの貯金をすれば良いのかが見えてくることになります。最終的に貯まる金額は彼女よりも少なくなりますが「蓄財がどういうことか」が分かるはずです。

バビロンの大富豪では貯金率は10%と言われていました
・本多静六の「私の財産告白」では25%とされていました

誰が正しいと言うつもりはありませんが「しっかりと収入を貯めておく」のが如何に重要なのか分かります。彼女はそれらの貯金率を遥かに超えて42.5%を貯金に回している強者ですが、真似出来ないものでもありません。

手取り収入が15万の方なら毎月貯金を63,750円行えば彼女と同じ割合でお金を貯める事が出来ます。ボーナスを残さなかったとしても12ヶ月で765,000円のお金の貯まるでしょう。30歳になった段階で612万の貯蓄が出来ています。これでも十分30代の平均金額以上です。このまま続けて34歳の中央年齢が来た時には1000万を超える貯蓄となっています。

1000万という大金は「一財を築いた」と言っても遜色ない金額ではないでしょうか。

※オロゴンさんの「サイフの穴をふさぐには?」はお金の基本的な事を教えてくれます。特に「給与明細の項目すべてが説明できない」って人は絶対に読んだ方が良い

年間150万を貯める生活とはどんなものか

気になるのはこれだけ蓄える彼女の生活でしょう。この点は詳しく聞いたのでそのままお伝えします。

<収入-貯金=使える残額>
11.5万円
<支出>地方都市住み
1Kアパート家賃→45,000円
食費(自炊)→20,000円
光熱費→8,000円
交際費→8,000円
衣類→8,000円
化粧品&スキンケア→5,000円
携帯代→3,000円
日用品→3,000円

これが基本的な支出の全てになるとのこと。合計すれば10万円になっています。1.5万円余りますが、時折発生する旅行代や医療費、最近ではAmazonプライムの月額に変わっていくと言っていました。計画値に「予備費を約10%持っておく」点も抜かり無い計画に見えてきます。

彼女の生活は質素にも思えますが、見た雰囲気は清潔感があり女性らしさを感じました。また仕事も活気を持って取り組んでいて楽しそうに生活している様子が分かります。友達と月1回か2回ランチやディナーをするそうですが交際費8,000円で十分に賄えるとのこと。無理をしているという感覚は一切受けません。

お金の余裕は精神の余裕に繋がっているのか非常に穏やかな性格をしているのが特徴的です。

また彼女には「もっともっと!」という資産的な向上心がある訳ではありませんでした。そういう意味でも目のギラつきもなく平穏な様子で知らぬ間にお金が貯まっていたという様子でもありました。

手取り15万でも資産構築は不可能ではない

「手取り15万の人間に資産構築なんて出来る訳ない!」と考えてしまうのは時期尚早です。手取り15万なら先の彼女の支出全体に75%をかけて考えてみるとどこまで可能かが出てきます。

<収入-貯金=使える残額>
86,250円
<支出>
1Kアパート家賃→33,750円
食費(自炊)→15,000円
光熱費→6,000円
交際費→6,000円
衣類→6,000円
化粧品&スキンケア→3,750円
携帯代→2,250円
日用品→2,250円

現実的ではないと感じる部分もあるかもしれませんが11,250円は余りがあります。その分を少し「難しい」と感じる部分に補充していけば可能性を見いだせるかもしれません。

当然ながら「そんな生き方は幸せではない!」と感じるかもしれません。あなたが幸せを感じられる最低限の支出がどの程度のものなのかを考えて取り組んでみればいいのです。

それによって何年後にいくら貯まるのかが容易に計算出来るでしょう。

※個人的に好きな投資手法が載っていますが、あなたに合いそうなものを探して幾つかの本で学んで見ましょう。財政面で大きな変化が生まれます。

アプリ課金に不要な高値の車所有

彼女は車を持っていません。またゲームを購入して課金を行うということもしていませんでした。本を熱心に読んでいるタイプでもないので先も伝えた様に「向上心が凄い!」という人物ではありません。

そんな人物を題材に出したのは「そんな方でも純粋に蓄財を進めると30歳という人生の一つの山場で1000万を超える資産が得られる」ことを知ってほしかったからです。

よくある支出の限界を迎えて貯金が出来ない人の一例をお見せします(今回の例は某中小企業の係長男性28歳がモデルです)。

<手取り収入>
21万~22万
<支出>地方都市のパターン
アパート家賃→50,000円
駐車場代→5,000円
車のローン→20,000円
(ボーナス払い7万含む5年)
ガソリン代→10,000円
食費(外食メイン)→50,000円
光熱費→10,000円
交際費→20,000円
衣類→10,000円
携帯代→10,000円
日用品→5,000円
漫画・雑誌→5,000円
アプリ内課金→20,000円

実在する人物から聞いた支出の概算でした。普段から給料は使い切りで貯金は0が基本であると言っている人物です。ボーナス(夏冬で5ヶ月分)についても突発的に購入した物の支出がかさんで残る事はないそうです。若干の変動はあっても概算の支出例です。

他者の支出を見ると第三者目線で確認が出来ます。あなた自身が彼にアドバイスするならどういう計画を出させるかを想像してみると良いでしょう。あなたにも当てはめられる部分が出てくるはずです。

都内の女性の支出の一例

次は都内の34歳未婚のキャリア女性の支出例をお伝えします。

<手取り収入>
28万
<支出>東京23区内在住のパターン
アパート家賃→75,000円
美容室→10,000円
つけまつ毛→10,000円
エステ代→25,000円
(割賦払いで12回払い)
脱毛代→15,000円
(クレジットカードのリボ払い35万円分)
ネイルサロン→10,000円
食費(外食メイン)→65,000円
光熱費→10,000円
交際費→20,000円
衣類→20,000円
化粧品&スキンケア→15,000円
携帯代→10,000円
日用品→5,000円

この女性の場合は給料からの支出は基本マイナスになってしまいボーナス(夏冬合わせて3ヶ月分)で回復させる状況が続いているそうです。

先の男性と同じ様にアドバイスを行って再計画をさせる事であなた自身の中でも見えてくるものがあるでしょう。

当たり前ですがリボ払いなんてものはS&Pなりの有力なインデックス投資で得られる利回りを上回る高金利を取られてしまいます。要するに投資運用をしていたとしても逆ざやになってしまうもの。絶対的な情報弱者が使う手段となります。

※笑い声大きくてすみません!でもアフィリが今でも副業で結構優秀だってことを知ってもられば幸いです。

今使うのがそんなに大切なことか

今回の記事は「使う以上に稼いでやるから!」といった鼻息の荒い方に向けた記事ではありません。冒険や挑戦はせずにサラリーマンとして生きながらも僅かなりにも資産形成をしたいと考えている特に若い人を対象に伝えています。若い人はよく言います。僕も言っていました。

若い内にしか出来ないことなんだから

本当にそうでしょうか。確かに若い頃にしか体験出来ない事や感受性豊かな内に知っておくべき事が多くあるのも事実。別に間違った考えとは思いません。だから最初に出した彼女の様に「貯金が趣味」といえる次元まで蓄財を行えとも言いません。ただもし今「全く貯金が出来ない」という事態に陥っているのなら考えて欲しいのです。

今そのお金を使う意味がどこまであるのか

僕も含め若い頃は何かと理由を付けて「貯金をせずに浪費する癖」が付きやすいもの。歳を重ねて30歳を迎えるあたりで「しまった」と思う訳ですが後の祭り。そうなると一発逆転を狙ってムリな投資や詐欺案件を掴まされて余計に経済的に追い込まれるなんて事は日常茶飯事です。堅実に貯めて一定額の資産を持つことは未来のあなたの精神を安定させる為にも必要になります。

稼いでやるぜタイプにも必要な考え方

また「更に稼ぎを増やしていく」と考えている人でも貯蓄の考え方は重要になります。走り続けて転ばない人間も確かにいますが、どんな場面でも保険的な精神的余裕は必要になるでしょう。経済的にある程度の余裕があるからこそ大きな挑戦が出来ます。もし貯蓄する精神を持たないままに稼ぎに成功し、得たお金を全て使い切っている様な生活はどこかで破綻を招くのが目に見えている訳です。

だからこそバビロンの大富豪私の財産告白といった成功者が読んでいる本でも「貯蓄の重要性」が語られているのだと私は思います。

そもそも事業で得たお金をよりお金を生み出すものに使おうするその行為は言ってみれば「お金を働かせること」にも通じていく考え方です。お金を働かせるためには「働いてくれるお金がまず最初に要る」という至極当然のスタートラインが分かるはず。それすらも出来ていないのなら今一度成功だとか一発逆転だとか言う前に「一歩ずつの貯金」を実践してみて下さい。

今回は新卒から8年の30歳女性が1200万の貯金を行った話から「あなたは貯蓄出来てますか?」を基本にお話させて頂きました。

あなたの貯金はいくらですか?

筆者はTwitterもやっているので覗いてやって下さい。
お金に関するつぶやきもチラホラ・・・あるはずです!


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