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このろくでもない、すばらしき記事体広告の世界へようこそ

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効く記事体広告の書き方について解説します
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#ライティング

第八話:導入の「パーセプションの更新」で読者をつかむ

前回記事で、記事体広告(≒タイアップ広告)の基本構成は「リード・本文・締め」の三階建てであるという話をしました。その中でも、記事読了率や全体のアクション率に最も大きな影響力を持っているのが導入のリード文における「読者のつかみ」です。私が書くときは、タグラインを決めた後はリード文の制作に全力を注ぎます。リードが書ければほぼ勝負はついたようなもの。逆にいえばリードが本題に入るための単なる前口上のようなものだと、その後どれだけ良い文章を書いても意味がありません。 記事も面接と同じ

第七話:ポイントは「同時多発的」な気づき。"効く"記事体広告(タイアップ広告)は「伏線ー回収構造」で構成されている

前回、記事体広告(≒タイアップ広告)を制作する際にも、通常の広告制作と同様にまずは「What to say」を定めてから、「How to say」つまり具体的な記事の執筆に入るべき。そしてWhat to sayは具体的にはUSP設定とそれに基づくタグラインの設定という二つの作業によって定めることができ、記事体広告においてはタグラインは最終段落の見出しに置かれるべきものであるという話をしました。 今回は、その定めたタグライン(=記事の落としどころ)に向けて、その前段の記事はど

第六話:"効く"記事体広告の書き方 ~オリエン・USP設定・タグライン設定~

ではいよいよ、実際の仕事の流れに沿って具体的な書き方の話に入っていきます。またあらかじめお断りしておきますが、これはあくまで私なりに色々試行錯誤しながら考えたもので、決してこれが正解だ!と言いたいわけではありません。営業スタイルやコピーのスタイルにも人それぞれあるように、記事体広告(≒タイアップ広告)の作り方だって100人100様だと思います。自分なりのスタイルを考える上で、あまりにも論じられてない分野の広告手法である記事体広告という分野においてのひとつの参考意見にしていただ

第五話:"効く"記事体広告(タイアップ広告)の書き方 ~スタンス編~

さて、いよいよ具体的な書き方の話に入っていきます。まずは基本的な心構えとして、どんなスタンスで記事を制作すべきかというところから。 前回までの記事で、記事体広告(≒タイアップ広告)はあくまで「広告」である。だからその目的である「態度変容」に向けて逆算して書かねばならない。そして、それはこれまでにない新しいブランドの語り口を持ち、読んだ読者が今すぐに買って使ってみたくなるものでなければならないという話をしました。これを踏まえると、まず最初に心がけるべきスタンスはこれです。

第二話:広告業界のキャリアステップとしての記事広告(タイアップ広告)制作の魅力

具体的な書き方の話に入る前に、記事広告(≒タイアップ広告)の制作業務は広告業界のキャリアステップとしてかなりオイシイぞということをお伝えしたいと思います(既に大手代理店でコピーライターやってますが?というやんごとなき方には当てはまりません)。広告代理店に入った人って、業務範囲が狭まるイメージがあるせいか、実はあまりメディアサイドに移ろうとはしないのですが、実際に入ってみると本人の動きようによっては結構なチャレンジができます。 ※"検索利便性向上"のため、この記事のみ本文内「

【記事体広告の世界】第一話:このろくでもない、すばらしき記事体広告の世界へようこそ

はじめまして、神保と申します。広告屋さんです。新卒から10年超、広告代理店に勤務した後、Webメディアにて記事体広告(≒タイアップ広告)の編集・ライティングに5年間注力し、今日に至ります。いつもはおバカなブログばかり書いているのですが、記憶が鮮明なうちに真面目なことも書いておかなきゃと思い、広告ネタ専用のnoteアカウントも始めることにしました。 覚えているうちに書いておかなきゃと思うことは、Webメディアとのタイアップ広告における、記事体広告のことです。記事メディアを読ん