見出し画像

アマゾンが人工知能を活用した人材採用システムの運用を中止するらしい。


Alexaの売れ行きも好調なテック企業Amazonが、なぜ人工知能システムの運用を中止するのか、不思議に思わない??
 
 
もしかすると・・・。
  
これはAmazonでは中止となったけど、GoogleやFacebook、Appleでは、人工知能による採用システムは機能している、とかないかな?
  
とか、そう思ったのだが、どうやらそういう話ではなさそう。
 
 
というのも、
Amazonは2014年から開発していたとのことで、おそらくね、ある程度の成果はでたんだと思うよ。
 
でもね、やめちゃうわけ。
 
 
その理由は・・・
 
結局のところ、今、世の中で「人工知能(AI)」と呼ばれているものは、言ってしまえば「大量データから発見したパターン集」なんだよね。
 
 
どういうことかというと、
 
たとえば人材採用の例で言うと、
 
・これまでに応募してきた人の履歴書
・実際に採用した人の会社への貢献度
 
といったものをデータ化し、そのデータを解析をして、パターンを見つける。一般的に、これは「機械学習」ってよばれるんだけどね。
 
そしたら、その後はそのパターン集を使って
「この人は100億円くらいの利益あげてくれそうなので採用!」
とか出てくる。
 
 
Amazonくらいの大企業になると、採用人数も多いし機械学習に十分なデータ量なんだと思う。だから、ある程度は使えそうなものができたんじゃないかな。
 
でも、
この採用システム、なぜか「とある傾向」がでてしまったらしい。それは、男性と女性がいたら、男性を採用してしまう傾向にあるというもの。
  
 
なんでそんなことになったのか?
 
「機械学習」には過去のデータが必要なわけで、「過去のデータ」からの類推で未来を予想する、って感じなわけ。
 
問題はAmazonが「男性ばかり採用してきた」ってとこ。
 
 
女性と男性がいたら好んで男性を採用してきたんじゃないかな。
おそらく、人種とか民族とか、その他の差別とかもあったかもしれない。
 
  
結局のところ、Amazonの「人工知能人材採用システム」の開発は、「これまで人間が判断して来た傾向を、ものの見事に浮き彫りにした」ってことになったわけで・・・。
 
嗚呼・・・南無阿弥陀仏・・・。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?