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地域のチェンジメーカーをエンパワーメントする 「ACT SDGs PROGRAM」


2015年9月に策定された、持続可能な世界をつくるための人類共通の目標である「SDGs(Sustainable Development Goals)」。策定されておよそ5年が経ち、日本各地で盛り上がりを見せていますが、まだまだ国内認知度は3割いかない程度(電通 / 2019年10月)。

SDGsをより多くの人に届けるにはどうしたらいいのか? ただ情報発信をしてもそもそもアンテナがなければ、情報をキャッチすることもできません。

アニメ、キャラクター、芸能人、ポスター、劇… さまざまな人や視点で発信することによって、たくさんの人に届けることができますが、地域のコミュニティに届けることこそ、何より確実に広まる方法なのではないか…そんな風に思い立ちました。

それぞれの場所には、そこに根ざした文化や生態系が存在します。そのコミュニティに「SDGs」や「世界との調和の意識」を伝えることができたなら、世界との調和の方法としての地元文化、伝統という認識が生まれ、それによって地域を元気にすることができるかもしれない。アイディアの中には、世界の人の役に立つものもあるかもしれない。

SDGsを軸にコミュニティをつなげる

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また、数々の社会問題は、つながりの希薄化が根本原因の一つである場合が多くあります。顔が見えないことで治安が悪化し、困ったときに助けを呼べず、人は孤独になり、病や依存症につながっていく。

そこで、SDGsや地域のまちづくりを軸にしたコミュニティを構築できれば、一歩そういった問題の予防策にもなり得るのでは、地球の危機的状況をどうにかしたい、人を助けたいという気持ちで、人々をつなぐことができるのではないか…そんなことも思いました。

そこで ACT SDGs グループを通し、コミュニティの中心となっている人、なれる人をエンパワメントすることに取り組む「ACT SDGs PROGRAM」を立ち上げることにしました。


「ACT SDGs PROGRAM」でやっていること

プログラム


「ACT SDGs PROGRAM」で行っていることは、とってもシンプル。⑴ SDGsの基礎 ⑵ SDGsイベント事例シェア ⑶イベントのたて方講座 ⑷ イベント実施サポート、以上の4つ。

⑴ SDGsの基礎 では、SDGsの背景や成り立ち、人類が置かれている状況、そして何をすべきなのか、日本では何が行われているのか、そういった事柄を扱い、SDGsを通してコミュニケーションできる人コミュニティの中心的役割としてキュレーターやファシリテーターになれる人を育成しています。

私は、SDGsの情報をたくさん持つことよりも、つながりをつくり周りを巻き込んでいくこと、一緒に協力していくことの方が何倍も重要だと思っています。つながりができれば、情報は勝手にたくさん入ってきます。

また、オンライン上で情報交換しても、結局は足元でいかに行動するかそして社会をつくっていくかが大事になってきます。だからこそ、その人がいるところにコミュニティをつくるサポートを、そして周りの人と一緒に行動していくことができるよう、後押ししています。

現状の世界では、移動に資源・エネルギーを使い、気候変動に影響してしまうこともあるので、遠くにいる人と一緒に実現することはできなくはないですが、あまり現実的とは言いがたいのではと思います。だからこそ、オンラインでプログラムを展開し、足元で実装できるまで伴走します。

(特別グループ内ではコミュニティで使えるツールなどもご紹介)

持続可能な世界とはどういう状態?

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SDGsに取り組む際には「持続可能な社会はどのような状態?」という問いとともに、「経済がどのような状態にあると良いのか? 」という問いにも向き合う必要があります。

環境・社会・経済の調和 が MDGs の課題として SDGs に引き継がれていますが、環境に負荷をかけない経済をつくる、それによって地域のつながりを生む社会にする、というのを実現させることを目指しているのではないかと思っています。

そこで、地域の中で「もの」や「お金」をやり取りする、顔が見えるつながり経済 にしていくことこそ「持続可能な社会」をつくる上で大切になってくるのではないでしょうか。


そこにはそこの生態系 何が本当のサポートか?

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また、地域には地域の雇用や文化があります。その地域の文化を壊さないチャンスを奪わないためにも地域経済の自立のためのプログラムにする方が良いのではということで、ここでのやり取りでは金銭を発生させないことにしました。

私自身は、足元の地域経済に参加することをベーシックインカムとし、世界や他地域の人たちとは情報などのネットワークでつながる。この形が私の中で行き着いた「サステナブル」でした。

「ACT SDGs PROGRAM」ではそんな想いでみなさんと一緒にアクションしています。想いに共感いただいた方、足元でSDGsを広めていきたい方は、ぜひご参加いただけたら嬉しいです!


ACT SDGs 管理人 松尾




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