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そっち側には振り切れないのよ

SNSで先輩の動画を見てしまった。
たまたま流れてきた動画で、途中で「あ、これ先輩やん」と気づいた。

美容鍼灸を主軸にした鍼灸サロンをやっているその先輩は、
臨床だけでなく、セミナーやヒーリンググッズの販売、カウンセリング?コーチング?そんなこともやっていて、バリキャリ鍼灸師って感じだった。
見せ方も上手くて、イマドキの言葉も使っていて(なんちゃら流しとか、なんちゃらクレンジングとか)、
正しいSNSの使い方(マーケティング) って感じだった。

これまでに何度か、この先輩のような見せ方をして集客したら? という提案をされたことがある。
その提案に「だよね」と思いつつも、どーしてもそっち側に振り切れない私がいる。

なんちゅうか、微妙に、違法だったり、違法ではないけどスレスレなとこがあるのですよ。
使ってはいけない言葉(「治る」「治療」「絶対安全」など)を使っていたり、
ビフォーアフター画像を載せたりなど「あかんやん」なものが多い。

これあかんやつやん、みたいな動画がバズってたりするとね、
そっちに振り切れたら楽やろなぁと、思ってしまう。
ちなみにこの↑「あかんやつ」の施術方法は、大抵がほんまにリスク高い系。
多少なりとも医療の知識がある人なら、とても手を出せない方法ですが、
そーゆうのがバズって「試してみた〜い」なんてコメントついてるのですよ。
こわいこわい。

そこまでひどくなくても、バズってるものは
キャッチーな言葉、食いついてくるような言葉を使っていることが多くて、
ぃゃぃゃ、それは誇張し過ぎ、ぃゃぃゃ、人の心理につけ込んでるやろそれ、みたいに私は感じてしまうのですよ。

だから私は振り切れない。

美容とかダイエットとかメンタルヘルスとか、
そこら辺を謳えばよいのだけど、
それ全部ひっくるめて「鍼灸全身調整」にしちゃってる芸のなさ。

施術料金についても「安すぎや」と、マーケな人たちからは言われ続けてる。
実際、上記の先輩のところは、ウチと一桁違います…


とはいえ、
もう少し多くの人に、鍼灸の良さを知ってもらいたいと思っている。
そのためには入り口を工夫すべきなんだろうなとも、思ってる。
ある程度は割り切って、そっち側に寄るべきなのかもしれないなぁ。
などと思案するこの頃なのでした。



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