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それ、お灸がいいで! って言いたくなる時

「最近、膝が痛いねん」
「膝に水、溜まってるねん」
「生理痛があるねん」

ジムや飲食店などで近くにいる人たちがこんな会話をしてる時。
「それ、お灸がいいで!」
って言いたくなる。

いきなり知らない人や、親しく話したことのない人から「お灸がいいで」なんて言われても戸惑うだけだから言わないけど。
言わないけど、めっちゃ言いたい。言いたくなる。

関節の不調とか、生理関係に
お灸はとってもいい。

意外に知られてないんですけど。

膝に水が溜まった時など、お灸をすれば自然に水が水が退いていきます。
即効性があるし、再発もしにくい。

他にも、古傷や手術痕へのお灸。
捻挫にもいい。
もちろん冷えにもいい。


昭和の、高度成長期以前には、家庭でお灸をするのは割と一般的だったと思う。
地域性はあるだろうけど、子供の頃、婆ちゃんたちがお灸をしていたのを見た記憶がある。
そして悪さをする子供には「やいと(お灸)するで!」って脅し文句を言ったりしてた。
この脅し文句としての「お灸を据える」という言葉のおかげで、お灸は熱くて火傷をするものという、ネガティブなイメージが定着してたりもする。
実際、婆ちゃんたちがやっていたお灸は熱そうで「うぅっ」と呻きつつ我慢してる感じだった。
高齢の方の中には、背中にお灸痕がある人もいる。
その頃のお灸は火傷をさせて免疫力を上げるみたいな方法だった。(厳密にいうとちょっと違うけど)

今はそんなキツイお灸はやりません。
イベントなどで打膿灸をやることがあるくらいです。

熱くてもチクッと一瞬、熱い程度。
米粒の半分くらいの大きさに捻ったモグサや、糸のように細く捻ったモグサなどを使ったり、
肌に当たる部分にまで火が到達する前に消す方法、
台座灸、棒灸など直接肌にモグサが当たらない関節的なお灸など、
呻きながら堪えるようなお灸は、通常の施術ではやりません。

医療や健康保険が充実したおかげで、お灸や鍼というものが身近なものではなくなって久しいけど、
現代でも
「それ、お灸がいいで!」
って場合が結構あります。

冒頭で書いたように、関節系、生理系は
ほんまにお灸がいいです。

一度、試してみてくださいね。

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