見出し画像

【声劇】笑顔の校庭〜怪異前世譚〜(3人用)

利用規約:https://note.com/actors_off/n/n759c2c3b1f08
♂:♀=1:2
約30分~40分
上演の際は作者名とリンクの記載をお願いします。

【配役兼任表】
長谷川♀
山田♂:アナウンサー・兄・前田・タケシ
西園寺♀:おばさん・母親・シオリ

****************

山田:「夜に花が咲いた。
焼けた匂いと、胸を打ち鳴らす音と一緒に……
朝にはもう、華は散っていた。
残した種に想いを繋いで……」

****************

西園寺:「また山田が、男のクセにお絵描きばっかりしてる!
何を描いているの? 見せなさい!」

山田:「あっ……」

西園寺:「ははっ何この落書き!
みんなぁ見て見て!! へっったくそな絵よ♪」

山田:「か、返して……返してください……」

西園寺:「こんな下手な絵で大切なノートを汚すなんて勿体ない!!
もうこのノートはゴミね♪
(ノートを落として踏みつける)」

山田:「や、やめて──返してください!」

西園寺:「あっ痛ったぁ……あぁ〜山田が私に暴力振るってきたぁ」

山田:「え? あ……ち、違う……僕はそんなつもりじゃ……」

西園寺:「長谷川さんも見たよね? 山田が私に暴力振るうところ! ねぇ!!」

長谷川:「えっ……あ……いや……」

西園寺:「見たよね (圧)?」

長谷川:「っ…… (俯く)」

西園寺:「ふんっ……長谷川さんは見てなかったみたいだけど! 私は山田に暴力を振るわれた!!
……ねぇ、謝ってよ」

山田:「で、でも……僕は……」

西園寺:「ほらっ、早く床に手を着いて謝ってよ!! 早く!!」

山田:「っ……うっ……
ご、ごめんな、さい……」

西園寺:「しっかりと床に頭を着けて!! もう一度!!!」

長谷川:「……」

山田:「っ……ご、めんな、さい……」

西園寺:「はははははははっ!!!
男のクセに土下座してる!!!
なっさけなぁ〜い♪
ははははははっ!!!」

******************
(河川敷にて)

長谷川:「あの……さっきは、何も出来なくて……ごめんなさい」

山田:「仕方、ないよ。
西園寺さんに逆らったら、何をされるか分からないし……
西園寺さんには、誰も何も言えない……」

長谷川:「……うん……でも──ごめんなさい」

山田:「うん……」

長谷川:「さっき」

山田:「……え?」

長谷川:「さっき、ノートに何を描いてたの?」

山田:「あ、えっと……足跡がついちゃってるけど──これ (ノートを差し出す)」

長谷川:「これって──」

山田:「うん、学校の校庭」

長谷川:「すごい……鉄棒もブランコもあって、みんな楽しそうに遊んでる」

山田:「へたくそ……だけどね」

長谷川:「──そんな事ない!
凄く上手だよ!」

山田:「あ、ありがとう……」

長谷川:「昔から絵を描く事が好きだったもんね。
将来の夢は、やっぱり画家さん?」

山田:「っ──夢なんて持っちゃダメだから……
大きくなったら天皇陛下の為に銃を持って、そして……」

長谷川:「あ、うん……そう、だよね。
……戦争なんて早く終わってくれたら良いのに……」

山田:「そんな事を言っちゃダメだよ……みんなお国の為に──」

長谷川:「──でもみんな思ってる! 口に出さないだけで、みんな!!
西園寺さんのお父様も人の命で稼いでいるんだって……」

山田:「それでも──思っちゃダメなんだよ……」

長谷川:「……ねぇ、また見せてくれる?」

山田:「……?」

長谷川:「描いた絵……みんなが楽しそうに笑っている絵」

山田:「っ……うん!」

おばさん:「(声を潜めて)
あ、あんた達何をしているんだい! ラジオから空襲警報が出てるよ! 早く帰って隠れなさい!」

長谷川:「早く防空壕ぼうくうごうに隠れないと!!」

山田:「ま、またね!」

**************

アナウンサー:「東部軍情報。
十七時二十一分、敵の編隊三機へんたいさんきは、山形を経て南西へ進んでおります。
十八時七分頃、東京を通過するものと思われます。
高射砲こうしゃほう斉射せいしゃを行いますから、注意して下さい。
繰り返します──」

**************

山田:「おはよう」

長谷川:「……おは、よう」

山田:「……? どうかしたの?」

長谷川:「……お兄ちゃんに、赤紙が届いた……」

山田:「っ! あ……そ、それは……その……」

西園寺:「──おめでとう!! (拍手)」

山田:「っ!?」

西園寺:「この国の為に戦えて、そしてこの国の為に死ねる! 素晴らしく名誉な事だわ!!
本当におめでとう!!」

長谷川:「っ……」

山田:「死ぬって決まった事じゃ、ない……」

西園寺:「……はい?
この国の為に死ぬ事は名誉な事なのよ?
それを『死ぬと決まった事じゃない』?
はははっ!! そんな情けない生き方を自分から望むなんて、有り得な──」

長谷川:「──家族が!!
お兄ちゃんが死ぬかもしれないんだよ……」

山田:「……」

西園寺:「ええ♪ お国の為にね」

山田:「小さい頃、一緒に遊んでくれた……
僕に兄弟はいなかったけど……本当のお兄ちゃんみたいに、一緒に遊んでくれた」

西園寺:「だからなんだって言うの?
そのお兄さんがお国の為に命を使う。
単なる凡人がお国の為に命を持ってお役に立つ──当たり前の事じゃ──」

長谷川:「──じゃあどうしてあなたの家族は死なないの!!!」

西園寺:「なっ!?」

長谷川:「あなたのお父様!! 兄弟!! みんなみんな戦争には行ってない!! お国の為って言うなら、どうして──」

西園寺:「あなた達凡人と一緒にしないで!!!
私の家はこれからの日本に大切な存在なの!
戦争が終わってから日本をより良い国にしていく為に、必要な人達なのよ!!! のうのうと生きて息をしているだけのあなた達とは違うの!!」

長谷川:「──うわぁぁぁ!!! (掴みかかる)」

西園寺:「なっ、くっ!! こ、このぉ!!!」

山田:「や、やめ──やめてよ二人とも──やめ、やめてって」

(長谷川と西園寺の掴み合いのケンカ)

********************

山田:「……お兄さんは、いつ頃?」

長谷川:「……今週の、日曜日に……」

山田:「そっか……」

長谷川:「……」

山田:「……」

長谷川:「お母さんね……泣いてた」

山田:「……」

長谷川:「赤紙が届いた日……私を抱きしめて『名誉な事だから……お国の役に立てるんだから』って……声が泣いてた」

山田:「うん……」

長谷川:「もう一緒に遊べないのかな?
もうお兄ちゃんに会えないのかな?
もう──」

山田:「──そんな事!
っ……そんな、事……」

長谷川:「ねぇ、あの絵……見せて」

山田:「……え」

長谷川:「この前の、みんなが笑って、校庭で遊んでいる絵……」

山田:「う、うん……
(カバンからノートを取り出す)
ん……」

長谷川:「ありがとう……
ふふっ……空が青い。
みんな泥だらけになって走り回ってる」

山田:「うん……」

長谷川:「……また描いてね?」

山田:「え?」

長谷川:「ずっと……ずっとずっと描いて。いっぱい。大きくなっても描いて。そして私にまた見せて」

山田:「それは……」

長谷川:「絵の中だけでも走り回れる──笑っていられるなら、私は頑張れる。私、強くなれる! だから……」

*********************

兄:「『限りなき慈愛じあいの手で育ててくれた母へ。

よくぞ今日まで僕を立派に育てて下さいました。
今の僕があるのは、最上の愛で僕を包み込んで下さいました母のお陰でございます。
改めて、心の底より慈(じ)に深くお礼の言葉を申し上げます。
どうかお母さん、ご健康維持と理想を持ちつつ、僕が孝行出来る日まで、決してご病気等にならぬ様、切にお願い致します。

戦場へとおもむく僕は今、もし弾丸にあたり死ぬ時『天皇陛下万歳、お母さん万歳、お母さんありがとう』と言って倒れる覚悟です。
常時母への感謝と、日本に生まれくる新しい命の為、僕は── (文字が滲み読めない)

妹よ。お母さんの事、後は頼みます。
小さい頃より、お前は僕の後ろを小さな歩幅で必死に着いて来ました。
その前を歩く兄の僕はもういないのです。
お前がこの家を僕の代わりとなって守っていってくれる事を、切に願っております。

今そちらの空は何色でしょうか。
こちらは筆を持った時より、家族をお慕いする気持ちいっぱいの為、涙で空が見えません」

********************

山田:「あれ……筆箱が無い。
あれ?」

西園寺:「くくくく……」

山田:「……?」

長谷川:「どうしたの?」

山田:「うん、僕の筆箱が無いんだ」

西園寺:「筆箱が──どうかしたの?」

長谷川:「筆箱が無くなったらしいの」

西園寺:「無くなった?
あぁ〜もしかしてあのクズカゴに捨ててあるのって、山田の筆箱?」

山田:「えっ……あっ」

西園寺:「ふふふっ、てっきりいらなくなったから、捨てたのかと思った」

長谷川:「どうして……」

西園寺:「だって、どうせ持っていても下らない絵を描くだけだし──出征しゅっせいしたら筆なんて使わなくなるんだも──っ!? (平手で殴られる)」

長谷川:「っ!! (平手で殴る)」

西園寺:「何を! ──」

長谷川:「──下らなくなんかない!!
みんないつ死ぬかも分からない! 恐くて不安で──外で全然遊べない中で、みんなに夢や希望を与えてくれる、素晴らしい絵よ!!!」

山田:「っ……」

長谷川:「命を軽く見てるあなたには、分からないでしょうけど!!
……絶対に──絶対に!!! (走り去る)」

西園寺:「……っ」

*****************

西園寺:「あぁ腹立たしい!!
あの非国民──私を馬鹿にして!!!
私の父はこれからこの国を背負って立つ人なのよ!!
それなのに……それなのに!!!
あ、そうだ……
ねぇそこのあなた──山田を呼んで来てくれない?」

*****************

長谷川:「……西園寺さん。
この前は叩いたりしてごめんなさい……私──」

西園寺:「その事はもう良いわ。
私もしっかりと見もしないで、山田の絵を批判していた」

長谷川:「え?」

西園寺:「ねぇ、そんな事より──
長谷川さん、遊びたいんでしょ? みんなで思いっ切り」

長谷川:「……?」

西園寺:「でもさすがに外で遊ぶ事は出来ない……だから旧校舎を借りたわ。
お父様にお願いしてね♪」

長谷川:「はぁ……?」

西園寺:「学校で走り回るのはいけないことだけど……今日は誰もいない♪
だから自由に鬼ごっこでもかくれんぼでも出来る。
山田も思いっきり遊びたいわよね?」

山田:「っ──は、はい……」

西園寺:「ふふっ。
じゃあ──こんなに広い所で遊べるんですもん、かくれんぼにしましょ!
最初は、そうね……前田、あなたが鬼をやってくれる?
二十数え終わったら、みんなを探しに来て」

前田:「はい、分かりました」

長谷川:「……」

西園寺:「じゃあみんな隠れるわよ!!
はじめ!!!」

前田:「ひとつ……ふたつ……みっつ……」

******************

長谷川:「西園寺さんに一体何があったの? 急にみんなで遊ぶなんて言い出して……」

山田:「……」

長谷川:「なんか気持ち悪い……そう思わない?」

山田:「……
あ、こっちに……」

長谷川:「かわや?」

山田:「う、うん……こ、ここに隠れよう」

長谷川:「うん」

山田:「僕はあっちに隠れるから……」

長谷川:「うん、見つからない様に静かにね (扉を閉める)」

山田:「……うん……
……ごめん」

長谷川:「?」

西園寺:「みんな今よ!! やっちゃいなさい!!!」

(扉が開かない様に閉じ込める)

長谷川:「──な、何!? 何! なんなの!?」

西園寺:「きゃっはっはっはっはっ!!!」

長谷川:「西園寺さん!? ど、どういう事!! 出して! ここから出して!!!」

西園寺:「──出さない! 長谷川さん、あんたには明日先生が来るまでずっとこの中にいてもらう」

長谷川:「どうして! どうしてこんなの事を──」

西園寺:「あなた達の命はお国の為に──そしてこの大日本帝国は私のお父様が作っていくの!!!
命を軽く見てる? 笑わせないで!! あなたと私とでは命の重みが違うの!! それなのに──それなのにあなたは私に手を挙げた!!
非国民ごときが私に手を挙げて、許す訳が無いでしょ!!!」

長谷川:「そ、そんな──」

西園寺:「ほらみんな! やっちゃいなさい!!!」

長谷川:「(水が降ってくる) ──きゃあ!! や、やめ──やめて!!!」

西園寺:「きゃっはっはっはっはっは!!!
山田、良くやったわ!
あなたの功績は、ちゃんとお父様に伝えておくから!」

山田:「っ──は、い……」

長谷川:「そんな……」

西園寺:「長谷川さん……一晩その中で反省しなさい。
その命は誰の物なのか……
私に逆らう事がどういう事なのか……
頭を冷やしてよく考えなさい!!」

長谷川:「(水が降ってくる) ──きゃ!! くっ……う、うぅ……」

西園寺:「さぁみんなっ、帰るわよ!! (立ち去る)」

長谷川:「ま、待って! ここを開けて!! 待って!!! ここから出して!!!」

山田:「っ……」

長谷川:「お願い! 出して!! ねぇっ! ここから出して!!!」

山田:「っ……っ…………」

西園寺:「山田!! 何をしてるの!! 早く帰るわよ!!」

山田:「──っ!? ……っごめん
(走り去る)」

長谷川:「ま、待って!! ねぇっお願い誰か!! 誰かここから出して!!」

*****************

山田:「僕は君ほど強くはなれない……
誰が正しいのかなんて分からない……
何が正しいのかなんて……自分で決められない。
ただ──ただ僕は……
召集令状しょうしゅうれいじょうが届いて出征しゅっせいするその時まで、何事もなく生きなちゃダメなんだ……
そして僕は──」

******************

西園寺:「私とあなたは生きる世界が違うのよ!
それなのに私に意見して、更には私をぶつなんて許せる訳が無い……
一晩じっくり暗い臭いかわやで反省して貰う! ざまぁみろよ!!」

******************

山田:「僕は──僕は君ほど強く無い……
お国の為にこの命を使えたら……みんな笑顔で暮らせる様になる……
天皇陛下の為に死ねたら……みんな……みんな、描いたあの絵のみたいに、校庭でいっぱい遊べる様になる──っ!?」

母親:「何をしているの、ラジオを聞きなさい!!」

アナウンサー:「東部軍情報。
二十二時十五分、敵の編隊五機へんたいごきはすでに秋田を南へ通過しております。
現在、関東地区を旋回中。
爆撃の恐れあり。国民の皆様、ご注意ください。
繰り返します──」

母親:「早く防空壕ぼうくうごうに!!」

山田:「っ……空襲──」

母親:「早く!!」

山田:「っ!! そんな──そんなそんなそんなっ!!! ダメだ! ダメだ!!! (走り出す)」

母親:「──っどこに行くの!! だめ!! 戻って──戻って来なさい!!!」

山田:「(走りながら) ダメだよ!! こんな事ダメだ!!!
こんな──こんなのダメなんだよ!!!
いつかみんなで笑っていられる国になったらって!!!
みんなで校庭で遊べたらって描いたんだ!!!
『いつか』じゃない!!! 『今』なんだよ!!! ずっと──ずっと思ってた!!!
『みんな』は未来のみんなじゃない!! 今の僕達──これからずっと続く僕達なんだ!!!
ダメだ──ダメだよ!!! みんなで生きなきゃダメなんだよ!!!!」

(爆発音)

長谷川:「──ひっ!? な、なに……何の音!! (爆発音) っっ!!?
や、やだ……恐い……恐い……誰か!! 誰か助けて!!! かわやに居ます!!! 誰か── (爆発音) っ!!
た、助けて……助けてください!!!
お願い……誰か!!!」

山田:「──花子さん!!!!」

長谷川:「っ!!?」

山田:「今開けるから! 今開けるから!!
ごめんなさい!! 僕が間違えてた!!
僕は──僕は今を諦めてたんだ!! どうせ何を頑張っても戦争で死んじゃうんだって──
夢を持っちゃいけないんだって!! だから今を見ない様にしてしまってたんだ!! (爆発音) っ!!
でも違う!! 違うんだ!!! 今もこれからも、僕はみんなと遊びたかった!!
くそっ、開かない! 開かない!!」

長谷川:「太郎君……」

山田:「学校からの帰り道、一緒に話すのが楽しかった!!
このかくれんぼだって! 隠れるまでの短い時間だったけど、僕は楽しかった──二人で廊下を走って──楽しかった!!!
ずっと続けば良いと思ってた!!!
ずっと一緒に遊びたいと思って── (爆発音) ぐあっ!」

長谷川:「きゃっ!? い、今の近かった──」

山田:「(ガラスの破片が刺さる) ぐっ……うっ……」

長谷川:「ねぇ! (3回戸を強く叩く)
どうしたの!! (3回戸を強く叩く)
ねぇ! 大丈夫!?」

山田:「……大切な人を傷付けて……バンザイなんて……出来ないよ……
笑いながら……バンザイなんて──
ぐっ……あぁ!! っく……」

長谷川:「何がどうなって──熱っ!?
扉が──ねぇっどうなってるの!!? 扉が熱くなって──っ!? 煙──」

山田:「花子さん……助けられなくて……ごめん……
閉じ込めて……ごめん……
置いて行って──」

長谷川:「聞こえないよ!! ねぇ!! 何がどうなってるの!
熱い──熱いよ (咳き込む)
煙が (咳き込む)
……熱い……熱いよ (咳き込む )
……太郎君 (咳き込む)……」

山田:「(弱く3回戸を叩く)
花子、さん……ごめんなさ……っ」

長谷川:「太郎、くん…… (咳き込む)
(手のひらで3回戸を叩く)
また……遊ぼ……っ」

(爆発音)

********************

タケシ:「なぁ知ってる? 一番奥のトイレ! 3回ノックして『太郎君、遊びましょ』って呼ぶと、トイレの太郎君が──」

シオリ:「──それ、花子さんでしょww」

タケシ:「本当だって!! 兄貴が言ってたんだから──嘘だと思うならやってみろよ!!」

シオリ:「タケシがやりなさいよ! 私、女だから男子トイレ入れないしw」

タケシ:「やってやるよ!!
シオリも女子トイレ──」

シオリ:「えぇ〜……」

タケシ:「『えぇ〜』じゃなくて、俺もやるんだから!!」

シオリ:「ん〜……分かったよぉ……」

タケシ:「じゃあいくぞぉ!!」

シオリ:「う、うん!!」

(以下タケシ&シオリ可能な限り同時に)

タケシ:「(3回ノック) 太郎く〜ん、遊びましょ」

シオリ:「(3回ノック) は、花子さ〜ん、遊びましょ……」

(ゆっくり扉が開く)

長谷川:「はぁい♪」

山田:「何して遊ぶ?」

タケシ&シオリ:「……ひっ──う、うわぁぁぁぁあ!!!!!」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?