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このろくでもない、すばらしき記事体広告の世界へようこそ

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効く記事体広告の書き方について解説します
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2021年1月の記事一覧

淡路島移住コピーライター神保康介:広告コピーポートフォリオ

2016年~2020年の間に記事体広告で掲載した記事広告コピー、および2021年独立以降のコピーをまとめていきます。随時ピックアップしながら更新していきます。 ▶お仕事の相談はホームページ問い合わせフォームよりどうぞ 広告・メディアビジネス経験概要(16年間@東京)●広告代理店でのメディア営業(4マス+WEB)  主な実績:ラジオ番組&ポッドキャストの新規企画制作、テレビ特番・新聞社主催イベントプロデュース、コラボ商品開発など ●Webメディア編集部のマネジメント及び編集長

第九話:名作コピーから考える「パーセプションの更新」

良い作品を生むためには、まず良い作品にたくさん触れることである。というのはあまりにも有名なテーゼであり、同時にまた真理だと思います。私も、大学時代から良いコピーには貪欲に触れてきたつもりですが、その膨大なコピーの中でもどれが一番好きか、あるいは凄いと思うかと聞かれたら、迷わず挙げるのがサントリーウイスキーのこのコピーです。 この私のライフタイムベストコピーは、秋山晶さんによって1992年に書かれた高級ブレンドウイスキー「サントリークレスト12年」のコピーです。クレストという

第八話:導入の「パーセプションの更新」で読者をつかむ

前回記事で、記事体広告(≒タイアップ広告)の基本構成は「リード・本文・締め」の三階建てであるという話をしました。その中でも、記事読了率や全体のアクション率に最も大きな影響力を持っているのが導入のリード文における「読者のつかみ」です。私が書くときは、タグラインを決めた後はリード文の制作に全力を注ぎます。リードが書ければほぼ勝負はついたようなもの。逆にいえばリードが本題に入るための単なる前口上のようなものだと、その後どれだけ良い文章を書いても意味がありません。 記事も面接と同じ

第七話:ポイントは「同時多発的」な気づき。"効く"記事体広告(タイアップ広告)は「伏線ー回収構造」で構成されている

前回、記事体広告(≒タイアップ広告)を制作する際にも、通常の広告制作と同様にまずは「What to say」を定めてから、「How to say」つまり具体的な記事の執筆に入るべき。そしてWhat to sayは具体的にはUSP設定とそれに基づくタグラインの設定という二つの作業によって定めることができ、記事体広告においてはタグラインは最終段落の見出しに置かれるべきものであるという話をしました。 今回は、その定めたタグライン(=記事の落としどころ)に向けて、その前段の記事はど

第六話:"効く"記事体広告の書き方 ~オリエン・USP設定・タグライン設定~

ではいよいよ、実際の仕事の流れに沿って具体的な書き方の話に入っていきます。またあらかじめお断りしておきますが、これはあくまで私なりに色々試行錯誤しながら考えたもので、決してこれが正解だ!と言いたいわけではありません。営業スタイルやコピーのスタイルにも人それぞれあるように、記事体広告(≒タイアップ広告)の作り方だって100人100様だと思います。自分なりのスタイルを考える上で、あまりにも論じられてない分野の広告手法である記事体広告という分野においてのひとつの参考意見にしていただ