アクティビスト投資先の物流会社がMBO!


物流大手のトランコムがMBOを発表しました。

まず、数字を確認しておきましょう。今後MBO銘柄を探すチャンスになります。

時価総額 678億円
PER    14.2倍
ROE    9.0%
PBR    1.3倍
自己資本比率 65.9%
EV/EBITDA  4.9倍
ネットキャッシュ 170億円
投資有価証券  39億円

引用→バフェット・コード 

https://www.buffett-code.com/company/9058/



割安ではあるものの、同業会の同規模の企業と比べて格段割安、ということでもない数値になります。
PEファンドが買収を目論むのはEV/EBITDAで5倍以下くらいを狙っていますね。

アクティビストファンドのダルトン・インベストメンツ、ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドが2021年10月から投資していたので、約3年投資しておりました。
面白いのは、ダルトンは再出資するようです。
気になりますね。


https://www.release.tdnet.info/inbs/140120240917585630.pdf



もうひとつ気になるのは、創業家である武部氏の経歴です。

https://www.trancom.co.jp/files/topics/1344_ext_02_0.pdf

2022年4月に代表取締役に就任し、約1年たった2023年6月には会長職になっております。
普通、創業家で、年齢も50代ということであればまだまだ社長でいるパターンが多いかと思いますが…
この辺の取締役の変遷もMBOのかぎになりそうですね。

また、業界再編の期待が高いセクター企業にアクティビストが投資していると、TOB/MBO期待は高そうです。
今後気になるセクターは、
・物流
・自動車部品
・半導体商社
・ドラッグストア
あたりでしょうか。
また、今回は創業家が3割株を保有していたので、決断もしやすかったという面もあるでしょう。

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