見出し画像

風水は全自動だからいいのよ

私の妻は風水師だ。

もちろんロールプレイングゲームに出てくるような「ジョブ」とは違うし、「今年の方角は南南東!」とかそういうのではない。

では、風水師とはいったいナニモノなのか?

私の理解によると、風水とは、運を創ることができるツールであり、そのツールを使いこなすプロフェッショナルが風水師だということ。間違ったことを言ってしまうとマズイとは思うのだが、私の理解が追いつきしだい、正しく訂正してゆきたいと思うのでお許し願いたい。

さて。自分で運を創ることができるなら、私もぜひあやかりたい。
そう思って、どうやればいいのか?っていうことを妻に質問をしている。

しているのだが、今のところ、おおよそ私が想像していた風水とは違う話ししか出てきておらず、正直困惑をしている。

私はてっきり、西に黄色いものを置いたり、「福」という漢字が上下逆さまになった文字を壁に貼ったりするんだとばかり、そういう「風水っぽい」ことをやるんだろうとおもっていたのだ。

だがしかし。
今、彼女から言われた言葉は、まさに私の考えを根底から覆すものだったのだ・・・。その言葉とは

「風水っぽいことをやりたければ風水っぽことをやればよい」
「結果を出したいなら結果が出ることをやればよい」

============

私「え・・・。そんなこと言ったら風水ですらある必要がないじゃん」
妻「そうかもね」

いやいやいやいやいやいやーーーー。
なんじゃそりゃ〜!

私「えーーっと。風水売ってる人間なのに、風水をオススメしないってこと?」
妻「それ、そもそも違うわよ。私は別に風水を売ってるわけじゃない。」
私「そなの?」

彼女は、ふーーーーーーぅ、と恐ろしく長い溜息を漏らした。
まるで、体内にある邪気全てを、体外に押し出すかのような、そんなため息だ。もしかすると、新たな呼吸法かなにかかも、と思い始めたころ、彼女は話しを始めた。

妻「私は、風水を売ってるわけではない。そもそも私は運を創る専門家。専門家として運をどうやって創るのがよいか、と考えた場合、風水がとても効率できだから風水を使ってるのよ」
私「え、、、、ちょっとまって。そもそも風水師じゃないの?」

妻「風水使うから風水師であることには間違いないわ。」
私「うーーん」
妻「あなただって、パソコンくわしくて、システム構築したりするじゃない。私はSASができるんだけど、それだとまったく応用きかないじゃん??」

あぁ、そうか。彼女は理系だった。大学でプログラミングなどもやっている。
ちなみに、SASとは米SAS Instituteが提供する統計解析ソフトのことである。非常に有用であるのだが、価格が価格なだけに一部上場企業や大手企業などで採用されることはあれど、一般的には敷居が高い。余談だが、私はR言語での構築を提案をするだろう。

私「まぁ、統計解析とかやってる大企業だったら需要があるかも」
妻「でしょ。それよりも、CとかJavaとか、そういうもののほうが、応用範囲がひろいわよね」

C言語は、かなりベーシックなプログラミング言語であり、プログラミングの基礎としてC言語から入ることはよくある。Javaは、C言語を拡張したイメージのものであるが、オブジェクト指向というものを取り入れている。そのため、IT業界での新人研修といえば、CかJavaというところであろうか。実際には、PHPやPython、Rubyなど、さまざまな言語があるし、それこそJavascriptや、HTML、CSSなど含めると膨大である。

妻「運を創る方法はたくさんあるのよ。それこそプログラミング言語のようにたくさん。でも、その中でももっとも運を創るのに向いているのは環境を変えること。そして環境を変えるのにもっとも適しているのは風水なのよ。なぜならば、風水は全自動だから」
私「はぁ?????風水は全自動?」

全自動と聞いても洗濯機しか思いつかない。
ちなみに、「全自動」でググってみたところ、「全自動マリオ」が出てきたが、そんな話はどうでも良い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?