社会を変革する SDGsテックアイデア4選!
今回の記事は、Code for Japanさんのアドベントカレンダープロジェクトとのコラボ企画!CivicTechテック好き Advent Calendar 2020 の7日目の記事として書かせていただきました。
ここでは、社会に大きな影響を生み出すテックアイデアを4つをご紹介したいと思います!
多様な学びを実現する ICT x インクルーシブ教育
ひとつめは、東京大学先端科学技術研究センターが関わる、読み書きの困難さをICTの力で補うインクルーシブ教育のアイデア。
読み書きができないことから学びを奪われていた子どもたちに向けて、読み書きを別の方法で代替するというもの。
" サポートするときには、「読み書きができなくても勉強はできるよ」と提案し、苦手なことを他の手段で補うと、学習の楽しさがどんどん実感され、苦手な読み書きでもできるところはやってみようという意欲が出てくる" と、記事中には紹介されています。
学び方や知識の入り方は、人それぞれ。ますますダイバーシティ・インクルージョン(多様な人を包摂する社会の実現)が重視されてきていますし、学びのデザインも多様化していくことが求められているなかで注目したい取り組みです。
ゴミにデジタルトークンを付与する銀行 『The Plastic Bank』
2つめは、プラスチックゴミ問題と貧困問題を同時解決する『The Plastic Bank』のアイデア。
プラスチックゴミを持参すると、その報酬として現金ではなく、ブロックチェーン上で発行されたデジタルトークンが付与される、というもの。
非営利団体の開発したアプリを通して発行されたトークンは、モバイル決済システムを導入している店舗で、食料や水と交換できるほか、公共料金の支払いにも使えるという仕組みになっています。
コロナの影響でベーシックインカムの議論がいたるところでされていますが、金銭を与えるだけでは働かなくなるのではと懸念する声があるなかで、
このPlastic Bankによる、ゴミ拾いをするとベーシックインフラに使えるインセンティブがもらえるという仕組みは、ベーシックインカムの課題を克服した取り組みと言えるかもしれません。
農家を救うブロックチェーンアプリ『Thank My Farmer』
3つめは、コーヒー豆農家と消費者をつなぐブロックチェーンアプリ『Thank My Farmer』。
農作物が農家さんから買い手に届くまでをブロックチェーンで記録し、見える化するというもの。商品のQRコードをスキャンすると、そのものが持つストーリーを確認できます。
労働搾取されやすい農家さんを守ることにもつながるうえ、どれくらい環境負荷があるかも見えやすくなる取り組み。
近い取り組みで、日本ではいち早く宮崎県綾町が着手しており、ビオワインの生産過程を記録するところにブロックチェーンが活用されています。
世界では、食べものだけでなく、鉱物、ファッション、木材など、衣食住にまつわる資材が透明化され、最適化されていく流れが出てきています。
先日、日本もようやく国として"気候危機宣言"と"2050年までにカーボンニュートラルを実現する"と掲げました。まずは環境負荷を見える化していくことは、急いで取り組む必要があるところ。
ブロックチェーン x 投げ銭で選手とチームを応援!
4つめは、ブロックチェーンを活用したスポーツ投げ銭コミュニティ。
試合の観戦中に、ブロックチェーン上で発行されたポイント(トークン)を選手やチームに贈ることができるというもの。
スポーツ観戦のあり方も、コロナや気候危機の影響でオンラインが当たり前となる時代が到来しつつありますが、
sustainability(持続可能性)に取り組むスタジアムや、畜産から出る温室効果ガス削減に向けてヴィーガンを打ち出すサッカーチームも出てきているので、できるだけ気候危機に歯止めをかけて、リアル観戦ができる世界を守りたいものですね…!
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