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意識デキないところを意図的に操作しちゃうのよ。

私の妻は風水師だ。

最初に断っておくと、「ファイナルファンタジー」に出てくるジョブとは違う。「どの方角が良いの?」と聞かれることもあるが、そういうのともちょっと違う。

では、風水師とは何なのか?
私の理解によると、風水とは、運を創ることができるツールであり、そのツールを使いこなすプロフェッショナルが風水師ということ。間違ったことを言ってしまうとマズイとは思うのだが、私の理解が追いつきしだい、正しく訂正してゆきたいと思うのでお許し願いたい。

さて。
風水で運を創る事ができるのであれば、私も創ってみたい。
そう思い、妻に運の創り方を聞いているのだが。

いまのところわかっているのは

「運は情報である」
そして
「五感からどのような情報をインプットするかが大事」

というところ。

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私「五感からどんな情報をインプットするか、が重要だってことだよね?」
妻「そういうこと」
私「えーっと、、、」

妻「五感の中でも、もっとも情報量が多いものからアプローチするといいわ。」
私「情報量??」
妻「そう、五感の中で視覚がもっとも情報量が多いから、視覚から入る情報を整えるといいわ」

いつも思うのだが。
彼女は、自分が話していることが、さも常識のような話しっぷりでものごとを語る。なので、彼女が語ることが、自分以外の誰しもが知っているのではないか、と錯覚することがある。

しかし。

五感に情報量があって、その情報量に差があるなんて話は、今までにきいたことなぞない。

私「五感の情報量ってなに?」
妻「えーっと誰だっけな。どっかの誰かの研究結果なんだけど・・・」

とiPhoneを操作し始めた。

妻「これこれ。ツィメルマン」

と、渡されたiPhoneにはEvernoteが表示されており、ハイデルベルク大学生理学研究所マンフレートツィメルマン教授がまとめた数値と題した表が映し出されている。

妻「ユーザーイリュージョンって本からの抜粋なんだけど。視覚がもっとも情報量が多く、さらに、視覚から入った情報が最も意識に残るって数字で示されてるわ。」

確かに。視覚が最も数字が大きく、そして聴覚、触覚と続く数字がかかれている。

妻「意識に残るか残らないか、ってのも重要なんだけど。もっと重要なのは、無意識に働く部分。」

私「無意識・・・?」

妻「そう無意識。意識できてる部分は、そこに存在していることが理解できてるってことで、無意識ってのは理解できてないってこと。でも、理解できてないけど、無意識には働いている。だからね。意識デキないところを意図的に操作しちゃうのよ。」

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