【第1回朝活Note】自社株買いの効果って?
おはようございます。
最近朝活にはまっているActivist Timesです。
今回から新企画朝活noteの実施を開始します!
私の朝活の一環として30分程度でまとめたアクティビスト関連のNoteを作成する企画です。
通勤前に是非ご覧ください!
第1回はよくアクティビストが企業に求める自社株買いって一体全体どのような効果があるのか、について一般的に言われていることを簡単にまとめたいと思います。それではスタート!!!
♦自社株買いの効果
●そもそも自社株買いって?
自社株買いとはその名の通り、企業が自社の株を買い戻すことを指します。
イメージとしては以下の画像のようなものです。
企業は通常株式を発行し、資金調達をしますが、それと逆のことが自社株買いと思っていただければと思います。
●自社株買いのメリット
①ROEの向上
自社株式を購入して消却すると株式の発行数は減少し、株主資本はスリム化します。それすなわちROEが向上します。
ROEは
当期純利益÷自己資本(株主資本)で求められるので分母が減るので単純にROEは向上することになります。
②EPS(一株当たりの純利益)の上昇
自社株式の購入・消却により株式発行数が減少すると分子である利益は変わらないものの、分母である株式発行数が減少するので1株あたりの利益であるEPSは改善します。
投資家は投資判断の一つとして、その投資でどの程度収益が上がるのかを見ています。
1株あたりの利益が増えればそれだけ投資への魅力も増えるため、株が買われ、結果株価は上昇するケースが多いです。
これがいわゆる投資家にとっては株主還元と感じる部分であり、自社株買いを好感する投資家が多いのはこの効果があるからです。
③敵対的買収への対策
市場から買い戻すことで自社株の持ち株比率を高め、外部から買い占められるリスクの低減につながるため防衛策として選択肢の一つにもなります。
●自社株買いのデメリット
①資金繰りが悪化するリスクがある
自社株買いは、手元のキャッシュ(自己資本)を使って行われるため、場合によっては資金繰りが悪化するリスクもあります。また、自己資本比率が下がると市場での評価が低くなる懸念も生じます。
手元資金の少ない企業が自社株買いをやるといったケースは逆効果であるということです。
②その他の成長性のある事業への投資機会を喪失する可能性がある
③流動性が低下するため、悪影響となる可能性もある
●アクティビストが自社株買いの効果について説明した資料
ダルトンがリンナイ社へ提出したホワイトペーパーに以下の用に説明されていました。
♦最後に
本日は自社株買いの効果について簡単にまとめさせていただきました。
こう見るとやはり自社買いは、メリットが多いなと思います。ですが一方で自社株買いが一般化してきた面もあり、若干の自社株買いでは株価は上昇せず単に自社株買いをしたということで終わるケースも増加しています。
実際かなり自社株買いをする企業は増えています。
過去最高のペースで進む自社株買い 2022年10月04日 | 大和総研 | 中村 昌宏 (dir.co.jp)
ですが私個人としては自社株買いは資本政策の一つの要素だと思うので、企業価値の向上のために必要と思えば実施するということでよいかと思うので、それぞれの目指す形に合わせた活用が重要であると思います。
明日も朝何かしらまとめます!
それではまた明日!
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