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実力よりも運の方が結果に大きく作用する

私の妻は風水師だ。

風水師と言うと、「ファイナルファンタジーのジョブなのか?」とか「占い?おまじない?」とか言われることがある。ちょっと詳しい人には「四柱推命?それとも占星術?」なんてことも言われることがある。

私も最初よくわかっていなかった。お恥ずかしい話ではあるが、本当にわかっていなかったのであるが、ここ最近、話しを聞いていく中で、理解は深まってきた。それは、どうやら妻が使う風水というものは、一般的な風水とは異なる、ということだ。

そして、今のところわかっているのは、風水とは運を創ることができるツールであり、風水師とは風水を使いこなすプロフェッショナルということ。そして、彼女は運を作る専門家として、風水を使っているらしい。

さて。これまでに彼女は突飛なことをたくさん言ってきた。
おおよそ風水とはかけ離れたような話しをたくさん言ってきた。

そして、これまでの突飛な話に、さらに輪をかけるようなことを言い始めたのだ。
それは

成功に対すると運と実力の割合というのが既に出ている

ということだ。
正直、もう理解が追いつかない・・・。

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私「えっと、まったく付いて行けないんだけど。」
妻「テキサス大学とデロイトコンサルティングの共同研究で数字がでてるのよ」
といいながら、妻はiPhoneを操作し、
妻「これ」
とiPhoneを渡してきた。

そこにはEvernoteに英語の文が書かれている。

妻「これはマイケル・J・マウバスシンの『The Success Equation』っていう本からの抜粋なんだと。」

私「えーっと・・・。」

私は、その英文を、ざっとよむ。なにやらデロイトコンサルティングのマイケル・E・レイナー、ムムターズ・アーメド、そしてテキサス大学のアンドリュー・ヘンダーソンの研究であるっぽい。2005年と書かれていることから2005年の研究であろう。

私「『彼らは、2万社以上の企業を調査し、業績のパターンを把握した』・・かな」
妻「そうそう」
私「たぶん、『運が優れたパフォーマンスを維持する』とかそんなことが書いてある」
妻「他には?」
私「えーっと、『288社を調べた』、『本当に素晴らしいかを知るために』・・・。そうしたら、『彼らが自信を持って優れた企業であると言えたのは25%未満だった』かな・・・。」

そこまで話しをすると、彼女は満足そうに手を伸ばし、iPhoneを回収した。

妻「まとめると

1965-2005年までの2万社を調べたところ、優れた業績を維持するのに運が関係していた。また、288社を、どれが本当に素晴らしい会社なのか分類をしたところ、本当にこの会社は優れていると自信をもって言えた企業は25%未満だった

といういうことなのよ」

私「はぁ」

妻「ということは、本当に実力があり成功すべくして優れた業績を出している企業は25%だったのよ。その他の75%は、業績に見合う実力があるとは到底言い難いが、優れた業績を出している。それは、実力以外のその他の要素が関係したのではないか」

私はゴクリとつばを飲み込んだ。

私「実力以外のその他というのは・・・」
妻「実際の事象や物事としては様々よね。でも、言えることは75%の企業は運が良かったのよ」

妻「さらにマイケル・J・マウバスシンは著書の中で、こうも言っているわ。

『ほとんどの企業では業績を向上させようとしている。そうするための1つの方法は、成功した企業を観察し真似をすることである』
『残念ながら、このアプローチには問題がある。単に運が良かっただけの会社もあり、その会社から学ぶべき信頼できる教訓はない』

とね。要は、288社の25%である72社は、実力にともなう業績を出していたため、見習うべき教訓があるが、のこり216社は、素晴らしい業績をだしているが、それは単に運がよいだけなので、参考にならないって言いたいのよ」

私「あぁ、なるほどね。運が良くて業績でていますっていうのは、再現性がないからね」

妻はコクリと頷いた。そして話しを続けた。

妻「もちろん、これは「素晴らしい成果を出している企業の実力調査」とも言える調査のなので、すべての物事に対して汎用的に使える数字ではないわ。それでも、実力よりも運の方が結果に大きく作用するということを示す数字としては参考になると思うわよ」

なるほど、運が重要なことはよくわかった。
だが、結局、運を創るにはどうしたらいいんだろうか?

私「いろいろわかった。で・・・結局のところ運を創るにはどうしたらいいの?」

妻「カンタンよ」

といって、彼女はニコリと笑った。

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