誰かが誰かの“安全基地”になれる世界をつくりたい

こんにちは。東京で社会人をやっています、ふっきーです。

この記事は、私が友人2人と取り組んでいる「愛着プロジェクト」の概要と進捗をまとめています。
※進捗は2020年7月5日時点です。
※()内は副音声として、好き勝手なことをつぶやきます

そもそも「愛着」とは何か?

このプロジェクトでは、一般用語の「愛着」ではなく、ボウルビィが提唱した愛着理論に端を発する心理学の用語のことを指します。
ボウルビィは、愛着を「危機的状況において、あるいは今後起きる可能性のある危機に備えて、特定の対象との近接を求め、これを維持しようとする個体の傾向」と定義しています。
※参考書籍:遠藤利彦、佐久間路子、石井佑可子『よくわかる情動発達』
(いきなり専門用語の話…難しい…)

ひらたく言うと、赤ちゃんからこどもの頃に、こどもと養育者との間にできあがる絆のことです。
愛着を形成できた養育者は、こどもにとって自分を確実に守ってくれる「安全基地」といえる存在になります。一方、愛着がうまく形成できないと、大人になっても「自分は愛される資格がない」「生きる値打ちがない」と感じてしまうような、生きづらさにつながる場合があります。
※参考書籍:岡田尊司『死に至る病 あなたを蝕む愛着障害の脅威』
(岡田さんの本は、初見でも知識がなくても読みやすいのでおすすめ!)

近年では、愛着をもっと広い概念としてとらえ、「人が特定の他者との間に築く緊密な情緒的結びつき」と考え、親子関係、恋愛関係、夫婦関係など緊密な愛情関係の特質一般を指し示すと考える場合もあります。
※参考書籍:数井みゆき、遠藤利彦『アタッチメント―生涯にわたる絆』
(つまり親しい人との愛情や信頼関係ってことですね)

このプロジェクトでは何を目指しているのか?

私たちは、この愛着の考え方をベースに、「誰かが誰かの”安全基地”になれる」世界を目指したいと考えています。

こどもだけでなく大人にとっても、緊密な情動的結びつきは大切です。

自分が傷ついたとき、悲しくなったとき、頼れる人や、話を聞いてくれる人がいる。それによって自分の心が救われて、回復する。そうして救われた人は、また別の誰かの頼れる人になるかもしれない。
誰かと愛着を育むことができる人が増えたら、もう少し、生きやすい世界になりそう!

そう考えた私たちは、愛着を育むことができる人を増やすために、どうすれば愛着とまで言えるような、緊密な情動的結びつきをつくることができるのか、そのためにどのようなものが社会にあればいいんだろう?という問いをたて、プロジェクトを進めています。
(主語が大きくなっちゃった…私個人の最初は、なにそれ面白い、という好奇心でした)


プロジェクトの進捗


これまで、私たちは、どうすれば愛着とまで言えるような、緊密な情動的結びつきをつくることができるのか、そのためにどのようなものが社会にあればいいんだろう?という問いの答えを出すために、「親しい人との関係性についてのアンケート」を実施し、62名の方から回答をいただきました。
ご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました。
(実は本記事は御礼を言いたいがために書き始めました笑)


そのアンケートからは、「コミュニケーション」における課題、「価値観」に関する課題、「自分の考え方や経験に起因する」課題などを、親しい人との関係性をうまく作れない原因として読み取ることができました。

その中でも、回答割合が高かった「コミュニケーション」「価値観」を主眼におき、以下のような3つの仮説を立てました。

(課題1)対話が成功した瞬間の経験がない(少ない)
→(仮説1-A)対話の成功を疑似体験すれば、相手との絆を形成するようなコミュニケーションがとれるようになるのでは?
→(仮説1-B)人によって対話をしやすい環境が違うのではないか。それならば、自分や相手が話しやすい環境をつくればコミュニケーションが成功しやすくなるのでは?

(課題2)相手の価値観を形成した出来事や経験を知らないために、相手の価値観がわからず、価値観のずれを解消できない
→(仮説2)相手の経験してきたことを知り、追体験できるきっかけがあれば、相手の価値観を知れるのでは?
(いろいろ話し合ったけれど、すっとばした!友人2人、ごめん)

現在、これらの仮説にもとづき、サービスの案を考え、アンケートにご協力いただいた方の中から、インタビューをさせていただいているところです。今後は、インタビューを経て、サービスの内容を決めて、その実現の手段を調達しにいく予定です。
(考えているサービスの内容も話したい。調達の目途もつけたい。)

以上です。

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
面白いなー、がんばれー、よくわからんわ、文章へたくそか、などなど、一言いただけますと大変うれしいです。

知人友人の皆様には、個人的にお声がけさせていただくこともあるかと思いますが、その際は、どうぞよろしくお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?