ヘイヨーさんの人生外伝キザオ君とチガサキ君3～全力の求愛

好みの女性が被る！これは定番の友人関係にヒビが入る話になりやすいな……。嫌だな～とキザオは思いました。チガサキ君は　友達だろ～！本気じゃないなら俺に譲ってよ……。と言わんばかりの表情でキザオの返答を待っています(;´д｀)　ﾒﾝﾄﾞｸｾｰ

アニメなんかだと、主人公の為に脇役が身を引き主人公をサポートする……。そんな展開を彼は期待していたかも知れません。しかしキザオは日頃の彼の言動から感じている事がありました。貸しを作ったとしても多分チガサキ君は返さない……。何故なら彼は常に主人公等のおいしい所をとる本能型、駆け引きのできないタイプだと。それにお互い付き合っているとかいうレベルではない、ならチャンスは平等だと伝えるのが吉ではないかと。

キザオはチガサキ君に　俺は引かないよ　でも君の邪魔は絶対しない　どうなるかは彼女次第だろうし　と伝えます。すると……。

えー、そんなのキザオ君が有利に決まってるじゃないか！　同じ授業受けているんだから！と反論……(;´д｀)💦　ﾔﾍﾞｰ

いや、それは環境がそうだっただけだよ。あとは行動するしかないんじゃないかな？

キザオがそう告げると激しく落ち込んだ表情を見せたチガサキ君は、……そうだね……。と納得した様子。じゃあと別れ、翌日レッスン場へキザオが登校すると……。

狂気！

20m程度手前にいたチガサキ君、クラスメートのカワウソ君に熱烈なトークをしていたかと思えばキザオを視認するなり、殺意ほとばしるガンの飛ばしよう！　道端で恐いお兄さんにあんな表情をしたら、下手すればマリアナ海溝旅行行きかも知れません！

売られた喧嘩は……ここは流そう、揉めて利は無い。しかしチガサキ君、役者目指してるなら感情剥き出しはアウトだろ……。

完全スルーして賑やかにチガサキ君&カワウソ君に挨拶すると、チガサキ君も視線を反らして　やあ……。と返答。　

まあ、暫くは仕方ないね。少しすれば熱も引くだろう……。とキザオは考えてました。

これ、大きな誤りでした！

モテるならモテたいけど役者を目指してる以上、女は二の次と考えるキザオ　

役者になるのは手段であって、美女にモテたいから役者を目指したチガサキ君

二人の温度差はあまりにも大きかったのです。

その日いきなりチガサキ君は白虎ちゃんのクラスに飛び込み、キザオが告白する前にと告白をしたらしいのです(本人談より)。それも……クラス全員がいる前で！！！！

＼(^-^)／／(^o^)＼　ｵﾜﾀｰ

続く